表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
巨大ヒロイン・ジーパンレディー律子  作者: スカーレット
27/278

第27話・わたし達のジーパンがビルを襲う

 ドイツ軍部隊を壊滅させたわたし達は、いよいよ都市の破壊を始める事にした。

中央広場から伸びるメインストリートに展開していたドイツ軍部隊は跡形も無く消滅し、わたし達のブーツの靴跡だけが無数に刻みつけられていた。

そして、わたしは林立するビル群に向かってこう呼びかけた。

「わたし達は、愛の戦士ジーパンレディースで~す!」

「今からこの街を徹底的に破壊します!」

「だから、一般住民の皆さんは避難して下さ~い!」

両手を口に当てて叫ぶわたし、麻美と里奈子もビル群を睨みつける。

「一応わたし達って、ナチをやっつける正義の味方だから、一般の人達は傷つけないようにしないとネ。」とわたし。

「愛の戦士ジーパンレディースってわたし達の事?」と聞き返す麻美。

「麻美さん!わたし達って、悪い人達と闘う“巨大女の戦士”なんですよ!」と説明する里奈子。

「なんか、よく分からないけど“愛の戦士”なんてちょっとイケテル感じだね。」

「それに、ジーパンレディーなんて普段のわたし流スタイルそのままじゃん。」

「いつの間にこんな楽しい事してたの?わたし抜きで・・。」とウキウキ顔の麻美。

「ゴメンネ!実は里奈ちゃんもこの間デビューしたばっかりなの。」

「でもこれからは3人で思いっきり暴れましょ!」となだめるわたしだった。

「それじゃあ、まずはわたしから、そ~れっ!」

❝ズガ~ン❞

目の前に建っていた15階建てのビルのちょうど真ん中辺りにブーツを突き刺すように蹴りつけたわたし。

麻美と里奈子に見せつけたかったから、思いっきり蹴り上げた。

わたしのダークブラウンのロングブーツがビルを貫通してそのまま空を切り裂き、辺りは凄まじい粉塵で覆われた。

そして、蹴り上げた脚を振り戻す反動を利用してビルの残った部分にブーツのヒールを打ち付けた。

❝ボッカーン!❞

わたしの右足の強烈なブーツ蹴りであっと言う間に高層ビルを粉砕した。

「やったねっ!」と両手を握りしめてガッツポーズするわたし。

「律子やるじゃん!わたしも負けてられないワ!」と早速破壊するビルを物色し始める麻美。

「わたしはこんな風にビルを壊しま~す!」と里奈子が叫びながら手頃なビルにまたがった。

そしてゆっくりと体重をかけ始める。

「これって、わたし里奈子の馬乗りジーパン攻撃で~す!」

❝ズブズブッ、ズブズブ、ズヴァーン!❞

彼女に体重をかけられた12階建てのビルはひとたまりも無く崩壊し始めた。

瞬く間に里奈子のジーパンがビルをグシャグシャに押し潰した。

「わたしっ、この感触がたまらないの!」とウットリした表情の彼女。

それを見ていた麻美が少し高層のビルに目をつけた。

「これがいいわ!みんな見てなさい!」と麻美。

20階建てのビルの前で一旦しゃがみ込む麻美。

次の瞬間情熱的な口調でこう叫んだ。

「わたしっ、愛の告白をします!」

「わたしの愛を受け取ってください!」そういうと彼女はいきなりビルに抱きついた。

そしてグイグイと両腕でビルを締め付け始める。

❝バリバリバリッ!バッズ~ン!❞

麻美の両腕と胸にガッチリとホールドされた高層ビルは音をたてて中層階のあたりから崩れ始めた。

更に両腕に力を込める麻美、彼女の両腕がホールドしていた4フロア分が粉々に砕け散った瞬間、その上の残った5フロア分も支えを失って麻美の足元に崩れ落ちた。

❝ボヴァーン!!❞

「やったネ!わたしの愛が通じたみたいヨ!」

「これぞわたし麻美のラブ攻撃で~す!」と自慢げに叫ぶ麻美。

「麻美、やるじゃない!じゃあ、わたしもっ!」と右手に建っていた13階建てのビルに狙いをつけて天井を両手で押さえつけるわたし。

「わたしの得意技をお見せしますね!えいっ!」

❝ズブッ!❞

そういうとわたしはブーツのつま先を10階フロアの左端に突き刺した。

そして、そのまま右方向に一気に滑らせる。

❝ズルズルズルズルッ!❞

わたしのブーツがビルの窓と外壁を粉々に粉砕しながら切り裂いていく。

こうして各フロアにブーツを突き刺しては切り裂き、ビルを半壊状態にしてやった。

そして最後に天井をブーツ脚で押さえつけて一気に踏み潰した。

「それっ!」

❝ヴォヴォ~ン!❞

ビルはわたしのブーツに切り裂かれて殆ど半壊状態になっていたから、右足に軽く力を込めただけで簡単に崩れ落ちた。

この感触がたまらないわたし。

「これが、わたし律子の切り裂き攻撃で~す!」と2人に見せつけたわたしだった。

「みんな、得意技を持ってるんですね、わたしもいろいろ試してみます!」

「でも、やっぱりジーパンアタックが一番快感かも・・!」

と言いながら次のビルにまたがってはジーパンで押し潰す里奈子。

わたしも里奈子のジーパン攻撃を試してみる。

「ちょっとごめんなさいネ!」と言いながら手頃なビルにまたがって体重をかけてみるわたし。

すると、“ズブズブッ”と簡単に崩れ始めるビル。

「ホントだ、結構快感かも!」と叫ぶわたし。

「わたしもやってみるゥ~!」と麻美も手前のビルにまたがって思いっきり体重をかけている。

❝ズッヴォーン!❞と凄い土煙と共に崩壊するビル。

「イェイ!イェイ!イェ~イ!」

「わたし達ジーパン女子の力、見たかヨッ!」とはじける麻美。

こうしてわたし達のビル破壊が始まった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