第4話:右手ってこの世界じゃ最強じゃない?
どうも。今回は他作品とはかぶらないように書いてみたつもりですが・・・
何かありましたらご指摘お願いします。
それではお楽しみください。
レイチェルに魔法を習いだして3日。とりあえず基本的な考え方と魔力の扱い方を教えてもらった。
考え方というのは、どうやったら魔法が発現するのか、ということだ。
魔法というのは、本来ありえないことをこの世に具現化する行為のことだ。だから、魔法を使う者はイメージする力がどれだけあるかによって魔法をうまく使えるか決まるそうだ。
幸い、僕はゲームとかそういうことで魔法、というものを想像しやすかったし、事実、初級魔法位なら詠唱さえすれば1通りは扱えるようになっていた。
次に魔力の扱い方について説明しよう。
魔力とは、ゲームのように自身に備わるMPのみではなく、この世の万物にあるらしい。それらを集め、変換、制御することにより、魔法は発現する。
そして、魔力を集めたりするには魔力を感じることが出来なければならない。僕は別の世界の人間なので体に急に備わった別の力である魔力を簡単に感じることができたが、大多数の人はこの時に諦めるらしい。
魔法って簡単に使えるものじゃないんだな。
そんな訳で魔法の基礎を習得し、後は経験を積んでいけばいいそうなので、僕は旅の準備をするために城下街へと赴いた。
お金に関してはカレンさんに相談すると銅貨を5枚ほどくれた。
この世界では、共通の貨幣が使われており、単位はメタル。感じは日本の貨幣とと似ており、違う点はお札が無いことと貨幣に絵柄が書いてないことくらいだ。基本的な町民の収入が銀貨1枚だそうなのであまり多いとはいえない。多分カズキに負けたことが原因だろう。それにしても、有名な某RPGの王様と同じくらいに少ない・・・これにひのきの棒までついてきたら傑作だね。
まぁ、お金が少ないことはあまり関係がない可能性があったので文句を言わなかった。
で、その可能性の確証を得るため、クドに話しかける。
『ねぇ、安物の剣を買ってそれを変化させることってできる?』
『あぁ、あまり無茶をしなければまともな剣に変化させることは可能じゃ。最初に説明したであろう?シ○ウのような力と』
クドに確証をもらったが1つ気になることができた。
『そういえばクドってなんで俺の世界の知識を知っているんだ?』
かなり偏った知識だが。
『それは、トオルの心の断片に触れたからじゃ。そうしなければ契約もできないのでな』
と、笑いながら話す。
まぁ、疑問は解決したので買い物を始めることにした。
まず、防具から見てみる事にした。
怪我はあんまりしたくないしね。
防具屋で買ったものは、胸当て、脛当て程度で合わせて2メタルとお買い得だった。
それを少し防御力を高めて装備する。
出来るだけ軽装ですまして逃げやすいような工夫だ。
あんまりいい心構えではないけど・・・
次に武器屋へと足を運ぶ。
壁にかかっている武器を見てみるが流石に安い武器は見当たらない。
ということで主人に聞いてみる。
すると、2メタルで買える武器を持って来てくれた。あまりいい作りではないがまぁいい。
主人にお礼を言って店をでる。
あまり人に見られるのは良くないと思い路地裏に入る・・・が、なんか複数のいかにも悪そうな(頭と態度が)人達に僕より頭1つ分小さいショートカットの茶髪の女の子が絡まれていた。
流石にこれを無視して行くのは僕の良心が許さないので助太刀することにした。
「お~い、女の子1人にその人数はどうかと思うよ~?」
すると全員がこっちに向く。
あ~、やっぱり世界が変わっても不良っているんだな~。
すると、不良達が言おうとしたところに女の子が割り込み、
「人の喧嘩に勝手に首を突っ込んでんじゃないわよ!」
と怒鳴ってきた。これには僕も不良の方たちもびっくりだ。
女の子はさらに、
「我に仇なすものに神の鉄槌を≪サンダーブレイク≫!」
なんと雷の魔法を放ってきた。初級だけど・・・
しかし、初級とはいえ当たると最悪の結果になりかねない。やばいっ!
『右手を前に出せ!』
クドがいきなり頭の中に叫ぶ。反射的に右手を前にだす。
バチィィィィ!
なんと右手に当たった瞬間、雷がはじかれた。はじかれた雷は不良たちに直撃し、何人か気絶する。その様子を見て他の不良たちは脱兎のごとく逃げ出した。
『ちっ、はずしてしもうたか』
クドが悔しそうな声で言う。どうやらあの女の子に当てたかったらしい。てか、めっちゃ唖然としてるよ?あの子。
それより・・・
『今のは?というか、体が少しだるいんだけど・・・』
『今のはあの不幸な高校生の右手にカウンター能力を加えたものじゃ。カウンターは妾が魔法を使い追加効果としてつけたものじゃがな。しかし、右手の力はトオルの力を強制的に使わしてもろうたからな。倍くらいの力を消費したのじゃ』
『ふ~ん、まぁ助けてくれたんだろ?ありがと』
『ふ、ふん。トオルに死なれてもろうたらまた妾は退屈になると思うただけじゃ』
そう言ってクドはそっぽを向いてしまった。
その姿に苦笑しながら女の子の方に意識を集中させる。早くしないと僕の体力が持たない・・・。
「邪魔したのは悪かったからさ。ね?」
そう言ったのが間違いだったのか、
「うるさいっ!さっきのがダメなら・・・これならどおっ!」
そう言って今度はこっちに聞きとれない声でぶつぶつと呟き・・・
雷が剣の形を取って女の子の手に収まっていました。はい。
それを構えて、こっちに走ってくる。なかなかにいいスピードだね。でも、ここじゃあんまり意味ないんだよ。なんせまっすぐにしか走れないんだし。
そう思いながら彼女の剣の軌道を見極め、右手で殴る。今度はカウンター効果なしで。
触った瞬間雷の剣は消えうせた。結構自信作だったらしく、さっきとは比べ物にならないくらいびっくりしていた。
「じゃあ、僕はもう行くよ?」
このままやっていたら僕の体力がなくなってしまう。まだこの力を使いこなせてないみたいだし。
それから女の子に踵を返し城へと歩いて行く。
すると、
「ねぇっ!」
と女の子が声をあげた。
その声に振りかえる。女の子は、
「わたしはミリス。あなたは?」
と自己紹介とともに名前を聞いてきた。
自己紹介されたんだし返さないといけないな。
「僕はトオル。覚えておいてね」
そう言うと、ミリスは、
「2日後、隣町へ続く道の門の前にきなさいっ」
そう言ってどっかに走り去る。というか僕の意思は完全無視ですか?まぁ愚痴っても仕方ないか。
そう思って今度こそ城へと帰る。
帰ってから思い出す。そう言えば剣を強化するの忘れてた・・・。
どうでしたか?結構無理のある展開であった気はしますが・・・
何かご指摘や感想をおまちしております。