【113】茨と薔薇
それから、茨の盗賊団は薔薇の騎士団と名前を変えた。
そして、ステルを薔薇の騎士団をまとめる。騎士長として
僕は、総合の長という事で……総長と名付けられた。
暴走族かよ! と、ツッコミたくなったが……この世界に暴走族は存在しない為に、誰にも伝わらないのでやめた。
僕は、個人的にリーダーとかキャプテンとかの方が良いと思っていたが……
他の者達から弱そうという事で、却下された。
なので、仕方なく……総長と言う名前で納得した。するしか無かった!
そして、僕は総勢200人の騎士団の総長となり……薔薇の騎士団の初仕事が決まろうとしていた。
「…………では、陛下! 僕は、一度村に戻り。
村の人達に、領主としての説明をして来ます!」
「良かろう。ならば、護衛は要らぬと思うが……説明の為に我が兵を数人連れて行くが良い!」
「ありがとうございます。
それと、王様! 壊れた城の復興に人手が用ではないですか?」
「ああ……人手は、いくらあっても足らんくらいじゃ!」
「ならば、僕の配下の薔薇の騎士団の者を150人ほど置いて行きます! 労働力として使って下さい。
一応、監視にサスケとユキとアルを置いて行きます。」
「壊した者達に直させる。
それは、とても良い考えです!」
「確かに、良い考えじゃ!
しかも、スノーウルフの鼻やアルゲンが居れば逃げる事も心配せんでいいし!
それに、何よりサスケが居てくれるのは心強い。」
「では、決まりですね!
それでは、僕の部下である薔薇の騎士達には
住む場所と労働に見合った賃金をお願いします!
なお、元盗賊って事で無下に扱う事は禁じます!
あくまでも僕の配下、薔薇の騎士団としての扱いをお願いします。」
「……それは、話が違うのでは!?」
「そうじゃ! あの者達が壊したのじゃ……なら、壊した者達が直すのが道理じゃ!」
「今回の反乱はガイアの指示です!
ですから悪いのはガイアであり。
彼らではありません!
それに今は、もう僕の配下の者です!
彼らの権利を僕が、王様から譲り受けました。
ですので、僕の配下を貸し出す対価として報酬は頂きます!」
「しかし……」
「いやッ……確かに、それが正しいのかも知れない。
それに、今は少しでも人手が欲しい所……国王! 彼の提案を受けましょう。」
「……そうじゃな。今は、一刻も早く城を元通りにする事が先決じゃな!
良かろう。天音よ! お主の部下達を借りる事にする!」
「ありがとうございます。王様!
これで、彼らに普通の仕事を勉強させる事が出来ます。
では、この事を彼らに伝えた後に
僕は故郷へ向かいます。」
「ああ、自分の領地もしっかりと頑張りなさい。」
「はい! では、失礼します。」
そうして、僕は事と次第を伝える為に薔薇の騎士団の元へと向かう。
そして、皆んなに説明をすると……
もっと、反抗されるかと思ったが意外と皆んな従ってくれた為。
これが【支配する者】の効果と驚いた。
まぁ、少しは反抗する者が居たので……その者達は一緒に僕の故郷へと連れて行く事にした。
そして、後のことは
サスケとユキとアルに任せて、僕達は領地となるビーンズ村に王国の兵士達を連れて向かった。




