第97話・わたし達の前に出て来なさ~い!でないとこうよ!
4台のトラックにわたしのジーパン系下半身が襲い掛かり、一瞬で全滅させてしまった。
「100人位潰しちゃったみたいで~す。」と高揚感に包まれるわたし。
「残りの奴ら、この辺のビルに逃げ込んだみたいね。」と中腰になってビルの中を覗きこむ幸恵。
10階建てのビルがちょうどわたし達の胸の辺りの高さだった。
「中にいるのはわかってるんだからァ~!」
「出て来~い!!」
そういってビルの窓に顔を近づけて中の様子を窺っている。
「ちょっと脅かしてやれェ!えいっ!」
❝ガッチャ~ン!❞
軽くブーツのトゥで玄関のガラス扉を蹴りつけた。
先の尖ったつま先がガラス扉を粉々に粉砕しながらくるぶしのあたりまですっぽりとブーツ脚が突き刺さった。
「早く出てきなさい!でないとこうするわよ!」
❝ズヴォッ!ジュヴォッ!❞
エントランスにブーツ脚を突っ込んだまま、今度は7階の窓に右手と左手を同時に突き刺した彼女。
しなやかに伸びた白い皮製ロング手袋に包まれた幸恵の両手が窓ガラスと外壁を勢いよく破壊するとどんどんビル内に侵入していく。
「もうっ、ホントに早く出て来いってばァ!」
❝ブシュッ!ジュボジュボジュボッ!❞
そういいながら今度はもう片方のブーツ脚を3階の窓に突き刺すとそのまま無理やりビル内にめり込ませながら回転させて踏み下ろした。
彼女の強引なアプローチはビルを半壊状態に追い込んでいた。
するとエントランスに突き刺さったままの彼女のブーツ脚の隙間から3名のドイツ兵が逃げ出してきた。
「ホラァ、やっぱりいるんじゃない。」
「わたしから逃げようなんて無駄よ!」
「エイッ!」
❝ブィーン!❞
そういうと玄関を破壊した右足ですかさずドイツ兵達をなぎ倒す幸恵。
ホコリまみれで真っ白になった黒いロングブーツのとんがったつま先が兵士達を蹴り上げる。
「アッハッハッ!いい気味!」
❝ヴァリヴァリヴァリッ、ボッカ~ン!❞
笑いながら半壊状態のビルに無理やり体を押し付ける幸恵。
崩れかかったビルはひとたまりも無く最上階から倒壊し始めた。
❝ヴォヴォヴォーン!ジュヴォッ!❞
崩れ落ちるビルに容赦なく膝蹴りを加える幸恵。
モクモクと立ち上る粉塵と共に幸恵のジャケットやジーンズも真っ白になった。
「いやだ、汚れちゃったわァ!」と言ってジーパンの汚れを手で払い落とす彼女。
破壊したビルの瓦礫をブーツの靴底で何度も踏み砕きながら先程蹴り飛ばしたドイツ兵に目をやる。
2人はブーツ蹴りの餌食になって息絶えていたが、1人だけはまだ生きているようだった。
「よかったわ、まだ生きてるなんてェ!」
そういうと彼女はこの兵士をつまみ上げて右脇の下に挟み込んだ。
紺色のソフトストレッチデニムの生地が瀕死のドイツ兵を包み込む。
「わたしの体臭をタップリと味わいなさい!それェ~!」
そういいながら右腕を前後に揺さぶりながら哀れなドイツ兵をデニムジャケットで揉みくちゃにする幸恵。
「わたし、ひと暴れしてタップリ汗をかいちゃったからァ、結構いい臭いがするんじゃないかしら。」とニヤついた表情の彼女。
すると脇の下を少し開いてこの兵士を摘み上げた。
「うわ~、汗臭っ!」
「コイツ、なんかとっても酸っぱい臭いがする~!」
「これって、わたしの体臭なのかなァ?」
「嫌だわ~、もうっ!」
照れ笑いしながら手足がグチャグチャに折れ曲がったドイツ兵を投げ捨てる彼女。
「今度はあなたの番よ。」といきなりわたしに振る彼女。
「えっ?わたしですか、それじゃあ遠慮なく。」
そういうとわたしは舌なめずりしながら幸恵の壊したビルと反対側のビルに狙いをつけて近づいていく。
「今度はわたし律子が、お相手して差し上げますからねェ!」
そういいながら15階建てのビルにいきなり抱きつくわたし。
わたしの体がピッタリとビルに吸い付いた状態になっている。
そして体重を徐々に前に掛けていく。
わたしの82cmのバストが10階付近の外壁にめり込んでいく。
「あァ~っ!これってかなり快感かも~!」
❝ベリベリベリベリッ!❞
押し付けた胸を更に左右に揺さぶりながら体重を掛けていく。
チェック柄のブラウス越しに窓ガラスや外壁を崩壊させていく感触がダイレクトに伝わってくる。
これが何ともいえないくらいの性的快感となってわたしの全身を駆け抜けていく。
「あァァ、わたしっ、もうダメかも!」
❝ボボボボッヴァ~ン!❞
胸を押し当てたわたしの力があまりにも強かったせいか、10階付近から崩れ始めるビル。
わたしは思わず前のめりになって両腕で最上階付近を突き崩していた。
更にわたしの両足が完全に内股になって膝頭が低層階にめり込んでいく。
こうなっては高層ビルもあっけなく崩れ落ちるしかなかった。
❝ズヴォズヴォジュヴォ~ン!❞
向こう側のビルも巻き添えにしながらビルとわたしは一緒に地面に倒れこんだ。
「あァァァ~ん、メッチャメチャ~!!」
「てか、わたしったらァ、気持ち良すぎだぞ~!」
そう叫びながら崩壊した2つのビルの瓦礫の中で手足をバタつかせるわたし。
タダでさえ汚れても平気な格好のわたし。
黒ずんだオフホワイトのロング手袋も赤系のブラウスも擦り切れ寸前のジーパンも、そして履き込んだダークブラウンのロングブーツも大量のホコリと土煙でひどく汚れた状態になっていた。
それでも性的快感が最高潮に達していたわたしにとっては、そんな事どうでもよかったかもしれない。