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第1話:この世界は理不尽だ!

どうも、1日で2話更新してみました。この話ではアニメネタをちょっとだけ入れております。それではお楽しみください。

さて、あらすじといこう。僕、神崎透と篠之上和樹は下校途中いきなりあらわれた黒い何かがあらわれ、それによっていきなり勇者として異世界に召喚されてしまった。





カレンさんに連れられ僕たちは王様のとこに連れて行かれた。入った時にはみんなが僕たちをみてびっくりしたような顔をしていた。まぁ、勇者が2人もいたらびっくりするよね。

で、カレンさんに今の状況を王様に説明してもらうと、


「では、2人を勇者に任命する」

と王様が言った。僕はその言葉に唖然するしかなかった。


少しして現実逃避から帰ってくると長々と王様が話していた。そんな話には興味を持たず、入った時に嫌な感情を感じたのでその理由を探ることにした。

まず周りの兵士を見る。うん。誰からも嫌な感じは感じないね。きちんとみんな命令を遂行しそうだ。


次に将軍っぽい人をみる。一見みんなと同じようにきちんとしてるように見える。しかし、僕にはあまりいい感じがしなかった。たぶんこの人は嫌な感じの理由の1つだろう。


つづいて、なんかゲームとかでよく見る貴族のようなでっぷりとした出で立ちの人をみる。たぶん宰相とか政治に関連した人だろう。

うわっ、この人はすごく嫌な感じがする。表面がまともにしている分、僕にはそのギャップがすごく感じられた。絶対この人も理由の1つだな。


次に移ろうとしたとき、何か視線と寒気を感じた。その方向を見ると・・・


王妃様がいた。しかもこの人は僕と目を合わせると意味ありげな笑みを向けてきた。

この人も絶対理由だね。確信した。でも、他の2人に比べるとまともそうな人っぽい。

その証拠に王女っぽい人が傍らにいて、その人は表裏がないように感じた。

あの偉そうな王様にはあんな風に育てられないだろうし、王妃様がきちんとしたのだろう。

後で話してみよっかな?

そう思っていたら王様の話が終わったらしく、みんなが自分の持ち場へと戻っていく。

最後に去る時、王妃様はこっちをみてまた笑った。たぶん僕が何もしなくてもあっちから話してきそうだな~。とか思った。

そう思っているとカレンさんがこっちにきて、


「それではトオル様、カズキ様。これから宝物庫へいって1つだけご自分に合うと思える装備品を選んでもらいます。ついてきてください」

と言って歩き出した。僕たちもその後について行った。





そういえば、疑問に思ったかもしれないけど僕がなんで人の感情を見抜けるようになったかというと、

お隣でカレンさんと楽しそうに話していらっしゃる親友様のせいである。

はじめにも言ったけど、こいつは完璧超人で女子からは好意の感情を、男子からは負の感情を向けられる。その感情を隣で一緒に感じていたらいつの間にかこんなことができるようになってしまった。

しかし、当の本人はまったくそういうことができず、女子から告白されるまでその好意に気付かないという始末だ。


まぁ、説明はこのくらいにして宝物庫につくまでカレンさんにいろいろと質問した。






まずこの世界には魔物と呼ばれる怪物がいるらしい。そいつらは聞いた限りではゲームとかによく出てきそうなものらしい。で、そいつらが活発になり出したので、魔王なるものが出現した。などという根も葉もないうわさが立った。

そいつらを倒すために僕らは召喚されたらしい。まったく、人を何だと思ってるんだか。

しかし、僕たちにはそんな怪物を倒す力はない。とカレンさんに言うと、曰く、


「この世界に来ると身体能力や何か特別な力が発現するそうです」

とのこと。ほんと、ゲームだけの世界と思ってました。


怪物はどうにかなると思って次にこの世界には国がいくつあるのかを聞いた。


まず、大陸の南にある今僕たちがいる国、ラウドリス。

首都であるここは、サウトリス。というらしい。国名とあんま変わってねーじゃねえか。と思う人もいるかもしれないけど、そこはスルーの方向で。

で、この国は他にある国に比べ、特に栄えているわけでもないが平和なんだそうだ。

まぁ、国の上に立つ人たちはあんまり平和そうじゃないけど・・・。


2つ目は、大陸の東に位置する、フェアエル。

首都は、イストーヴァ。特徴は商業が盛んで大陸の貿易の中心となっている国である。そのおかげかどうかわからないが、この国にはたくさんの種族がいるらしい。

その種族については百聞は一見にしかず。ということで割愛させていただく。

別に面倒だとかおもったわけじゃないんだからねっ!!


