【75】激怒
僕が目を覚ますと、紅姫に散々怒られた。
アクアが居ない!
今、フルポーションが作れない為に、右腕を治す事がで来ない……
紅姫は、心配をしてくれている反面!
めちゃくちゃ激怒していた。
僕が謝っても紅姫の怒りは、おさまらない……
そこで、フェル達が……
「なら、急いで盗賊をやっつけて! アクアを取り戻さないとな!!!」
「そうね。
そうすれば、主人様の腕も元通り!!!
万事解決ね……」
「がんばろーーー!!!」
皆んなの説得もあり。
何とか落ち着きを取り戻した紅姫は、翼について尋ねて来た!
「……翼……???」
「そうよ! 翼よ……真っ黒い翼!!!」
僕は、あの時! 意識が朦朧として忘れていたが……
確かに、アルを転送して地面に激突しそうな時に翼が現れた事を思い出した。
そして、僕は翼が生えていた背中を見ると……そこには、何も無かった。
なので、あの時のことをゆっくりと思い出して見る事にした。
背中に力を入れて、何となく背中が熱くなるのを感じるが……何も起こらない。
ダメだと思ったその時……腕の黒いアザが背中に周り翼が生えてきた事を思い出すと!
あれは、多分! 悪魔の力だ……使って良いものか!?
危ないとは思ったが、試してみる事にした。
そして、アザを背中まで広げ背中に力を入れると……
漆黒の黒い翼が現れた!!!
「おおーーー!!!」
皆んなも驚いていたが、フェルが……
「その翼は、悪魔の物ですか?」
確かに、あの時! 戦った悪魔の翼に似ていた。
まぁ、右腕に取り込んだアザから生まれた翼だ! 間違い無く悪魔の物である。
皆んなも、そう思ったに違いない。
そして……
「主人様! 飛んでみて下さい!!!」
ユキの言葉に、僕は飛行を試してみる事にした。
バサッ!バサッ!
背中に力を入れて、羽を羽ばたかせると……
少しだけ体が浮いた!!!
「おおーーー!!!」
僕は、ダンジョン内を少し飛び回ると……
「……まだ、上手く出来ないなぁ……アル!
今度! 飛び方を教えて」
そう頼むと
「あるじ〜……ぼくも、もっと早く飛べる様になりたい……」
そんな言葉が返って来たので、僕は
「……分かった! アクアを助けたら聞いてみるよ!」
そう答えるとアルは、嬉しそうにしていた。
アルも口には出さないが、今回の僕の怪我を自分の責任とでも思ってしまったのだろうか……全て僕の指示で招いた事だが、今後の為にもアルのレベルアップも考えておく事にした。
そんなことを考えていると、フェルが……
「主人! その黒いアザは、翼しか生やせないのか?」
「……分からないよ! そんな事……今日、初めて使うんだから!!!」
「確かにそうだな! すまない……。」
「いや! いいよ……確かに、他にも何か出来ないか調べてみる必要がありそうだね!」
そうして……僕達は、この新たな力を色々と試してみる事にした。
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あとがき
頑張りますᕦ(ò_óˇ)ᕤ




