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巨大ヒロイン・ジーパンレディー律子  作者: スカーレット
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第20話・わたしと里奈子でナチの奴らを全滅よ!

 ナチの戦車部隊を白いゴム長靴でメチャメチャに踏み潰した里奈子は腰に手を当てながら後方の部隊の前に立ちはだかる。

スラリとした長身の里奈子が両足を開いてドイツ軍部隊を睨みつけている姿は見とれるくらいにカッコいい。

「そいつらも、ゴム長で蹴散らしちゃいなさい!」とわたし。

ただ、先程の戦車隊は人間の姿が見えないから気にすることなく踏みつけられたが、今度は数百名のドイツ兵がわたし達の足元に展開している。

怒った表情の彼女だったが、小人とは言え生身の人間を踏み殺すのはかなり抵抗感があるようだった。

だが、里奈子はすでに20両の戦車を踏み潰していたから、100名以上のドイツ兵を踏み殺した事になる。

「里奈ちゃん!さっき戦車隊を全滅させた時にもうたくさん殺しちゃったんだよ。」と諭すわたし。

「でも、やっぱりわたし、この人達を踏みつけたりできません!」

戸惑いを隠せない里奈子は膝に手を置いてしゃがみ込んでしまった。

❝マズイ展開だわ、ここはわたしがお手本を示さなきゃ!❞

「わたしがやって見せるから、里奈ちゃんもやりなさい!」

そういうとわたしは足元の砲兵隊の陣地をいきなり踏みつけた。

「これでもかっ!」

❝ズシ~ン!❞

どす黒く汚れたわたしの白いゴム長靴が大砲2門と十数名の兵士をいっぺんに押し潰した。

ゆっくり足を上げるとゴム長靴の太い骨格のような靴底模様が地面に刻まれ、その中にはグシャリと潰された大砲や兵士の遺体がめり込んでいた。

「こうするのよ!」

「いいこと!足下なんか見ないでただ歩けばいいんだから。」とわたし。

気の進まない彼女だったが、おもむろに立ち上がるとわたしと同じように足元の砲兵陣地を無言で踏みつけた。

❝ズシ~ン!❞

彼女も踏みつけた後ゆっくり足を上げた。

そして靴底に刻み込まれた溝を見つめている。

「わたしの長靴の裏に潰れた兵隊さんがへばり付いてるみたい?」

里奈子にそう言われてわたしも自分の長靴の裏を見てみると靴底のどす黒い水垢の溜まった溝に潰れたドイツ兵の遺体が何体かへばり付いていた。

「可哀想だけど、わたし達を攻撃してきた奴らだから仕方ないわ!」とわたし。

「そうですね、わたし律子さんの言う通りにやります!」

そういうと里奈子は足元に展開していた砲兵隊やトラック部隊を容赦なく踏み潰し始めた。

「えい!えい!えい!」

❝ズシーン!ズシーン!ズリッ!ズリッ!❞

彼女の中で何かが吹っ切れたのか優しさの微塵も感じさせない暴れっぷりだ。

装甲車だろうがトラックだろうがお構い無しに狙いをつけて思いっきり踏みつけてはゴム長靴を回転させてにじりまくる。

彼女の大胆な破壊と虐殺は凄まじいものだった。

「あの優しい里奈ちゃんが・・、ちょっとコワいかも。」

装甲車や砲兵陣地をあらかた踏み潰した彼女、今度はトラック部隊に狙いをつけてゴム長靴で右に左になぎ払うように蹴り飛ばしていく。

「え~い!え~い!」

❝ズズズズバーン!ズリズリズリッ!❞

「こんな事しちゃってごめんなさい!」

「でも、わたし、やらなきゃいけないんです!」

そういうと里奈子は逃げ惑う足元のドイツ兵達を襲い始めた。

彼女の巨大な白い汚れたゴム長靴がナチの兵士達を次々に餌食にする。

ゴム長靴の靴底の面積は広いからひと踏みで数十人をも踏み殺した。

わずか15分足らずでドイツ軍守備隊は全滅した。

その殆どは若い長身のジーパンレディー里奈子によるものだった。

「たくさん殺しちゃいましたね。」と里奈子。

「最初はわたしも里奈ちゃんと同じ気持ちだったのよ。」

「でも、すぐに慣れるわ。」とわたし。

「それじゃあ、今度はあの辺の建物や飛行機を片付けましょ!」

「里奈ちゃんは正面のビルと左側の飛行機を全部やっつけてね!」

そういうとわたし達は左右に分かれてズラリとならんだ航空機に向かって歩き出した。

里奈子の歩いていった方には管制塔や空港施設のビルが建っている。

そして双発の爆撃機と地上攻撃機が200機近く並んでいた。

一方わたしの方には大型格納庫がいくつもあって戦闘機と急降下爆撃機が200機ほど綺麗に並べられている。

「これは壊しがいがあるワ!」

「この間のお礼をたっぷりしてあげる!」とルンルン気分のわたし。

上空に上がってしまえば手の出しようが無く厄介な存在の彼らも離陸できなければわたし達に破壊されるのを待つ哀れな存在だ。

まだまだ40分以上あるからここの航空機と施設を全滅させるのには十分だ。

そして、わたし達はちょうど同時に航空機の列線の前にやって来た。

里奈子の足元には向かい合わせに20機づつが10列に渡って並べられていた。

爆撃機の列を前にして里奈子は両足を開いて腰に手を当てながら立ちはだかる。

「わたし達、今からここにあるもの全部壊します!」

「だから、早く避難した方がいいですよ!」

そう叫ぶと彼女はおもむろに手前の爆撃機を両手で掴み上げて隣の列に向かって投げつけた。

「えい!」

❝ブヴォーン・・!❞

彼女の投げつけた爆撃機が並んでいた他の爆撃機を直撃して爆発炎上した。

瞬く間に3機が燃え上がった。

それを合図に里奈子は膝を高く上げて爆撃機をゴム長靴で踏み潰し始めた。

「えい!えい!えい!え~い!」

❝ズブ~ン!ズブ~ン!ズブ~ン!❞

掛け声と共に次々と彼女の白いゴム長靴が爆撃機を踏み砕いていく。

里奈子に踏みつけられた爆撃機は爆発し彼女の足元は火の海になった。









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