【107】婚約
「・・・・・・。」
「……いやッ! ちょっと待ってよ。
僕の意思は!? 僕は、まだ13歳だよ!
婚約なんて無理無理!!!」
「何を言ってますの? 天音様……
この国では、13歳で婚約!結婚は、貴族! 王族なら当たり前です。」
「いや! 僕の故郷では、女性は16歳から男性は18歳でないと結婚は出来ない法律があります!!!」
「…………? 何を言ってますの? 貴方は、育ちも生まれも、この国ではありませんか。
そんな法律は、御座いませんよ!」
「…………た……確かに、そうなんですが……
僕は、えぇ〜と……そのぉ〜〜……」
すると、紅姫が……
「何! 勝手な事を言ってるの!!! 天音と婚約? 結婚!? そんなのダメに決まってるでしょ!!!」
「…………? 何故ですか?」
「…………何故って言われても……。
ダメなものはダメなのよ!!!
それに、天音はアクアの事を助けないといけないし……
それに、アクアがこの事を知ったら絶対に黙ってないわよ!」
「アクア様? ですか……
その方は、天音様の何なのですか?
恋人ですか? 婚約ですか? それとも奥様でいらしゃいますか?」
「……その…………仲間よ。」
「仲間ならば、問題ないかと……。」
「問題……大有りよ!!!」
「…………? 何故で御座います?
言っときますが、私は天音様を独り占めなどする気などは毛頭御座いません!
天音様の妃の1人になりたい所存で御座います!
ですので、天音様の1番ではなくて大丈夫で御座います。」
「…………ぇっ……そうなの? でも…………」
「いやいや! ちょっと、僕を置いて話を進めないで……」
「ならば、紅姫様も天音様と婚約されては……
どうでしょう。
アクア様が1番で、紅姫様か2番! 私は3番でも構いませんから。」
「……私が!? 天音と婚約…………ちょ……」
すると、サスケが……
「……あの……紅姫! マリア様……。
そこに、ボクも入って良いかな?」
すると、マリアは少し嬉しそうな声で!
「もちろんですわ! サスケ。
貴方も一緒に、婚約しましょう!!!
これからが、楽しみですわ!」
そう言って、喜ぶ王女様とサスケ。
「……ボクも嬉しい!」




