【90】消滅
天音の魔法により紅姫は、消滅した。
「……やっと、うるせーのが全て居なくなった。
国王まで、消すとは思ってなかったが……別にかまわねーか!」
すると、1人の男が大声で笑い出した!!!
「ハァーハッハッハ!!! とうとうやってくれましたね。ガイア殿!!!」
「あ"! うるせー! お前は、何もしてないだろ!!!」
「な……何を言ってるのですか!?
私は、あなた方に有力な情報を提供していたでは有りませんか!!!」
「けッ! 調子のいい奴だ!!! 安全な所で高みの見物! 俺達が勝てば、欲しい物が手に入り! 負ければ沈黙を続けただろに」
「そんな事は、有りませんよ! ガイア殿。
私は、貴方に全力で協力させて頂きましたよ。」
「勝手に言ってろ! まぁ、お前の情報は役に立った。報酬はキチンと払ってやる」
「………………………。」
「…………………………………。」
そこに居た誰もが、2人の会話に耳を傾け聞き入った。
そして、マリアが……
「……さっきから、何を申しておるのですか!? 大臣……?」
「これは、これは……申し訳ございません。
王女様! いやッ……我が妃よ」
「………………………。」
またもや沈黙が続く。
「分からないだろうから、俺が説明してやるよ!!! この男は、お前の事を自分の物にしたくて俺達に協力していたんだ。
そして、俺達は勝った! 今日からお前は、この男の物だ! せいぜい可愛がって貰うんだな」
大臣は、国の情報を提供して! ガイアが王国を落としたあかつきには
その対価として、王女! 王妃を自分の物とすると言う約束をガイアと結んでいた。
それを聞いた。王妃と王女は少し顔が青ざめていた。
「そう言う事だから、諦めな! 《《王女様》》!」
そう不敵な笑みを浮かべ! あざ笑うガイア……
しかし、それを聞くと王女は
「そんな事は、許しません!!! 国王亡き今! 私が国を建て直します。
あなた方! 盗賊団に、など屈しません!!!」
「それは、不可能だな!!!」
「不可能では、有りません! 私達は、対抗し戦い続けます」
「それが、不可能だと言ってるんだよ!」
「ガイア殿! 何もわかっていない愚か者どもには、私が説明しますよ」
そして、大臣が話し出すと
その場にいた物達は、皆! 凍りついた……




