【108】話し合い?
その言葉を聞いて! 王様の前のせいか……ずっと、黙っていたカグヤが話し出す!
「あのぉ〜……皆さん……私は、天音さんに
母や妹を助けて頂き。とても沢山の返しきれない程の恩を感じております!!!」
『か……カグヤ!!! 良いぞ!
僕は、恩とは思っていないけど……この際、何でもいい。
恩を返すつもりで、僕を助けてくれ!!!』
「ですので……!!!
私は、天音さんに恩を返す為に
天音さんを一生涯支えて行きたいと思っております。
ですので、私も天音さんと結婚したいです!!!」
『カグヤーーー!!! 何故? カグヤまで…………』
「貴方の気持ちは、分かりました。
これからは、私達と一緒に天音様を支えていきましょう。」
「ちょ……ちょっと、待って!
僕の故郷では、一夫多妻制は法律で禁止されている……。」
このくだりは2度目だが……
「何言っておりますの? 禁止されてなんかいませんわよ!
妻など! 王族、貴族なら多い人であれば10〜20人くらいいる人だって居ますのよ。
天音様なら、その位! やってもらわなくては困ります!!!」
「いや! そんなに無理だって……」
「《《あ》》《《ま》》《《ね》》ぇぇぇーーー!!! あんたも何! 納得してんのよ!!!
カグヤもサスケも、どう言うつもりよ!!!」
「べ……別に、僕は納得してる訳ではないよ!!!
全力で、断ろうとしてるよ。
けれど、誰も僕の話を聞いてくれてないだけだよ!」
僕が、必死に弁解していると……
「良いじゃないですか! 紅姫。
嫌なら婚約しない! 天音様が好きなら婚約する!
紅姫は、どちらになさるのですか?」
「……えっ! 私……私は…………………………」




