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死んだ僕と生きてる彼女

作者: 純粋葡萄

酔った勢いで殴り書きしました。支離滅裂です。


僕には将来を約束した恋人がいた。

 彼女とは大学時代に友人からの紹介で知り合い、結ばれた。彼女とは趣味も、話も、話も何もかもが相性がよかった。

 ただ大学を卒業してから一度だけ些細なことで喧嘩はしたけれど、僕らはしばらくたって、くだらない事だねと笑いあった。

 そんな彼女とついに結婚する日、僕は事故で死んだ。


 彼女はとても悲しんでいた。僕は彼女の近くでその姿を眺めていた。

 彼女には見えない姿で僕は見つめていた。

 その日、時期は梅雨だった。降りやまない雨、辺りは傘をさす人々で賑わい彼らの足音が鳴り響く。そんな中、彼女はベランダで佇んでいた。

 彼女は今すぐにでも飛び降りでしまいそうな、危なっかしい雰囲気を匂わせていた。そんな彼女がつぶやく。

 「どうしてこうなっちゃったかな。」

 それは僕にもわからない。憎む相手べきも悪くはない。僕を轢いた人は突然飛び出してきた子供を庇おうとハンドルを切った先に、たまたま僕がいた。ただ僕が不運だっただけだ。子供なんて憎むべきもんじゃない、ましてやその命を守ろうと策を講じた彼を憎むべきではない。

 》誰も悪くはないよ、君が背負うべきではない。

 僕の言葉は届くことはなく、彼女の耳には雨音が鳴り響くだけだった。


 時が経ち、一時はニュースや新聞に載った僕達の事故なんて世間が忘れた日。

 また彼女も僕とは違う恋人を作っていた。

 僕は正直、男として悔しかったが、彼女の幸せそうな顔を見ると憎めもしなかった。彼女が一人になった時、僕の死をまだ引きずっている顔も見ているから尚更。

 

ただ一度、願い叶うならば、彼女のそばに居たい。

 

 気づいたら。目の前に彼女がいた。僕の何倍も大きい姿で。

 そう、僕は猫に生まれかわかっていた。凍える外の世界で命の灯が消えかかっている子猫に僕の意識が乗り移った。

 その子猫を彼女が拾ってくれた。だから今の僕は彼女が失った彼ではない、猫だ。

 懐かしい彼女の香りに僕は満たされていた。

 それから猫として生活するうちに。”僕”としての意識は失われていき、僕自身を忘れていった。

 やがて彼女は、当時の彼と結婚し、彼も僕と住むようになった。彼は僕に優しくしてくれたが、好きにはなれなかった。

 でも彼女は、彼のことを昔の僕とみたいに会話を弾ませていた。その頃からだろう、もう僕の面影を思い出すことがなくなったのは。


 一時期、彼女が家にいない時期があった。僕は彼女の夫となった男と二人で過ごしていた。その時の彼の様子はとてもそわそわして落ち着かない様子だった。

 彼女が帰ってきた。でも彼女の腕には見知らぬ匂いを感じた。でも確かに彼女と同じ安心できる匂い。そう、帰ってきた彼女の腕の中には生まれたばかりの小さな命があった。

 それからというもの彼女が連れてきた命は僕の遊び相手となった。髭は引っ張るわ。尻尾を齧るわで僕はとても苦労した。でも悪くはなかった。その時駆けつける君の笑顔がとても満ちていたから。

 

 でもそんな幸せも長くは続かなかった。

 辺りは、人影も車の音も何もかもが消えてしまいそうな真夜中でも、彼女はいつも時計ばかりを気にしていた。その時、耳に響く音が家中鳴り響く。

 先程まで死んだようだった彼女は受話器に飛びつく。

 しばらくし彼女が受話器を下ろすとその場に泣き崩れた。

 ここの所、男の姿を僕は見ていない。どうやら今日も帰ってこないようだ。

 たまに帰ってきても僕の鼻に突き刺さるような匂いをスーツから漂わせてくる。

 彼女は悪くない。あの男が君を悲しませてるからいけないんだ。

 「今日もね、お父さん。お仕事で帰って来ないんだって、だから今夜もミケと一緒だね。」

 》僕も君と、一緒に居られて幸せだよ。むしろあの男がいなくて清々する。

 「今の私にはあなたしかいないみたい。娘も学校で遠くに行っちゃったし、あなたは裏切ることないもんね。」

 》猫だからね。それに僕は、君と一緒に居ると安心するんだ。

 彼女は僕の頭を撫でながら僕に語り掛けてくる。僕は彼女には伝わらないけど返事をする。

 にゃーお、と。

 僕は幸せに思う。猫に生まれ変わってでも、彼女のそばに入れることを。




 私は思う。彼みたいに死んだ方がマシだったと。

 

正直、これ小説ってよりはただの気持ちのダダ漏れなんです。恋愛に一途なんてものはないとか、人間として生きていたほうが幸福なのかとか我ながら痛いと思ってますが。幸せで笑えるみたいなお話が浮かんでこなかったのでお許しください。


あと酔った勢いなので誤字あるでしょう。多分。

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