表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
巨大ヒロイン・ジーパンレディー律子  作者: スカーレット
64/278

第64話・わたし達に逆らうと撃ち殺すわよ!

 最初に捕まえた捕虜を容赦なく射殺した麻美、少し険悪な雰囲気が漂い始めていた。

しかし、時間的な猶予は無い。

銃声を聞きつけて新たな部隊がすぐにやって来るはずだ。

「わたし、弾を取って来る。」

そういってわたしは麻美と里奈子に捕まえた将校を見張らせて銃撃戦の現場に走っていった。

辺りにはわたし達が射殺した9名のドイツ兵の遺体が転がっている。

わたしは手早く彼らのマガジンケースから弾倉を抜き取り袋に詰めて戻った。

「これで弾はたっぷりあるわ。」

「急いでここを出ましょう!」

そういうとわたしは捕虜を麻美に任せて先頭に立った。

倉庫を出ると空港ビルのそばに4輪駆動車が数台停まっていた。

「あれで逃げるのよ!」とわたしが叫ぶ。

わたし達は車に向かって走り出した。

グレーの4駆に駆け寄ると、ロックもされてなくキーは付けっぱなしだった。

「使えるじゃん、ラッキー!」とおどける麻美。

捕虜を助手席に押し込めてわたしが運転席に、そして後席に2人が乗って麻美が後ろから捕虜の頭に銃を突きつけた。

「騒いだら遠慮なく撃つからね!」と凄みをきかせる麻美。

車を急発進させると案の定警報が鳴り始めた。

わたしはとりあえずこの飛行場から出ようとゲートと思しき方向に向かって突っ走る。

ライトに照らされた前方に検問所を発見。

❝あそこが出口ゲートに違いない。❞

そう確信したわたしはアクセルを踏み込んだ。

ゲートが近づいてくるとスピードを緩めるわたし。

検問所には3名の警備兵がいて、その右手には土のうを積んで重機関銃を据え付けた陣地があった。

機銃座には2名の兵士がいる。

強行突破しようとして銃撃を受けるより、彼らを始末した方が確実だ。

「わたしは左手の3人をやるから麻美は右手の2人を倒して。」とわたしが指示すると麻美がうなずいた。

ゲートに到着すると警備兵が2人近寄ってくる。

怪訝そうな表情が見て取れた。

「今だ!」

わたしは窓を開けるといきなりサブマシンガンを構えて乱射した。

❝ババババババババッ!❞

あっという間に2人をなぎ倒した。

その瞬間、麻美も機銃陣地の兵士に向かって発砲。

「これでも喰らえ!」

❝ババババババババッ!❞

不意を突かれた2人もわたしの獲物同様にハチの巣になって倒れた。

「やり~!」と得意そうな麻美。

残ったもう1人の警備兵が慌てて本部に通報しようと小屋に戻ろうとしたところを背中に向けて銃撃するわたし。

❝ババババババッ!❞

背中から頭にかけてまんべんなく撃ち込んでやった。

不思議なもので拷問を続けていた麻美には少し嫌悪感すら覚えていたのに、銃撃戦で敵を撃ち殺すとたまらない高揚感に包まれた。

トリップしてからのごく短時間で麻美は9名射殺し2名を蹴り殺し、わたしは5人撃ち殺していた。

弱気な里奈子は別にして、わたしも麻美もまったく恐怖感など感じていない。

むしろ、このスリリングな状況を楽しんでいた。

検問所の警備隊を片付けて車を出そうとしたら物々しいエンジン音が聞こえてきた。

サイドカーを先頭にトラックが2台すぐそこまで迫っていた。

「あいつらも殺っちゃおうよ!」と叫ぶ麻美。

追い掛けられるくらいなら、ここで闘って全滅させた方が良いとわたしも感じた。

しかし、今度の相手は数十人だから簡単ではなさそうだ。

そこでわたしは里奈子にもマシンガンを渡して操作法を簡単に教えた。

「でも、わたし・・。」と戸惑い気味の彼女。

「殺るか殺られるかなんだからァ、あなたも撃ちなさい!」と叱咤するわたし。

仕方なく銃を構える里奈子だった。

「わたしはアレを使わせてもらうから!」

そういうと麻美は車から降りて機銃陣地に走り込み重機関銃を構えて見せた。

わたしはとっさに捕虜の頭を銃床で殴りつける。

「これで、おとなしくなるわね。」

気を失った男を置いてわたしと里奈子も機銃陣地に駆け込んで土のうの陰に隠れた。

そして、機銃の操作を麻美に教えた。

「律子なんでも知ってんのね、やる~!」と微笑みながら機関銃を構える麻美。

すると、彼女は先頭のサイドカーに向けていきなり機銃を撃ち始めた。

❝ドドドドドドドッ!❞

❝ボカ~ン!❞

彼女の射撃は見事に命中した。

サイドカーは燃料タンクを撃ち抜かれて爆発しながらひっくり返った。

乗っていた兵士2名も即死状態で投げ出された。

「イェイイェ~い!」

と親指を立てて喜ぶ麻美。

炎上中のサイドカーの後方でトラックが停車し、中から完全武装の兵士約40名がバラバラと降りてきた。

そして、正面から20名が、10名づつが左右に分かれて3方向からわたし達の陣地に突撃を始めた。

「ウゼェ~んだよ!オラッ!」

❝ドドドドドドドドドッ!❞

正面突破を図ろうとした兵士の一団に容赦なく銃弾を撃ち込む麻美。

麻美の狙い撃ちにバタバタとなぎ倒される兵士達。

またたく間に半数以上が撃ち殺された。

「アッハッハッ、やったね!もうマジで快感!」

「ホラホラ、わたしから逃げられると思ってんのかヨォ!」

叫びながら気勢を上げる麻美だった。

わたしも負けじと向かって来る部隊に銃撃を加える。

「え~い!」

❝ババババババババッ!❞

最初の連射で3名を倒したわたし。

「なめんじゃね~ヨ!」

❝ババババババババッ!❞

次の連射で更に3名を葬った。

麻美は物陰に隠れようと走り回る兵士を次々と撃ち殺していく。

振り向くと里奈子の方に10名の兵士達が迫っていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