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巨大ヒロイン・ジーパンレディー律子  作者: スカーレット
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第63話・わたし達、殺しまくってま~す!

 調子に乗って兵士達をいたぶり続ける麻美。

ブーツのヒールを男の膝に突き立ててグリグリと踏みつける。

そして、そのまま男の顔に膝蹴りを喰らわした。

「ホラッ!」

❝ゴン!❞

麻美のジーパン膝が男の顔面を直撃した瞬間、彼の口から血がにじんだ。

すると男は麻美を睨みつけ“ぺッ!”と血の混じった唾を吐きかけた。

麻美のベージュグレーのロングブーツが彼の血で汚れた。

「ナニすんだよォ!コノヤロ~!」

怒りが爆発した麻美は男の腹と胸に激しく蹴りを打ち込む。

❝ドスッ!ドスッ!ドスッ!ヴァス!❞

「ざけんじゃね~よ!」

麻美のブーツのつま先が何度も何度も男の上半身に突き刺さる。

そして、今度は彼の胸めがけて靴底を見せながらストンピングを繰り返す彼女。

「コノッ!コノッ!コノォ!」

❝グシュッ!グシュッ!グシュッ!❞

上着を脱がされた彼の白いシャツはブーツの靴跡で真っ黒になった。

渾身の力で蹴りつける麻美、男はすでに虫の息だった。

十数発ストンピングを喰らわした彼女、最後に思いっきり彼の頭めがけて回し蹴りを喰らわした。

「え~い!」

❝ヴァスッ!❞

彼女の右足が直撃し、そのまま仰向けに倒れこむ彼。

「もうやめなよォ!」とさすがに止めに入るわたし。

しかし麻美の怒りは収まらない。

「最後までやらせてよォ!」

そう叫ぶと今度は男の顔を勢いよく踏みつけ始めた。

唖然とするわたし達を尻目にブーツを履いた足でストンピングを続ける麻美。

男の顔はブーツの靴底の泥と口や鼻から噴出した血で黒ずんだ状態になった。

「わたしを怒らせるとこうなるんだよ!」

「死ね!」

❝ヴォス!❞

そういって彼の頭部をまるでサッカーボールのように蹴り上げる彼女。

この一撃がトドメとなって男はグッタリとして動かなくなった。

「死んじゃったのかなあ?」と心配そうな表情で覗き込む里奈子。

わたしが男の手を取るとすでに脈は無く死んでいた。

「死んじゃったみたい・・。」と答えるわたし。


「やったねっ!わたし一度男を蹴り殺してみたかったのよねェ!」と少し興奮気味の麻美。

同僚が惨たらしく殺害された光景を目の当たりにしたもう1人の兵士は恐怖で顔を引きつらせていた。

「待ってなさい、お前もすぐにぶっ殺してやるからさァ。」とニヤつきながら男を見下ろす麻美。

「もうこんな事やめて下さい、可哀想じゃないですか!」と懇願する里奈子。

「今更ナニ言ってんのよ。」

「あなただって散々こいつらを殺してきたじゃない。」

険悪な雰囲気になってきた瞬間、倉庫の外の方から足音が聞こえてきた。

わたしは小走りにドアに駆け寄って外をうかがった。

すると10名の兵士がこちらに向かってやって来るのが見えた。

「マズイわ、10人位こっちにやって来る。」

わたしの言葉を聞いた麻美が立て掛けてあったマシンガンを手に取る。

そしてわたしと同じように身構えた。

「ちょっと、麻美!撃ち方知ってんの?」

「大丈夫よ、さっき律子が操作するの見てたから。」

そういうとドアの方に向かって歩き出す彼女。

歩兵分隊はもうすぐそこまで来ている。

「わたしに任せて!」

そう言うと麻美はドアを開けて外にいたドイツ兵の一団に向かっていきなりマシンガンを撃ち始めた。

❝ババババババッ!❞

最初の一撃で4名の兵士がなぎ倒された。

「イェ~い!」

❝ババババババババッ!❞

追い討ちをかけるように撃ちまくる麻美。

わたしもドアから外に出て撃ちまくった。

❝ババババッ!❞

初めて銃を撃ったが音の割には反動も小さく撃ち易い。

わたしも最初の射撃で2人のドイツ兵を撃ち殺した。

いきなり襲われた彼らは慌てふためき物陰に隠れようとしたが麻美が逃さず更に2人を狙い撃ちにした。

❝ババババッ!❞

1人が頭を撃ち抜かれて即死、もう1人は肩に命中して倒れ込んだ。

残った2人の兵士は地面に伏せている。

1人は制帽を被っているからおそらく指揮官だろう。

「あっちの男を生け捕りにするのよ!」と叫ぶわたし。

「じゃあ、あとは殺してもいいわね!」と麻美。

地面に伏せていたヘルメット姿の兵士に狙いをつけて引き金を引く彼女。

❝バババッ!❞

見事に命中したようだった。

「ど~お、わたしの射撃?凄いでしょ!」と余裕の麻美だった。

最後に残った将校を生け捕りにしようと左右から挟み撃ちにするわたし達。

まだ弾が残っていたわたしは空に向けて威嚇射撃をしてみた。

するとその将校はあっさりと両手を挙げて立ち上がった。

「こいつ、どうする?」と負傷した兵士を見下ろしながら麻美がつぶやく。

「放っておけばいいわよ!」と応えるわたし。

「でもォ、わたし達顔見られてるしィ。」

そういうと麻美は再びブーツを履いた足で兵士の顔を渾身の力を込めて踏みつけた。

❝グジャッ!❞

一瞬、悲鳴が聞こえたがすぐに静かになった。

「こいつ一撃で死んだみたい。」と勝ち誇ったような表情の彼女。

麻美が踏みつけた兵士の顔を見るとグシャリと陥没していた。

文字通り男を踏み殺した彼女、ブーツが血に染まっている。

「今度はさっきみたいに手加減しなかったから。」とあっさりと応えた。

捕虜にした将校を後ろ手に一旦倉庫の中に引き上げるわたし達。

中に入るやいなやもう1人の兵士に向けて容赦なく発砲する麻美。

❝ババッ❞

2発しか残っていなかったがそれで十分だった。

「なんで殺すの?」と叫ぶ里奈子。

「もう用済みだから。」と平然と応える麻美。

2人の間には確実に溝が出来始めていた。

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