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巨大ヒロイン・ジーパンレディー律子  作者: スカーレット
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第83話・ワタシらの特攻ブーツで踏み砕いてやんよっ!

「コノヤロォ~~!!」

❝ジュッヴォ~ン!!❞

激高した洋子の凄まじい怒声と共に、彼女の履いているライトブラウンの巨大な特攻ブーツが戦車2両と周囲にいた十数名の装甲擲弾兵を地中深くにめり込ませた。

もの凄い土煙が舞い上がり、彼女の足元は一瞬何も見えなくなった。

洋子が足を上げると大地に刻み付けられた巨大なブーツ痕の中に、ペシャンコに潰された戦車の残骸が判別不能なくらい散り散りバラバラになって埋まっていた。

もうこうなったら手がつけられない特攻りんり~ず女戦士の洋子。

「逃げてんじゃねェよっ、コラッ!」

「オラオラオラオラ~ッ!!」

❝ジュヴン!ジュヴン!ジュヴン!ジュヴォッ!❞

怒鳴りまくりながら、足元の戦車や逃げ惑う兵士達に容赦なく踏み下ろされる洋子の特攻ブーツ。

そんな怒り爆発の洋子に仁美と里緒もすぐに続いた。

洋子と同じように戦車隊を一旦大股で跨ぎ越すと、ヤンキー座りになって足元に展開する戦車や兵士達に向かって大声で怒鳴りつけ始めた。

「こんなオモチャ並べてハッタリこいてんじゃねェヨ!オラッ!!」と仁美が叫ぶ。

「ワタシの特攻ブーツで焼き入れてやんよっ!コラッ!!」里緒も負けじと怒鳴りまくる。

彼女達の強烈な怒声によって凍りついたドイツ兵達の上には、レディース達の大量の唾きが降り注いだ。

「覚悟しなっ!オラオラオラッ!!」

❝ズンズンズンズンッ!❞

仁美のダークブラウンの特攻ブーツによる強烈なヒール打ちが始まった。

「クタバレッ!コノ~ッ!!」

❝ジュブッ!ジュブッ!ジュブッ!ジュリッ!!❞

里緒の白い特攻ブーツのつま先がタイガー戦車を次々と打ち砕いていく。

怒りに任せて渾身の力でドイツ軍部隊に特攻ブーツを打ち付けるレディース達。

彼女達の凄まじい特攻ブーツの破壊力の前には、ドイツ軍が誇る最新鋭のタイガー戦車もまるで紙くずのように砕け散っていく。

そんな後輩達の爆発ぶりに満足そうな笑みを浮かべる幸恵。

彼女もドイツ軍部隊に向かってゆっくりと歩き出した。

❝ズシ~ン!ズシ~ン!ズシ~ン!❞

「ワタシらを怒らせたのがマズかったわねェ!」

❝ジュリッ!ジュヴッ!!❞

落ち着いた口調の幸恵、生き残ったタイガー戦車を見つけるとブーツのつま先を砲塔に押し付けて一気にニジり潰した。

何度も何度もグリグリと回転する黒光りした幸恵の特攻ブーツ。

手当たり次第に戦車隊を踏み砕くレディース達を見ながら、1台の戦車を摘み上げた幸恵。

砲塔を引きちぎると“ポイッ”と投げ捨てて車内を覗き見た。

中には震え上がった戦車兵達が幸恵のことを見上げている。

「わたしのことがそんなに怖い?」

「わたしって、あの子達よりはずっと優しいかもよ・・。」

そういうと人差し指と親指で戦車長を摘み上げる彼女。

彼を口元にかざすと“フゥ~!”と息を吹きかけた。

「とってもいい香りでしょ、ワタシの息って!」

突き刺すようなトーンでささやく彼女。

正に悪意に満ちた笑みを浮かべている。

「ワタシらに歯向かってタダで済むと思わないでね。」

❝ぷちゅっ!❞

白いロング手袋をはめた幸恵の指先が、男を容赦なくすり潰した瞬間だった。

彼女の指先は彼の鮮血で赤く染まった。

指揮官の末路を目の当たりにした戦車兵3名は慌てて銃を取り出して幸恵に向かって発砲しようとした。

そんな彼らの様子を冷静な幸恵が見逃すはずもない。

すかさず“プッ!”と車内に向かって唾を吐き掛ける彼女。

巨大な幸恵の口からいきなり飛んできた粘り気のあるネットリとした唾に動きを封じ込められた戦車兵達。

“ツーン”とした強烈な唾臭を放つ幸恵の唾液が体中に絡み付いた彼ら。

「ワタシの顔を撃とうなんて、ザケンナッ!ゴラ~ッ!!」

❝ぷちっ!ぷちゅっ!ぷちゅっ!❞

全身の怒りを指先に込めて唾まみれの男達を次々と突き殺す彼女。

幸恵の人差し指は押し潰された兵士達の血と内臓でどす黒く染まっていた。

そんな汚れた指先を舐めながらわたし達に向かって微笑みかける彼女。

やっと怒りが治まったのか、掴んでいた戦車を“ギュッ!”と握り潰してその場に投げ捨てると、再び暴れまくる後輩レディース達の方に向かって歩き出した。

茶髪の髪を振り乱しながら動きの鈍い戦車を次々と血祭りに上げていく洋子。

彼女の特攻ブーツの靴底には粉々になった戦車の破片やドイツ兵の潰れた死体がこびりついていた。

特に土踏まずの部分に彫り込まれた5本のエッジの溝には鉄の塊と泥とバラバラになった兵士の肉塊がぎっしりと詰まっていた。

「ワタシのブーツの裏、鬼ヤバッ!」

「すんゲェ~汚れまくりって感じ!」

❝グジュッ!グジュッ!ズリズリッ!❞

20両ほどの戦車と百数十名のドイツ兵を特攻ブーツの餌食にした彼女。

靴底の汚れを気にしながらも更に逃げ遅れた兵士達を踏みにじっていく。

その隣では仁美が特攻ブーツによるヒール攻撃を加えていた。

彼女によって踏み砕かれた戦車の残骸が十数両、蹄鉄型に変形して陥没した地面のヒール跡にへばりついていた。

踏み潰した戦車の周りを逃げ回る100名以上の兵士達を見下ろしながら再び怒声を飛ばす彼女。

「ワタシ仁美を甘く見るんじゃね~ヨッ!コラッ!!」

❝ズ~ン、ジュルジュルジュルジュルッ!!❞

退却しようとするドイツ兵達の前に仁美のダークブラウンの特攻ブーツが立ちはだかり、凄まじい勢いで地面を滑り出した。

もちろん兵士達は巨大なブーツのソールに一瞬で呑み込まれて消滅していく。

「こんなもんじゃ済まねェから覚悟しなっ!!」

「ワタシらりんり~ずの特攻ブーツでブッ殺してやんよっ!ゴラーッ!!」

荒涼とした死臭漂う平原に仁美の怒声が響き渡った。








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