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巨大ヒロイン・ジーパンレディー律子  作者: スカーレット
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第50話・わたし達、ニュースタイルのジーパンレディースよ!

 次回は更にサイズを小さくしてナチの兵士を思いっきりイジメてやろうと画策するわたし達だった。

そんなある日、わたし達3人はまた次回のトリップの事を話し合いたくて居酒屋に集まった。

「ねえ、次回はまたブーツインスタイルなんだよねェ?」と尋ねる麻美。


「そうよ、上履き蹴りも楽しかったけど、今度はブーツで痛めつけてやりたい気分なの。」とわたし。


「わたしも、ブーツで散々弄んでから踏み殺してやるって感じなんですよ。」と里奈子。


「ところで、今度はみんなで衣装を揃えてみない?」とわたしが提案。


「コスプレするって事?」と麻美。

「そうじゃないけど、ブーツや手袋を揃えてみるとカッコいいかなァって。」とわたしが応える。

「今までって、わたし達ブーツも手袋もトップスもバラバラでしょ。」

「だからァ、今回はホワイト系で揃えてみたいなあ、なんて。」と続ける。


「確かに、紺のジーパンに白いブーツってイイ感じよねェ。」と麻美もちょっと乗り気になってきた。


「わたしは黒いブーツしか持ってないから、律子さんの白いエナメルブーツにちょっと憧れてたんですよ。」と里奈子も同意。


「それでェ、わたし昨日通販で探してみたんだけど、いいのがあったんだ。」とスマホの画面を2人に見せるわたし。

「このショップの白いブーツが安くてイイ感じなの。」

スマホの画面にはカラーガード隊が履く様なプレーンな感じのブーツが映し出されていた。


「イイ感じのブーツじゃん!」と麻美。


「値段も¥3980だったら安いですよね。」と里奈子。


「そうなの、こういうのって普段履く人があんまりいないから在庫処分みたい。」とわたし。


中国製のこの白いロングブーツ、内側にファスナーが付いていてヒールは6cmで太めのジョッキータイプだ。

暴れるにはピンヒールよりもこの方が断然安定していて良い。

つま先は僅かに尖り気味だが緩やかな曲線で女性的な優しいデザインだ。

装飾は一切ついておらず筒丈は40cmちょっとあるから長さもスタイリッシュで美しい。


「それから、ロング手袋なんだけど、これなんかどうかなァ?」と別のショップの画面を出すわたし。


そこには純白のエナメル系ロング手袋が映っていた。

ちょっとツヤのある綺麗なホワイトロング手袋。

長さは40cm位でわたし達のヒジの手前位まであるからちょうど良い。

そして、手の平の根元辺りからファスナーが付いていて、はめ易いデザインになっている。


「うわァ、イケテルじゃんこの手袋!」と麻美の顔がほころぶ。


「えッ、これ¥2000なんですか?安っ!」と里奈子。


「じゃあ、今注文入れちゃっていい?」とわたし。


「いいよ、わたしの足のサイズは24.5でお願いね。」と麻美。


「わたしは、25でお願いします!」と里奈子。


「わかった、手袋はみんなMサイズでいいよね?」とわたし。

こうしてお揃いの白いロングブーツと白いロング手袋を注文したわたし。

「ジーパンはいつも履いてるのでいいと思うの。」

「トップスなんだけどォ、これなんかどうかしら?」と更に別の画面を見せるわたし。


そこにはショッキングピンクのブラウスが映っていた。

「ちょっと派手な感じだけど、わたし達の雰囲気にはピッタリかも。」とわたし。


「これ、¥980なんだ、安っ!」と麻美。


「ちょっと派手なピンクだからァ、余計に燃えてきちゃいそうなわたしですゥ!」と里奈子はすっかり気に入った様子だった。


「じゃあ、これも注文するわね。」と早速注文する。

これでかなり目立つ格好のジーパンレディースになった。

白にピンクと女性っぽい優しい色合いがわたし的にはイメージにピッタリ。

こんな優しい雰囲気の服装なのに実際は残酷極まりない事を平気でやる訳だから、ちょっと自分でもコワくなってしまう。

この日はブーツに手袋にシャツを注文してミーティングは終了した。

後日、注文したものがわたしの家に届いた。

そして、3人で集まって着てみる事にした。

みんなブーツも手袋もブラウスもピッタリだった。


「この格好で3人並ぶと、マジでレディースって感じよねェ。」とすっかり気に入った様子の麻美。


「わたし、白いブーツに憧れてたからサイコーの気分ですゥ!」と里奈子もウットリした表情だ。


「いつもは、汚れたブーツや手袋だけど、今回は新品だからピカピカよ!」とわたし。


「でもひと暴れしたらすぐに汚れるってばァ!」

「なんかァ、わたし的にはピカピカよりも汚れてる方が落ち着くかも。」と麻美らしいコメントだ。


3人揃ってこの派手な衣装で夜の公園に繰り出してみる。

誰もいない薄暗い公園にひときわ輝いて見えるわたし達。

「やだ、わたしったら、メチャクチャ暴れたい気分になってきちゃった!」と興奮する麻美。


「わたしも、今すぐにでもトリップしたくなってきちゃったワ。」とわたしも激しく同意する。


「わたしもですよォ、このブーツで思いっきりあいつらをイビりまくってやるんだからァ!」といってブーツで踏みにじる仕草をする里奈子だった。

これで準備は万端だ。

あとはトリップデーを待つのみだった。


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