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デリートマン  作者: わいんだーずさかもと
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第15話 ~デリートマンの友達⑥~

「いらっしゃーい。あれ?ともちゃん?久しぶりー!」


店に入ると人懐っこい笑顔が迎えてくれた。


「たまさん、おひさしぶりです」


そう言いながらカウンターの席に腰を下ろす。この小さな沖縄料理屋さんを、旦那の(たける)さんと一緒に営んでいるのは、たまさん。50歳は越えているだろうが、まだまだ元気なおばさんだ。もちろん、本人に「おばさん」なんて言ったら確実に怒られる。


このお店にはちょくちょく顔を出していた。そして、周りの常連さんがこのおばさんのことを「たまさん」と呼ぶので、おれも相手の本名を知らないまま「たまさん」と呼ぶようになっていた。


たまさんは大阪の人だが、旦那さんが沖縄の人だ。旦那さんの料理の腕は素晴らしく、沖縄料理が多いこの大正でも、人気の沖縄料理店となっていた。


「ともちゃん東京行ったって聞いたけど、もう帰ってきたん?」


「いや、少しの間戻ってきただけです。年が明けて、来年の2月くらいにはまた東京に戻ります」


「そうなんか。あんたの顔、長いこと見れんかったから寂しかったわぁ。はよ大阪帰ってこなあかんで」


そう言って、また屈託のない笑顔を浮かべてくれる。この笑顔を見るだけで、たまさんがみんなから好かれている理由がわかる。


「向こうでの仕事が終わり次第すぐに帰ってきますよ。僕もたまさんの顔見れんと寂しいんで。今日、猛さんは?」


お店の人がたまさんの他に2人いたが、その中にいつも元気な猛さんの姿がなかった。あの豪快な声が聞けないとなんだか寂しい。


「あの人、今ちょっと沖縄帰ってんねん。妹さんが再婚するとか何とかでな」


「そうなんですね」


「そやねん。昨日、『相手ええ奴やー』言うて、楽しそうに電話してきたわ」


「良かったですね」


「そやねん。飲んだくれるやろうから、しばらく帰ってけーへんのやないかな」


とたまさんが笑ったとき、一人の客が入ってきた。


「じゃますんでー」


「おー、きよちゃん、いらっしゃい、今日、ともちゃんきてんで」


入ってきたは「きよさん」というおじさんでこのお店の常連客。自分も仲よくさせてもらっていた。


「なんやとも、おまえ、東京から帰ってきたんかいな」


「いや、ちょっとだけやねん。来年また戻る」


このおじさんは「飲み仲間の間に敬語は不要」という、よくわからない信念を持っていて、おれが出会った日に敬語で話すと、ひどく怒られた。それ以来ずっとこんな失礼な感じで話させてもらっている。


「そうなんか。はよ帰ってこなあかんぞおまえは。しかし、久しぶりやの、一緒に飲むんは」


当然のように隣に座るきよさん、おれはこのおじさんが好きだった。


「たまちゃん、オレの残波の黒まだ残ってたやんな?まずそれ、ともと飲むわ。お前、残波でええやろ?」


泡盛は大好きなお酒だ。正直、銘柄による味の違いはよくわからなかったが、「泡盛」に分類されれば、どれでも美味しいような気がしていた。


「もちろん」


たまさんが残波のセットを用意してくれる。


「1杯目くらい作ったろか?」


「ええわ。どうせ、氷入れて酒入れるだけや。なあ、とも」


こちらを見てきよさんが言う。


「たしかに」


きよさんもおれもお酒が大好きで、泡盛を飲むときはロックと決まっていた。「ロックで飲んでしっかり味わわんと、お酒作ってくれた人に失礼や」がきよさんの口癖だったが、いつも水を飲むようなペースで飲んでいた。

泡盛ロックを作り、きよさんと乾杯する。きよさんの言うように久しぶりだった。


「たまちゃん、なんか適当につくってやー」


「まかせとき!みさとちゃーん、適当にアテ作ってやー」


「なんや、人に任せてからに。ぜんぜん『まかせとき』ちゃうがな」


「みさとちゃんに任しといたら何も心配ないわ、ゴチャゴチャ言わんとちょーまっとき!」


「はいはい」


昔と変わらないやり取りだ。こういうのを聞くと、(大阪に帰ってきたなぁ)としみじみ思う。しかし、すべてが昔と変わらない訳ではない。変わってしまったこともある。そして今日は、その変わってしまったことについて知りたくてここへ来たのだ。


小一時間きよさんとバカな話をして、お互い少し酔ってきたころに聞いてみた。もちろん、泡盛のボトルは2本目に入っている。


「きよさん、しげさんって…」


今は沖縄バーになっているが、しげさんのお店はこのすぐ近くだった。そして、たまさんもきよさんも、しげさんと仲がよかった。いつもバカな話ばっかりして笑っている二人だが、さすがにこの話になると、二人の表情が曇った。


