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巨大ヒロイン・ジーパンレディー律子  作者: スカーレット
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第25話・ジーパンレディー麻美の強烈なブーツ蹴り!

 わたし達3人はナチスの巨大都市の中心で仁王立ちになって気持ちを高めていた。

今日のわたし達はカラフルなトップスだ。

麻美は淡いトーンのモカベージュのネックシャツ、里奈子はネイビーブルーのブラウス、わたしは濃いレッドと薄いイエローのチェック柄のシャツだ。

色とりどりのシャツに白系ロング手袋をはめ、ジーパンにロングブーツインしたわたし達は本当にスタイリッシュでカッコよかった。

そして麻美の正面には歩兵を背中に載せた戦車隊約30両に装甲車やトラック部隊、砲兵など約50台、その後ろには数千名のドイツ軍歩兵部隊が隊列を組んで行進して来るのが見えた。

「麻美!正面の道路を見て、ナチの戦車隊がやって来るわ!」と叫ぶわたし。

「ホントだ!アレって、わたし達を攻撃するつもりなの?」と聞き返す彼女。

しかし、わたしや里奈子が以前感じたような恐怖心はなさそうだ。

「あんな奴ら、わたしが片付けてやる!」

「みんな!わたしに任せて!」と巨大化したことで更に気が大きくなった麻美。

先頭の戦車が麻美の2mほど手前で停車して砲撃準備を始めている。

すると、麻美はお構い無しに戦車隊に向かって歩き出した。

❝ズシ~ン!ズシ~ン!ズシ~ン!❞

「わたしに歯向かうなんて、マジで許せないワ!」

そう麻美が言い終わる前にタイガー戦車の射撃が一斉に始まった。

しかし、巨大な麻美が戦車隊の目の前に立っていたから、弾は麻美のブーツのつま先に当たってわずかにうす黒い汚れをつけただけだった。

「ちょっと!何すんのよっ!コイツらっ!」

「マジでチョーむかついた!全部踏み潰してやるっ!」

「コノ~!ホラホラホラホラ~!」そう叫ぶと麻美は戦車の隊列に躍り込んだ。

そして、戦車を手当たり次第に踏み潰し始めた。

❝ズブ~ン!ズブ~ン!ズブ~ン!❞

瞬く間に10両ほどの戦車が麻美のベージュグレーのロングブーツの餌食になった。

次の瞬間、彼女は少ししゃがんで2両の戦車を両方の手でそれぞれ掴み上げた。

「こんなオモチャみたいなもんで、わたしに立ち向かおうなんて、わたしの力を思い知れっつ~の!」

そういうと麻美は戦車を一瞬で握りつぶした。

「えいっ!」

❝グシュッ!❞

握りつぶした戦車を足元に投げ捨てる彼女。

潰された戦車の車体には麻美の指の形と更に彼女がはめているゴム手袋の小さなハートマークまでが刻み付けられていた。

「よくもわたしのお気に入りのブーツを汚してくれたわね!」

「覚悟しなさい!」

❝ズボ~ン!ズボ~ン!ズボ~ン!ズボ~ン!❞

今度は高々と膝を上げて思いっきり踏みつける麻美。

彼女がひと踏みする度に、もの凄い地響きと粉塵が舞い上がり踏みつけられた戦車だけでなく周りの戦車や歩兵も吹き飛ばされた。それほど麻美のブーツによる“踏み”は凄まじかった。

