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第3回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞

破滅願望の悪役令嬢は雪だるまに偽装中

作者: 黒銘菓

 なろうラジオ大賞に参加中です。応援宜しくお願いします。

 (寒い…)

 季節は真冬。雪が深く積もっています。静かで空気の流れさえ音として聞こえてきます。あぁ、寒い。

 だというのに、私、リリー=アリシエルは今、所属するアムネス学園の校舎の傍らに出来た雪だるまの中に隠れています。

 何故そんな事をしているかと言えば……


 「リリーさん、何処ですか?」

 寒空の中、雪にも負けずに休みの学園敷地内を駆け回る青年が一人。

 名前をアーサー=ロマヌスタック=サージェロイト。この国の王族に連なる一人にして、私の、婚約者ぁ、です。

 私は今、婚約者から逃げています。

 美形、能力は何処をとっても最高峰。性格も聖人級。ですが、私の好みじゃない!

 素朴で貴族と無縁で素直で等身大な気のいい特にキラキラしていない青年が私のタイプ!

 そういう人と相思相愛で結婚して穏やかに静かに子ども達と暮らすのが私の夢!

 なのに、 溺 愛 !

 あの王子様、私がドストライクらしいのです。

 という事で、休みの日には猛アタックを避ける為にこうして隠密をしております。

 「リリーさん…何処でしょう。また図書館でしょうか?それとも職員室?

 なぁ、君はどう思う?」

 憂いに満ちた芸術品が雪だるまにそっと触れる。

 ゼロ距離でこれを喰らったら性別関係無く殆どが堕ちるでしょうね。

 「君も見守っていて欲しい。じゃぁ。」

 行った。取り敢えずあと少し様子を見て私も部屋に入りましょう。









 「良いじゃねぇの。俺と遊ぼうぜぇ。」

 「申し訳ございません、御友達を待たせているので。」

 「構わねぇよ。友達も誘って三人で遊ぼう。まさか、断らねぇよなぁ?」

 様子を見ようとしたら直ぐに逢引…チンピラがお嬢様を攫おうとする場面に遭遇しました。

 「ウチは侯爵家。悪い様にはしないぜぇ。」

 「いぇ、あの…」

 下衆は侯爵家。相手の家は格下。

 このままいけば下衆の手に。でも、今私は潜入中。バレたら詰む。

 (では、このまま見捨て

 るのを止めて助けましょう!)

 下衆が雪だるまに近付いた瞬間に雪を貫通して左ストレート!

 「ゴゲェ…」

 顎にクリーンヒット!

 「待たせたわね、お嬢様。」

 泣きそうな女の子にハンカチを渡し、下衆をその辺の茂みに放り込む。

 「ぁ、あの…」

 「シー、静かに。取り敢えず貴女は部屋に帰って。

 私にあった事は、ナイショ、ね?」

 ウインクだけ残して校舎へ!






 「今の人…素敵❤」

 リリー=アリシエルは知らない。この後婚約者に見付かる事を。

 リリーは知る由も無かった。この時助けた少女が彼女の破滅願望の障壁となる事を。

 続きません。

 ただ、この作品は絶賛コソコソ私のデータ内に増えている悪役令嬢モノをベースにして書いているので、もしかしたら別の形で出すかも…しれません。

 その前に連載二つを完結させるのが先ですがね……。


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