【93】捨てる
「やぁー! 案外早かったね……天音の言う通りだ。
もう少し、時間が掛かると思ったからその辺を散歩していたら声が聞こえたから来てみたよ。」
「……あなたは……ステル!!!」
私達は、王様を囲んで臨戦態勢をとった。
「……いや! そんなに警戒しないでよ!
僕も天音の指示で、動いていんだから……君達と戦う意志は無いよ」
そういって両手を上げるステル。
「……本当に、天音様の指示なのですか?
ガイアに、操られては……いませんか?」
「大丈夫だよ! ほら、見て……!!!
それに、僕の仕事は奇襲の為の目眩し。
父様や天音を透明化する事!
その仕事が終わった僕は、ガイアにとっては
用無し。
だから、ガイアは僕が居なくなった事にすら気づいて無いよ。」
「それは……」
「でッ! これから、どうするの?
天音から何か指示は受けているの?」
「うん。とりあえず! 城に戻ろうか!!!」
「ガイアにも、バレてしまいますが……よろしいのですか?」
「その為に、僕がココに居るんじゃないか!」
僕に、任せて!!!
そう言うと、ステルは私達に手を伸ばし……
「ちょっと!!! 何するの!?」
「大丈夫だから、心配しないで……」
そういって、私達に透明化を施した。
「こ……これは!?」
「これなら、問題ないわね!!!」
「ね。大丈夫って、言っただったでしょ!? これで、バレずにお城に戻れる。
あとは、皆んなでガイアを倒そう!!!」
「なら、急いで戻りましょう!!!」
そうして、透明化の魔法により
透明になった! 私達は、バレる事なく
お城に戻ると……
ガイア達の話を聞く事となった。
途中……王様が何度も話しそうになるのを必死に止めながら!!! 何とか耐えぬいた。
『本当に、このジジイは何を考えているのやら……』
途中……一度! 王様が我慢できなそうだったので、ダンジョンルームに戻り!
説教したが……最終的には、我慢できずに話し始めた時は、本当に呆れた。
まぁ……頃合いかと思い。『良しッ!』とした!
が……
後で、必ずブッ飛ばす!
そう誓った。