「とも、しげさん亡くなったとき東京におったもんな」


「亡くなったことは聞いててん。でも、それしか知らんくて、何があったとかは全然知らんねん。店もオシャレなバーになってるし、びっくりしたわ」


「元々心臓悪かったけどな、ほんまに、いきなりでおれらもびっくりしたわ」


「そうやで、ウチ亡くなる前の日しげちゃんと話したもん。元気やったのになぁ。心臓病ってほんまに怖いわ」


それからきよさんとたまさんが話してくれた内容は、大筋では中元が話してくれた通りだったが、一点だけ気にかかる点があった。


「じゃあ、しげさんが倒れたのは、いつものウォーキングコースやないんですか?」


「そやねん、いつものしげちゃんのコースやないねん。人通りのない尻無川の方やったからな。発作が起きて倒れて、そのまま気づかれずに、そこで長いことほっとかれたんや。可哀そう過ぎるわ」


たまさんは涙を浮かべていた。

尻無川とは大阪市西区、大正区、港区を流れる川だが、場所によっては川沿いは暗く、人通りも少ない。


「いつもはそんなとこ歩かないんですか?」


「しげちゃん、いつものドームの方行って、ぐるっとドーム回るコースやねん。でも、そのときはドームから尻無川の川沿いを歩いてんな。時間は夜の10時半くらいやったみたいやけど、その時間なら尻無川沿い、人通りないからな。いつものコースなら人通り多いから倒れても、誰かがすぐ見つけてくれたのにな」


「しげさん、『もしものときのために人通り多いとこ歩いてんねん』って言うとったんや」


おかしい。そう考えていたなら、なぜいつものコースを歩かないのだ。


「でも、なんでいつものコースを歩けへんかったんでしょう?」


いつものコースを歩かずに、人通りのないところを歩いた時に発作?できすぎている。


「それはな、別におかしないねん。しげちゃんそのとき、ウォーキングがてら、病院寄っていくっていうてたみたいやから、ほら、しげちゃんのお母さん、末期の癌で入院してるやろ。個室やし、身内やから、面会時間すぎてからの面会も、病院は認めてたみたいやわ」


「いつも、ウォーキングのついでに見舞いに行くんですか?」


そんなことするだろうか。おかしくないのかもしれないが、しげさんの性格を考えると、そんな、ついでみたいな感じでお見舞いに行くことはない気がした。また、いくら許可されていても、「病院の人に迷惑がかかるから」と、できるだけ面会時間内に面会に行ったはずだ。しげさんは、そういう人なのだ。


「しげちゃん、病院にはお店開ける前に毎日行ってたんやけどな、麻里ちゃんが言うには、たまにウォーキング帰りに行くこともあったみたいやで。その日も、『病院に寄ってくる』っていうて出ていったみたいでな。一応、警察も調べたみたいやけどな、麻里ちゃんの話とか、病院の話聞いて不自然なところなかったから、事故って判断したみたいやわ」


麻里。しげさんの奥さん。中元の不倫相手。何かあるはずだ。そんな説明で納得できない。いや、したくなかった。


「確かに、尻無川沿いを歩けば病院まで一番近道かもしれません。でも、人通り多い道でも病院までは行ける。なんでしげさんは、人通りの少ない道を選んだんやろう。最初から行くつもりにしてたなら、特に急ぐ必要もないはずやのに」


しげさんの母親が入院する病院には、少しだけ遠回りになるが、人通りの多い道を通ってもいけるのだ。


「それはわからへんけど、病院に行く近道やから、おかしくはないんちゃうかな」


そうだろうか。ウォーキング中に寄るつもりなら近道をする必要はない。急いでいたなら話は別だが。


「とも、納得してへんのか?実はな、おれもなんや」


考え込んでいる横で、きよさんがそう言った。


「また始まった!あんたはほんまにもう」


たまさんの様子を見ると、きよさんとは何回かこのやり取りをしているらしい。


「ともちゃん、この人な、麻里ちゃんが怪しい言うてんのよ」


はぁっとため息をつくたまさん。


「ウチもな、麻里ちゃん、あんま評判よくなかったからな、最初はちょっと疑っててん。しげさんと結婚したんも、お金目当てなんやないかってな。でも、しげさんの事故についても、話聞いて不思議なところないしな、何よりな」


そこで一旦、たまさんは言葉を切った。そして、


「あの子、保険金一銭ももろてないねん。受け取り人はあの子やねんで。ウチ、言うたことあんのよ。これから大変になるから、もらえるもんはもろといたら?ってな。でもな、そんときお金なんかいらんって泣きじゃくってなぁ。しげちゃんがおらんくなって、もう希望も何もないから、お金なんかもらってもしゃーないって泣いてなぁ。ウチなぁ、もらい泣きしてもーたわ」


