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オブギルドのギーツの名前を聞いたことのある方は多いだろう。今からおよそ700年前、まだ人が獣を恐れ城壁にこもっていた時代に活躍し英雄の名前だ。その時代はまだ神々が生きていた時代であるとされている。

科学の光が無知の光を払い、神の奇跡とされた出来事や邪なものとされた存在の殆どが単純或いは複雑な化学反応によるものであることが明らかにされてきているこの時代にはおよそ信じられないことではある。しかし、当時の人々は説明のつかないことを神々の力によるものとし、苦しみをもたらすものを邪な存在の所業として理解し、納得していた。

これから私が語るのはそんな時代の物語だ。

まだ、人が城壁にこもり、夜の闇が昼の太陽よりも力を持っていた時代。

多くの民が戸籍も与えられず、移動の自由もなくそれが当たり前だった時代。多くの人が夢想する騎士と偉大な王の英雄叙事詩など到底存在し得ない暗い時代。

そして、神話の臭いが強烈に染み付いた時代。

私は、その時代をレムリエの中世と呼ぶ。


2008年 オッドの街の私室より。

アルバート・ストナー

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