第21話・わたし達のゴム長靴で踏み潰し放題だわ!
爆撃機の列線をメチャクチャに壊し始めた里奈子は燃え上がる航空機を気にする事も無く次々と踏み潰していく。
鋼鉄製の戦車や装甲車でもまるで紙くずのように踏み潰してしまうわたし達のパワーだ。
壊れやすい飛行機など軽く踏み付けただけでも粉々に砕け散る。
あとに残されたのはわたし達の履いている白いゴム長靴の巨大な靴跡だった。
「え~い!それ~!こんなもの~!」
❝ズブ~ン!ズブ~ン!ズブ~ン!❞
「律子さん!わたし、この踏み応えってクセになりそうです!」
「なんかっ、快感かも!」と爆撃機を踏み潰しながら叫ぶ彼女。
すでに20機以上をメチャメチャに踏み潰していた。
「わたし達を空から攻撃できないように、もっともっと暴れるのよ!」
わたしはそう言うと足元の戦闘機の列線を乱暴に蹴り飛ばし始めた。
わたし達の汚れた白いゴム長靴が綺麗に並べられた航空機を次々と踏み砕いていく。
戦闘機はジェット機だが急降下爆撃機や他の航空機はみんなプロペラ機だった。
見た目からして旧式の航空機ばかりだから可哀想なくらい哀れな感じがする。
それほどわたし達のゴム長靴の踏みと蹴りは凄まじかった。
「まだまだ時間はあるけど、こうするともっと効率的かも!」
そういうとわたしは1機づつ踏み潰すのを止めて5~6機づつまとめてつま先ですくい上げるように蹴り上げた。
「そ~れっ!」
❝ズッヴァーン!❞
右足で蹴り上げて、その後は左足で蹴り上げる。
わたしのゴム長靴のつま先が戦闘機をまとめて粉々に粉砕しながら蹴り散らかしていく。
それを見ていた里奈子もわたしと同じようにゴム長靴のつま先ですくい上げるように爆撃機を2~3機づつまとめて蹴り上げて空中に吹き飛ばした。
170cmと長身の里奈子は足も長い、だからそのスラリと伸びた長い美脚で蹴り上げる姿は惚れ惚れするほど美しかった。
「わたしが怒るとこうなるのよっ!」
「ぜ~んぶ、ぶっ壊してやるんだから覚悟しなさい!」と叫ぶ里奈子。
だんだん凛々しく闘う女の戦士に変貌していく姿は見ていて気持ちがいい。
2列の爆撃機を全て破壊した里奈子は3列目を襲い始める。
今度はしゃがみ込んでゴム手袋をはめた手で1機づつ鷲づかみにして隣の列に投げつけたり、そのまま握り潰したりする。
「わたしって、壊すのを楽しんじゃってるかも!」
そういうと彼女のはめた黄色いゴム手袋が爆撃機に次々に襲い掛かり、手の平で叩き潰したり、一旦掴み上げては自分のヒザに叩きつけて粉々に打ち砕いたりする。
❝バホーン!ボバーン!❞
「里奈ちゃん!そんな事したらジーパンが汚れちゃうよ!」とわたし。
「いいんですよ!いつも職場で履いてるジーパンだし。」と里奈子。
わたしもゴム長靴を右に左に思いっきり滑らせては戦闘機の列線を乱暴に蹴り壊していく。
並んでいる航空機があまりにもたくさんなので乱暴に踏み荒らすわたし達だった。
ちょうどわたしも里奈子も半分以上の航空機を破壊した。
わたし達の無数の靴跡の中に原型をとどめない程粉々に破壊された航空機の残骸が大量に散らばっていた。
「わたし達、こんなにメチャクチャにしちゃったけど、後片付けが大変そうですね。」と里奈子が笑いながらつぶやく。
「そんな事気にしないで、残りもぶっ壊しちゃいましょ!」
そういうとわたしは急降下爆撃機の列に、里奈子は地上攻撃機の列線にそれぞれ襲いかかった。
足元の航空機は正確に一直線に並べられているから目をつぶっていても踏み潰せる。
「わたし達、マーチングガールで~す!」
そう叫びながら里奈子は膝を高く上げて小刻みに行進し始めた。
❝ズ~ン!ズ~ン!ズ~ン!❞
足元の地上攻撃機はひとたまりもなくゴム長靴に粉砕されていく。
わたしもこの間攻撃してきた急降下爆撃機の事を思い出し、憎しみを込めて踏みにじる。
わたし達が残りの航空機を全滅させるのにそれほど時間はかからなかった。
滑走路はわたし達の靴跡で穴だらけ、航空機の駐機エリアは凄まじいくらいにメチャメチャに踏みしだかれて無残な状態になっていた。
「さあ、仕上げにかかりましょ!」とわたし。
わたしは格納庫群を、里奈子は空港施設のビル群の破壊を始めた。
わたしは大きめの格納庫の天井を思いっきり右足で踏みつけた。
❝ズヴォッ!❞
わたしの巨大なゴム長靴が格納庫の天井を踏み抜き、中に駐機していた航空機をも踏み当てて爆発させた。そして今度は左足で天井を踏み抜いて仁王立ち状態になった。
格納庫の中ではわたしに踏み潰された航空機が爆発し火災が発生している。
❝ヴォヴォーン!❞
そんな事はお構い無しにわたしは両足で乱暴に残った外壁部分を蹴り倒した。
同じように隣に並んで建っている格納庫もわたしのゴム長靴の犠牲になった。
わたしが格納庫群を破壊している間に里奈子は空港ビル群の前に躍り出た。
そして、ゴム長靴の靴底で強烈な蹴りを浴びせ始めた。
「えい!えい!えい!」
❝ズヴォーン!ズヴォーン!ズヴォーン!❞
空港ビル群は里奈子のひと蹴りでひとたまりも無く次々と崩れ落ちる。
「わたしっ、五月女里奈子っていうの!」
「わたしの名前、よ~く覚えておいてねェ!」
そう叫ぶと、彼女は管制塔の建っている10階建てのセンタービルにまたがった。
正にビルに馬乗り状態の里奈子。
両手で管制塔をつかみ、そのまま握りつぶした。
❝ズガ~ン!❞
「イェ~イ!」と叫ぶ彼女。
そして徐々に体重をかけてビルを押し潰し始めた。
「わたしの体重で壊しちゃえっ・・みたいな!」
里奈子のジーンズに包まれたお尻と太ももがセンタービルをグシャグシャに押し潰した。
「アッハッハッ!やったねって感じ!」と喜ぶ里奈子。
中央の一番大きなビルを倒壊させた彼女は残りのビル群も容赦なくゴム長靴で行進するようにメチャメチャに踏み潰した。
そして、わたし達の凄まじい破壊活動は終わった。
あとには何があったのか判別できないほどわたし達によって破壊し尽された空軍基地の惨状が広がるばかりだった。