「で、結局保険金は?」


「しげちゃんのお母さんに渡したはずやわ。麻里ちゃんが一回受け取ったかもしれんけど、全額お母さんに渡した。で、お母さんがその後亡くなってんけど、お母さんの遺産も、麻里ちゃんは一銭も受け取ってないねん。『お金目当て』とか思ってた自分が恥ずかしなったわ」


何か考えがあるはずだ。金城麻里、お前がそんな女だとは、とても思えない。


「ほんでな、お店だけは麻里ちゃんが続ける言うてなぁ。『このお店は、愛してた旦那と、その家族が叶えた夢やから、その夢だけは消したくない』言うてなぁ。お店は改装して今のバーになったけど、旦那さんたちの思いは受け継いでる言うてたわ。ほんまに健気に思えてなぁ」


いや、違う。目的はそれじゃないのか?

お店を初めから奪うつもりだったんじゃないのか?


「何が健気じゃ!最初から店乗っ取るつもりやったんじゃ!」


そうじゃないのか。きよさんのいうとおり、初めからそのつもりなら、大成功だ。そもそも、しげさんが店の改装に賛成するはずがない。


「違うやないの!だって、しげちゃんもお店の改装に賛成やったやないの!あんたも聞いたやろ!『麻里の好きなようにさせてるつもりや』ってしげちゃんが言うてるの!しげちゃんが死んでからいきなり改装の準備始めたらなそうかもしれんけど、ちゃんと、しげちゃん生きてるうちから準備してたやないの!」


そうなのか。でも、そうだとしても、それはしげさんの本意ではないはずだ。あの女…


「おれも聞いたけどな、何かなぁ、何か好きになれんのや、あの女!最初から店奪うのが目的やったらな、保険金もらえへんとか、ええ隠れ蓑になるやないか!そっちの方が印象強なるからな」


その通りだ。きよさん、珍しく冴えている。それともう一つ、保険金を受け取らなければ、金ほしさに夫を事故に見せかけて殺害した。という線は消える。それどころか、事件性の印象を薄くして、しげさんの死を事故として処理する材料の一つになるかもしれない。まったく、よくできた演出だ。


「あんたが何を言うても、警察が事故として処理したんやから、もうあれは事故やの。ほんまに、人疑うのもたいがいにしときや。なあ、ともちゃん」


「僕は、警察の事情よく知らないですけど、本気で調べないってこともあるんやないですかね?たとえば、事故として処理できる十分な材料があって、わずかに事件の可能性が残ってたとする。その場合、大して調べずに事故として処理してしまうこともあるんやないでしょうか?亡くなった人が地位のある人だったり、家族から強い要望があったりすると警察も必死で調べるんでしょうが、小さな飲み屋を経営する何者でもないおじさんが亡くなって、家族からも調べてほしいと要望がない。事故として十分に処理できる材料があって、妻は保険金も受け取らない。この場合、大して調べずに事故として処理してしまうんやないでしょうかね。警察だって忙しいでしょうし」


自分で言っておいておかしいが、言ってるうちに本当にそんな気がしてきた。


「ともちゃん?ひょっとして、あんたも疑ってんのか?」


「う~ん。100%は納得できてないですね」


本音を言えば100%疑っている。


「ともー!同志よー!!そんなお前にとびっきりの情報があるぞ!!」


「またや、ともちゃん、これ酔っ払いの戯言やから、真剣に聞きなや」


そうでもない。今日の酔っ払いは冴えている。


「なんなん?とびっきり情報って?」


「あのな、けんぼー覚えてるか?けんぼー」


一人の飲んだくれが頭に浮かぶ。飲んだくれというより、アル中に近い。今は、「アルコール依存症」というのか、呼び方で一つで随分と印象は変わるが、朝から酒を飲んでいる輩であることに変わりはない。このお店の常連客の一人だった。


「けんぼーさん覚えてるよ。酔っぱらってるとこしか見たことないけど」


「そう、あれは完全にアル中やで」


「そのけんぼーがな、しげさん亡くなる直前にな、しげさんに会ったらしいんや。なんやドームの方から尻無川の方歩いて行こうとするから、『おーい!しげー!どこいくんやー!』言うたらしいわ。ほな、しげんさんがな、携帯出して、その携帯見せてな、『オカンからメールきたから病院いくんや』言うたらしいんや。ほんで、めっちゃ急いどったって。どや?とびっきり情報やろ」