とまぁ、おふざけは置いといて3つ目~。北に位置する、ダイダロス。

首都は、ヴィクテマス。特徴は1年のほとんどが雪で覆われ、しかも魔物のレベルが他よりも高いという国だ。そのおかげでこの国の軍事力はとても高くなっているそうだ。


最後4つ目は西に位置する、ロードリア。

首都は、ウェスタリア。特徴は治安が悪いそうだ。この国では、他の国から諸事情(主に悪い方向の)で追い出された人たちが集まってるらしい。それでも、きちんと国として成り立っているというある意味すごい国だ。まぁ、用事がない限り立ち寄らないでおこう。






そんな感じでいろいろ聞いてるうちに僕たちは宝物庫の前に着いた。

カレンさんは鍵を開けてから僕たちに、


「それではこの中からお選びください」

と声を掛けてくれた。

その声を聞いてから僕たちは中に入った。






「うわぁ~、すごいいっぱいあるなぁ~」

入ってから思った感想だ。カズキも同じ気持ちらしく、


「そうだな~、この中から探すのか。大変そうだな」

と言った。

とりあえず僕たちはそれぞれ行動を開始した。






30分ほどたったころ、僕はごった返した山の中に何か光ったように見え、その光の見えたところを探索すると腕輪を発見した。近くで見ると、なにかしっくりくるものを感じ、それを身に付けた。