「アラアラ、わたしのブーツから逃げられると思ってんのっ!」

❝ズブ~ン!ズブ~ン!ズブ~ン!❞

「律子!わたしっ、マジでサイコーの気分よ!」

「わたしをこんな楽しい所に連れてきてくれてありがとネッ!」

輝くような笑顔でドイツ軍を踏み散らかす麻美だった。

「麻美!遠慮なくそいつ等を全滅させてネ!」とわたし。

「麻美さん!頑張って!」と応援する里奈子。

「任せといて!今からわたしのブーツ蹴りでこいつら全滅よ!」

そういうと彼女は戦車や装甲車を汚れたブーツのつま先で次々に蹴り飛ばし始めた。

❝ズコ~ン!ズコ~ン!ズコ~ン!ズコ~ン!❞

「アッハッハッ!イェ~イ!やりィ~!も~サイコーだわ!」と笑いながら叫ぶ麻美。

もう誰も彼女を止められない。

「逃げても無駄よ、だってェ、わたしのブーツがイイ感じなんだからっ!」

❝ズリッ!ズリッ!ズリズリズリッ!❞

踏み砕かれた戦車や装甲車の周りを逃げ惑う大勢のドイツ兵達に麻美のブーツが容赦なく襲い掛かる。

戦車隊や装甲車部隊はわずか数分でグシャグシャに踏み潰されて全滅した。

残った歩兵部隊はトラックに乗り込んで退却しようとしている。

「わたしっ!怒るとちょっとコワいお姉さん、紺野麻美デ~ス!」

❝ガツンッ!ガツンッ!ガツンッ!ガツンッ!❞

腰に手を当てて得意げにブーツのカカトでトラックを踏み潰す麻美。

麻美の履いているジョッキータイプのぶっといブーツのヒールがドイツ兵を満載したトラックを兵士もろとも一瞬で踏み砕く。

「わたしのヒールの一撃でェ、何人殺しちゃったかなァ?」

「もっともっとたくさん殺したいの、わ・た・し・・って!」と可愛らしく自分を指差しながら照れ笑いする麻美。

「エ~イ、めんどくさい!」

「残りはこうしてやる!」

十数台のトラックをヒールで踏み潰した麻美、その攻撃に飽きたのか少しイライラ気味に今度はトラックを2~3台づつ左足のブーツで右に左になぎ払った。

❝ヴァコ~ン!ヴァコ~ン!ヴァコ~ン!❞

麻美のブーツに蹴り飛ばされたトラックは他のトラックや周りの建物の外壁に叩きつけられて爆発炎上し麻美の足元は火の海になった。

「少しはわたしのパワー、思い知ったかヨォ!」

「ホラホラッ、ちゃんと片付けないとね!」

そういうと麻美は生き残ったトラックを炎上しているトラックに向かってブーツで乱暴に寄せ集め始めた。

彼女の巨大なブーツの直撃を受けたトラックは荷台や幌が吹き飛ばされてバラバラに砕け散った。

30台近くいたトラック部隊も麻美の容赦のないブーツ蹴りで跡形も無いくらいにメチャメチャになって全滅した。

残るは数千名の隊列を組んで行進してきたドイツ軍歩兵部隊だ。

しかし、彼らは退却もせず勇敢にも麻美のブーツに向かって小銃による一斉射撃を始めていた。

「悪いんだけどォ、わたしっ、何にも感じないの!」

「ってゆうか、今度は、わたしの番?・・みたいなっ!」

そういうと麻美はウジャウジャと隊列を組んでいる歩兵部隊の隊列にちゅうちょ無く躍り込むようにブーツ脚で踏みつけた。

そして、小刻みに足を踏み鳴らしながらドイツ兵達を踏み殺し始めた。

❝ズ~ン!ズズズッ!ズリッ!ズリッ!ズリリッ!❞

「わたしに逆らうとこうなるのよ!ひとりも逃がさないからネ!」

あまりにも大量のドイツ兵達が密集隊形だったので麻美のひと踏みで100名近いドイツ兵が踏み殺されたり擦り潰されたりした。

「えいっ!えいっ!え~い!それそれ~!」

❝ズ~ン!ズ~ン!ズ~ン!❞

麻美はドイツ兵が出来るだけたくさん密集した所に狙いをつけて踏みつけた。

そして、グリグリとブーツを回転させて踏みにじった。

柔らかいベージュグレーの麻美のロングブーツがその優しい色合いとは裏腹に獲物を求めて大勢のドイツ兵に襲い掛かり次々に飲み込んでいく。

ひとたび暴れ始めたら手の付けられない麻美だった。

そんな殺しまくる麻美を、わたし達は笑いながら見つめていた。






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