「ともちゃん、こんな話信じたあかんよ。けんぼーが酔っぱらって適当に言うてるだけやから。そもそもな、お母さんがメール送るんは無理やねん。きよちゃんがあんまり言うから、病院行ってしげちゃんのお母さんに聞いたんよ。ほな、その時間寝てたし、メールなんか送ってないって。ほんで携帯の充電もなくてな、もう一週間くらい充電してないって。ほんで、極めつけがな、きよさんのお母さん、だいぶ弱ってきててな、もう携帯の解除パスワードも忘れたらしいねん。だから、メール以前に携帯電話自体を使うことができへんねん。麻里ちゃんに言うて、しげちゃんの携帯も見せてもらってんけど、受信履歴なんかなかったしな。ほんまアル中は適当なこと言うから困るわ」


辻褄が合う。

麻里の話だと、しげさんはウォーキングのついでに病院に寄るということだったが、それだと、家を出る時点で病院に行くつもりにしていたはずだ。その場合、急ぐ必要はないので、人気のない尻無川沿いを通る必要などない。でも、突然連絡があったらどうだろう。


たとえば「これから急いで病院にきてほしい」というような内容のメールが母親から来たら。

少しでも早く行こうとするのではないか?そのために、近道をしようとするのではないか?


『なぜ人通りの少ない尻無川沿いを歩いたのか』


ずっとひっかかっていたが、けんぼーの話通りだと辻褄が合う。


「とも、確かにけんぼーはアル中やけどな、ほんまのこと言うてると思うんや」


「警察には?」


「言うてない。その話聞いたん事故として処理された後やったし、アル中の言うことなんか相手にされへん思てな」


もう今からでは相手にされないだろう。でも、自分もきよさんと一緒だ。けんぼーは本当のことを言っていると思う。


「ともちゃん、相手にしたらあかんで」


「ちゃう!あいつほんまの事言うてるんや!同じ酒飲みやからわかるんや!」


「なんやのそれ、しげちゃんのお母さんも携帯使われへんかったし、メールの証拠、なんにもなかったやないの。ほんで、けんぼーはいつも、あることないこと、適当に言うやないの!」


「確かにその通りや、証拠もないし、あいつはよく嘘をつく。でも、今回はほんまなんや」


「ほんまええ加減にしときや。なんでそう思うん?」


「うまいこと言われへんけどな、酔っ払いの勘や!」


「話ならんわ。ともちゃんもそう思うやろ?」


「すみません、たまさん、僕はそう思いません」


確信があった。けんぼーの言ってることは本当だ。しげさんが取った行動がそれを証明している。そうでないと説明がつかない。


「ともちゃん、あんた、アル中の根拠のない話信じんのか?」


「根拠ならありますよ」


「なんやの?」


ぽんぽん、と隣のきよさんの方を叩く。


「酔っ払いの勘です」


「もー。またややこしいのが一人増えたわー」


「ともー!とも~!!」


たまさんは不機嫌そうにしていたが、きよさんはこの上なく嬉しそうだった。

ただ、どうやって母親がしげさんにメールを送ったかだ。たまさんの話では、それは不可能ということだった。話を聞く限り、自分もそう思う。でも、何かあるはずだ。方法が。考えている時に、たまさんの携帯が鳴った。


「あ、うちの人や。ちょっとごめんやで。もしもし。あんた飲みすぎたら…え?あー、すんません。婚約者さんでしたか、いや、着信表示がうちの人の名前やったから、てっきりうちの人やと。ええ。はい」


どうやら電話の相手は妹さんの婚約者らしい。少しの間話してたまさんは電話を切った。

「妹さんの婚約者さんですか?」


「そやったわ。挨拶しときたかって。どうせ酔ったうちの人が無理やりかけさせたんやわ。でも、うちの人の携帯からかけてきたから、まさか婚約者さんやろは思わへんかったわ」


「ははは、猛さんが自分の携帯渡して、かけさせたんでしょうね」


「絶対そやわ」


「猛さんらしいな。随分ご機嫌でしょうね。自分の携帯貸して…」


母親が、しげさんにメールしなくていいんだ。母親の携帯を使って、誰かがメールすればいい。でも、部外者が病室に入り、携帯をいじることなんてできるのか。病院のスタッフの目にもつくだろう。もし、それができたとしても、携帯にはパスワードがかかっている。解除はまず不可能だろう。


少し考えただけでは、第三者がしげさんの母親の携帯を操作するのは不可能に思えた。でも、メール受信時にしげさんの携帯には母親の名前が表示されたはずだ。母親からのメールだと。


(どうやったんだ)


何か方法があるはずだ。何か。


「どうしたのともちゃん、いきなり黙って」


「けんぼーさんって、今何してますかね?」


「その辺で飲んどるやろ。電話して呼ぼか?話聞く?」


「できんねやったらお願いしたいな」


「よっしゃ」


きよさんが電話をかける。


「おー、けんぼー、どこや?」


「何やーー、お前かーー!」


きよさんの携帯から聞き覚えのあるアル中の声が聞こえてきた。

今回も拙い文章に最後まで付き合ってくださりありがとうございました!!

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