第257話・ニオイ地獄の果てに
「なんか、ヤバそうな気がするかも・・。」(律代)
そうつぶやきながらマジマジと潰れた客車の中を確認中の彼女。
「あっ、まだ生きてるっぽい感じがする。」(律代)
「この潰れてない両端の部分に人がたくさんいるみたいだわ。」
「ニオイがマジでヤバいんですけど・・。」
「臭いぐらいじゃ死なないんですよね?」
臭いが酷いのは容易に想像ができた。
なにせ、彼女の履いているジーンズの股の辺りが薄っすらと湿っていたからだ。
「それって、オシッコの染みよねぇ?」(わたし)
「そうみたいです。」(律代)
「なんだか、興奮状態になっちゃって・・。」
「オシッコいきたかったの我慢してたし。」
「少し漏れちゃったみたいです。」
「イヤだァ、恥ずかしい!」
少し顔を赤らめながら恥じらう彼女。
そしてまた車内を覗き込む。
「それにしても、中の人達って、」(律代)
「なんか様子が変です。」
「ぐったりと折り重なってる。」
「本当に生きてるのかしら?」
車体を軽く揺すってみる彼女。
「あらっ、やっぱり生きてるみたい。」(律代)
「微かに動いてるわ。」
「可哀想だから、こうしてあげるわね。」
そう言うと、今度は客車の屋根の部分を指で摘まんでグリグリし始めた。
程なく、客車の屋根は彼女の指によって引き剥がされた。
そして中が丸見え状態になった客車。
左手で車体を支えながら右手の指を車内に突っ込んではまさぐる彼女。
「生きてるけど、どの子もみんなぐったりして瀕死状態みたいです。」(律代)
「なんでだろ?」
「それって、サウナ状態で酸欠気味なのかもね。」(わたし)
「可哀想に、あなたのジーンズの内側で凄まじい熱と湿気に晒されていたからだわ。」
「それに、そのニオイ地獄。」
「ちょっとヤバすぎだよ。」
「あなたの汗と小便の入り混じった悪臭でさァ。」
「イヤだ、悪臭だなんて・・。」(律代)
「わたし、JKの体臭なんですよ。」
「もっと楽しめ!・・みたいな。」
「それなら、少し冷やしてあげれば。」(わたし)
「さっきから我慢してるんでしょ?」
「え~、やっちゃっていいんですかね?」(律代)
「もうそろそろわたしの我慢も限界かも。」
「こいつ等にお清めの聖水を掛けてあげようかしら。」
「それって、いい考えかも。」(わたし)
「まさかあなたのションベンで溶けたりはしないと思うわ。」
わたしに言われるがままに一旦車体を地面に置いてジーパンをずり下げ始める彼女。
そんな状態なのに中の兵士達は外に逃げ出す気力も体力も無いらしく、誰一人として逃げ出す者はいなかった。
「は~い、準備完了になりま~す!」(律代)
「わたし、JKリツヨのションベンタイムになりま~す。」
“シュワ~!”
地面に無造作に置かれた屋根なしの客車に向かってほとばしる律代の小便。
真っ黄色に濁った液体が湯気を立てながら客車に向かって注ぎ込まれていく。
生温かい出したての巨大JKのションベン。
「うわァ、なんか変な臭いかも。」(律代)
「でも車内が綺麗に洗い流されてま~す。」
わずか20cmほどの小さな客車に命中し続ける黄色い線。
もう車内は彼女の放尿で溢れかえり、中の兵士達はションベンで浮き上がって地面に流され始めていた。
そんな哀れな兵士達をゴム手袋の指が執拗に突き回す。
「ほらほらっ、少しはさっぱりしたかよ?」(律代)
あらかた出し終わり、最後の一滴まで車内に注ぎ込むと立ち上がってジーパンを履き直す彼女。
その後はしゃがみ込んで指で突き回し、口に溜めたツバを垂らそうとする。
「これはわたしからの追加のツバになりま~す。」(律代)
「わたしのションベンと一緒にたっぷりと味わって下さいよねぇ!」
「ほらァ、ぷっ、ぷっ。」
タラ~リと彼女の口から垂れ落ちていく濃厚なツバ。
車内は黄色い泡と白い泡がミックスされて濁りまくっている。
もうこの時点で半数以上の兵士は気の毒に溺れ死んでいたことだろう。
「もういっかな~!」(律代)
「そ~れっとォ!」
小便と唾とでグジュグジュになった客車を軽く摘まみ上げると、逆さまにして中の兵士を振り落とす彼女。
20名ほどの兵士達は地面に叩き付けられたが、ヌメったツバと小便が丁度よいクッションになって即死は免れた。
それでも這いつくばってのた打ち回る兵士達。
そんな兵士の背中や頭にグイグイとゴム手袋が上から襲い掛かってくる。
「ほらァ、もっとちゃんと味わいなさいよ。」(律代)
「わたしのションベンと、」
「わたしのツバ。」
もはや助けてやったというよりはイジメがエスカレートしている。
最初は軽く突いていた彼女の指も、だんだん力が入って地面に広がる体液に擦り付けている。
巨大オンナの吐いたツバと小便と泥とで体中が真っ黒になり手や足がもげ落ちていく。
「なによ!、ちょっと突っついただけなのにィ!」(律代)
「ちょっとだらし無いんじゃな~い!」
「アンタたち!」
まるで意地の悪いパートのオバサンのような口調でイジメ倒す彼女。
その内に1人残らず地面に押し付けられて動かなくなると立ち上がった彼女。
そして僅かに右足を上げると容赦なく客車ごと踏み付けた。
“ジュルッ、ジュルッ!”
嫌な音が辺りに響き渡った。
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