絶望
「おい、なんだあいつ」
「何なのあの人」
「やだね、あんな顔しちゃって」
という声がところどころから聞こえてくる。
とある街の大通りで、絶望に染まった顔で空を仰いでいる少年がいた。大通りを行き交う人や、人サイズの鬼、獣人、など色々な種族の者が、絶望に染まった少年に、『変なもの』を見るかのような眼差しを向けられているが、少年はそんなものお構いなしに、空を仰ぎ続けている。何故この少年がこんなことになっているのか、ソレは数分前に遡る。
~~~~~~~~~~~数分前~~~~~~~~~~~~
とある街の路地裏で、少年は仰向けになって寝ていた。路地裏を利用する人や、人サイズの鬼や、獣人などが、
『気味の悪いもの』
を見るかのような眼差しを向けては、通り過ぎて行く。そんな人や亜人が、ちょうど記念すべき10人目が過ぎ去り、少年は目を覚ました。
少年は初め、寝ぼけていたが、徐々に驚きえと変わっていった。そして少年は、頭をフル稼働させた。
僕の名前は、高井大。17歳。学校では名前を縮めて、怠惰と呼ばれていた。自分の私生活に合うアダナだと思っている。だから別にいやではない。そして、大事なのはここが、何処かだ。昨日は、休日だったので、ずっと家にいたため、迷子はない。そうするとこれは夢?
頬をたたいてみたが、痛い。これは夢ではない。
ソウスルト?コレハ?
まさか、い、異世界召喚!?
そう思った後の少年の動きは物凄く速かった。すぐに起き上がり周りをキョロキョロと見回した。少年は何を探しているのか。
それは超絶美少女だ!
異世界召喚の、王道ともいえるのは近くに超絶美少女だ!それをこの少年は探している。たが周りにはそれらしき影がないと分かった途端に、少年の顔は徐々に絶望に染まって行く。そして、少年は絶望に染まった顔で大通りに出て行き絶望に染まった顔で空を仰いぎはじめた。
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