すると目の前が真っ白になり思わず目を閉じる。


数10秒後、光が収まったのを感じたので目を開くと・・・


真っ暗な闇の中にいた。今日はいろんなとこに飛ばされる日だなぁ。と思っていると目の前に少女が突然現れた。


少女は、14か15に見えるような容姿だった。背は小柄な僕よりの顎あたりで、とても可愛く見える顔、髪と目は日本人と同じ黒だった。

着ている服は真っ黒のドレスで、目をこらさないと周りと同化してしまいそうだった。


少女は俺の姿を確認するとこういった。


「問おう。あなたがわたしの新たなマスターか?」

その言葉を聞いて僕はどこぞの無尽蔵の食欲を持つ王ですか?と思ったけどその考えを振り切り、


「マスターって?」

と疑問に思っていたことを口にする。

すると少女は、


「お主はFa〇eがわからぬのか?マスターというのはお主は腕輪をとったであろう」

と時代がかった口調で言う。

それを聞いて、やっぱりあれでしたか・・・。と思った後、


「あぁ、身に付けたね。ってことは、あれが君?」

と聞いた。少女は、


「厳密にいうと腕輪についた精霊のようなものじゃ」

と答えてくれた。

とりあえず僕はここから出る方法を少女に聞いた。

少女は、


「それならば、わらわと契約するのじゃ」

と言う。

それに対して、


「どうすればいいの?口約束でOK?」

と軽い感じで言うと、


「まあ、それに加えてお主の血を少しもらう」

と言ってきた。

僕はその程度か、よかった。と思い、


「わかった。君と契約する」

と言うと、

少女は近づいてきて、


「よろしくな。ええと・・・お主、名は?」

と聞いてきたので、


「僕は神崎透、トオルでいいよ。それで君の名前は?」

と自己紹介して聞くと、


「おお、そういえば忘れておった。お主にはわらわの名を決めてほしいのじゃ、それも契約の1つであった」

と手をポンと打ちながら言った。

僕は、そんな大切なこと忘れないでよ。と思ってから、この少女の名前を考えることにした。


10分位して僕はニュー〇イプがほとばしらせるような光が出るような感じで思いついた。


「君の名前はクドだ。これでいい?」

と聞くと少女は満足そうな顔をして、


「うむ。今日からわらわはクドじゃ。よろしくな、トオル」

と言って僕の左手をとって親指をかじり血を飲む。

その瞬間、また目の前が真っ白になった。






目をあけると元の宝物庫に戻っていた。

僕は、さっきのは夢だったんじゃないか?と思ったが、左手を見ると腕輪が付いていて、


『さっきのは夢ではないぞ』

と頭の中にクドの声が響く。

それで僕は夢じゃないと確認してからカズキと合流した。


カズキは、立派そうな長剣を腰にさしていた。

カズキは僕の姿を見ると、


「お~い、トオル~。ちゃんとみつけたか?」

と聞いてきたので、


「あぁ、ほら。僕のはこれだよ」

と言いながら左手についている腕輪を見せる。

カズキはそれを見ると、


「そうか、トオルは腕輪にしたんだな。俺は見ての通りだ。後、トオル、なんか精霊みたいな感じの声が聞こえなかったか?」

と聞いてきた。

その言葉を聞いて、一部に疑問をもったのでクドに聞いてみる。


『なぁ、他の精霊はお前みたいに姿を見せないのか』

それに対しクドは、


『うむ。わらわのようにきちんと姿を見せれる精霊はおらぬ。高い魔力を持てばあの者にも見えるようになるじゃろう』

とクドの話を聞いた後、


「あぁ、というか僕のこの腕輪・・・クドは姿を見せてきたよ」

と答えた。

カズキは、


「へぇ、特別なんだな。そのクドってのは。それでどんな力を発現したんだ?」

と聞いてきた。それを聞いてまたも疑問をクドにいってみる。


『ねぇ、僕にも何か特別な力ってついてるの?』

クドは、


『お主にはさまざまなものの構成、及び再現じゃ。簡単にいうと、アニメやゲームの技とかを使えるようになったり、F〇teのシ〇ウのようにいろいろ作れるという力じゃ」

と説明する。それを聞いて、


『それって最強じゃない?』

とぶっちゃけてみる。しかしクドは、


『じゃが、その分お主には負荷がかかる。その構成や再現の力の度合いによってな。使いすぎれば最悪命を落とすことになるであろう』

とめちゃくちゃ物騒なことをおっしゃった。

それを聞いて、あまり無茶はしないでおこう。と心に誓って、カズキに説明した。

カズキは僕の(クドの)説明を聞いて、


「そうか、気をつけて使えよ。俺は属性を操るの力だ。てか、簡単に言ったら魔法に近いものだそうだ。魔力を使わずこっちも俺の体の負荷がかかる力だそうだが、俺の場合最悪でも強制的に3日眠ることになるらしい」

と説明した。

なんでカズキの力は最悪が軽いんだ?と心で思ってみたらクドにも聞こえてたらしく、


『それはどう考えてもお主の力のほうが強いであろう。この世は等価交換の法則でうごいておるからな』

と某錬金術のアニメでも言ってたことを言われた。

まぁ、しょうがないか。とあきらめ気味に思ってからカズキと宝物庫を出て、それぞれに分けられた部屋に向かって休むことにした。


部屋に着いてからベッドにダイブ。自分でも気がつかないほど疲れていたらしく目を閉じるとすぐに睡魔に襲われて眠った。





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王の話が終わった後王妃、フェリアは娘である王女のイリシアと部屋へ帰り、その後ほくそ笑んでいた。その笑みを見てイリシアは、


「お母様、どうされたのですか?ずいぶんと上機嫌ですわね?」

と聞いてきた。

それにフェリアは、


「ふふ、あの小さい勇者。なかなかおもしろいわ。わたしたちの味方についてくれないかしら」

と答えた。イリシアは少しムッとして、


「あの勇者のどこがおもしろかったのですか?その前にあの2人を放っておいてよいのですか?」

と言った。

フェリアは、


「あのもう1人の勇者もそこまで頭が回らない男ではないでしょうし、あの小さい勇者はたぶんこの国のトップがぎくしゃくしていることもわかっているはずよ。でも、あの子と話してみたいわね。ラッツ」

フェリアがそういうと扉をあけて騎士の格好をした女性が入ってきた。

ラッツと呼ばれた女性は聞いた。


「何ようですか?王妃様」

フェリアは、


「あの小さい勇者に手紙を届けてほしいの。頼まれてくれる?」

と頼んだ。それにラッツは、


「王妃様のためならばどんなことでもお受けします。それでは」

そう言って下がる。


フェリアはこれからのことを考え、さらに笑みを深くした。

どうでしたか?筆者がおもしろいと思って書いていますが。皆様にも楽しんでもらえるとうれしいです。

それではまた次回をお楽しみに~

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