第255話・わたしの濃厚な女子唾はいかが?
あの時はたしか幸恵さんの仇討ちに行った時だったのかも。
奴らのタンクを鷲掴みにして中にわたしの小便を注ぎ込んで痰唾もミックスしてやったんだったっけ。
その中に捕まえたドイツ兵を次々に投げ込んでやったら、服も皮膚もボロボロになって溶けちゃったんだったわ。
なんであんな風になっちゃったんだろう?と今さらだけど不思議に思うわたし。
そんな話を律代にしてあげたらもの凄く驚く彼女。
「エ~、ソレッてマジですか?」(律代)
「律子さんの小便と唾って混ぜるとどんなニオイなんですか?」
「マジで臭そう!」
「あら、失礼ね。」(わたし)
「出したてのションベンなんてみんな一緒のニオイだってば。」
「殆ど無臭?」
「強烈な臭いになるのは時間が経ってからなのよ。」
「ツバだって擦り付けて乾くとヤバいけどね・・。」
「でも、あの頃はわたしのトリップも不完全だったのかも。」
「だから小便もナチスの奴らには強烈な酸になって溶かしちゃったのかもね。」
「そういえば友達だった女性も奴らの化学兵器でゾンビ化しちゃったし・・。」
「彼女は亡くなったんだけどね。」
その言葉に下を向いて黙ってしまう彼女。
「わたし達は大丈夫ですよね。」(律代)
「ほら、早く第2弾!」
「お願いしますよ!」
彼女に急かされてわたしは受け取った客車を慎重に傾ける。
さっき彼女が口を付けたのとは反対側の連結部を口元に近づける。
でもやはり扉は閉じられたままだった。
「ナニよこれ、開けなさいってば!」(わたし)
わたしはイライラしながら人差し指で扉を何度も小突き回した。
するとドアが内側に向かってゆっくりと開いた。
「最初っからそうすればいいのよ。」(わたし)
「それじゃあ、いくわよ!」
わたしは連結部に唇を押し当てて、ゆっくりと唾を流し込んだ。
自分でも驚くくらいに大量の唾液が口の中に滞留していた。
温かい濃厚なわたしの女子唾がゆっくりとスローモーションのように注ぎ込まれていく。
中からは微かに悲鳴のような叫び声も聞こえてくる。
そんな彼らの悲痛な叫びがわたしの心にジンジンと響いて来る。
“今、彼らはわたしの濃厚なツバで全身をコーティングされているんだわ。”
そんな風に想像すると恥ずかしさよりも快感の方が勝っていた。
「まだよ、まだまだこれからだってばァ。」(わたし)
口内のツバを全て流し込むと追加のツバを口に溜めようとするわたし。
落ち着けばすぐに唾が湧き出してきて、更に粘度を増そうと喉を鳴らしてみる。
「カッ、カッ、カァ~~、!」(わたし)
「ごめん、のどに絡んでるわ。」
「カァ~、カッ、カッ、カァ~~、!」
喉の奥に絡んでいた痰混じりのツバもかき集めて口内に溜め込むわたし。
「かなひ、イイ感ひかも。」(わたし)
溜まった唾のせいでおかしな口調のわたし。
再び連結部に唇を付ける。
まるで濃厚キスのようにベットリと唇を押し付けて、連結部の幌を歯で噛みながら唾を流し込む。
連結部に口元を近づけた瞬間にゴム製の幌に付着していたわたしのツバが乾いてツ~ンとした唾臭がほんのりと鼻を衝いた。
“やっぱ臭いじゃん。わたしのツバ。”
今度はさっきよりも粘度が増していて中々中に流れていかないわたしのツバ。
わたしは痰の塊を通過させようと息を吹き込んでみた。
「ふぅ~!」
もちろん客車をくわえたままである。
するとドア付近で溜まっていた痰混じりのツバが一気に車内に流れ込んだ。
“やったね!”
心の中で叫びながら残った唾をかき集めて車内に吹き入れる。
あらかた注入し終わったので、わたしは連結部を指で押さえながら車内を覗き込んでみた。
「アッ、ヤバいじゃん、わたし達のツバ!」(わたし)
「あっ、これってわたしの痰?」
「なんか、黄色っぽい泡の塊が2,3人包み込んじゃってるわ。」
「うわァ~、かわいそうかも。」
「わたしにも見せて下さいよ。」(律代)
「わたしも追加しちゃおうかなあ、」
「タンツバ!」
「カッ、カッ、カァ~~、!」
客車を彼女に手渡すと早速喉を鳴らして痰をミックスさせ始める彼女。
今度は彼女が口を付けた方をくわえると痰混じりのツバを流し込む。
もう客車内はわたし達の女子唾で満たされた状態なのである。
「こうなったら、」(律代)
「こうしてやるわ!」
そう言うといきなり客車を左右に激しく揺さぶり始めた彼女。
わたし達の女子唾が中で兵士達の体中にまとわりついてコーティングを繰り返す。
中には目や耳や鼻や口からわたし達のツバに侵入されて窒息状態になっている者もたくさんいたはずである。
「どんな味なんだろう?」(律代)
「わたし達のツバって。」
「あら、あなたキスした事ないの?」(わたし)
「味なんかしないわよ。」
「ただ単に生温かいだけで、ネットリトしている感触はあるかもね。」
「え~、そうなんですか?」(律代)
「ツバの臭いってあんなに臭いのに?」
「味はしないんです?」
「そういうもんなのよ。」(わたし)
「だから、もしかしたら気持ち悪いだけで、」
「ツバまみれになってもヘタにもがいたりしなければ、」
「大変な事にはならないのかもね。」
「別に毒じゃないし、」
「わたし達のツバって。」
そんな冗談を言い合っている間に中の兵士達はわたし達の流し込んだ大量の女子唾で溺死寸前だった。
次回の更新は1月19日(0:00)になります。