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巨大ヒロイン・ジーパンレディー律子  作者: スカーレット
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第181話・もっともっと踏み殺さなきゃ!

 自衛隊のヘリ編隊をあっと言う間に全滅させた由美。

物足りない表情のまま辺りを見渡している。


「わたしに歯向かう奴って、こんなもんなんだ。」(由美)

「せっかく暴れに来たわたしなのにィ。」

「日本の軍隊って、マジでショボいわ。」

「わたしの世界なら、戦車隊とか、とにかくいっぱい来るのにィ。」

「わたしも律子みたいに、暴れたかったなァ。」


ナチスの軍隊相手に大暴れしたわたしの事を皮肉っているつもりなのだ。

いけ好かないこのオンナ。

ホント、イライラしてきたわたしだった。


「仕方がないから、ジャパン人どもを虫けらみたいに踏み殺したい、」

「わ・た・し、で~す!」


メチャメチャに破壊された足元から中華街の方に目を凝らす由美。


「あら~、いるじゃない!」

「いっぱい!」

「わたしの嫌いなジャパン人どもがァ。」


山下公園やその周辺にいた人々は中華街の中にひしめいていた。

食事をしに来た観光客やとりあえず逃げ込んだ人達で通りはごった返していた。


「わたしのブーツが、ムズムズ、みたいな。」

「わたしの足も、ムズムズ、みたいな。」

「なんか、わたしの純白のロングブーツがァ、」

「獲物を求めてま~す!」


“ズシ~ン!”

“ズシ~ン!”

“ズシ~ン!”


散々ビル群を壊しまくった由美。

今度はのっしのっしと横浜中華街に向かって歩き出した。

もちろん足元を気にすることなど全くなく、手当たり次第に車や街路樹を踏みつぶしながら標的に向かっていく彼女。

巨大な由美がやって来るのを見て、人々は我先に逃げ出そうと走り始めた。

しかしあまりにもたくさんの人ごみで転倒する者が続出していた。

それを見てほくそ笑む由美。


「あらあら、そんなに急がなくても良くってよ!」

「みんな、わたしがまとめて踏み殺して差し上げますわ。」

「わたしから、逃げられるとでも、思ってんのかよ!」


語気を強めて人々を睨みつける彼女。


あっと言う間に東門の前にやってきた巨大オンナの由美。

本町通りを踏み抜きながらそびえ立つ彼女の巨大な白いロングブーツ。

つま先からくるぶしの部分にかけて擦れてどす黒く変色し、粉塵でブーツの筒全体に汚れが付着していた。


「こんなに汚れたブーツで、ほんとごめんなさい!」

「でも、これがわたしに与えられた使命なんで~す!」

「だから、悪く思わないでね。」


“ズヴ~ン!”

“グチュグチュッ!”

“ズリ~!”


中華街東門の内側に滞留していた人々を容赦なく踏み付けた彼女。

巨大なブーツの靴底に飲み込まれた人は100人以上だったかもしれない。

踏み付けるのと同時に小刻みにニジりを加えてから手前側にソールを滑らせる由美。

踏み殺した100人諸共ブーツと東門の間に居た大勢の人々を巻き込みながら、東門を倒壊させてから右足を背中に向かって跳ね上げた。

潰された多くの遺体と泥とホコリが竜巻のように巻き上げられて飛散していった。


「あらやだ~、随分たくさん踏み殺しちゃったみたい。」

「ごめんねェ!」

「わたしのブーツが汚れちゃったみたいだわ。」

「綺麗にしなくちゃ!」

「かっかァ~、ぺっ!」

「ペっ、ぺっ、ぺっ!」


泥と肉片と血で汚れたブーツの靴底の裏に向かってツバを吐き掛ける由美。

白く濁った彼女のツバの塊が2つ、3つと靴底に付着し、そのまま逃げ遅れた人々に向かって再び踏みを浴びせる彼女。


“ズシ~ン!”

“ズシ~ン!”

“ズシ~ン!”


もう誰も彼女を止められない。

容赦なく群衆を踏み付けながら中華街の目抜き通りを慎重に歩き続ける彼女。

踏み残しが無いように1人も逃がさないように、狙いを付けて踏んづける。


「いいこと!」

「わたしからは逃げられませんよォ!」

「おとなしく、わたしに踏み殺されなさい!」

「そうそう、泣いても叫んでも無駄なんだから。」

「ホラホラァ、わたしのブーツで可愛がってあげるからぁ。」

「逃げんじゃね~ヨ!」

「オラ~!」

“ジュリッ、ジュリッ!”

“ズシ~ン!”

“ズシ~ン!”


もうやりたい放題の由美。

この僅かな時間の間に数百人が彼女のブーツの餌食となって磨り潰されていた。


「あっはっは!」

「わたしに向かって命乞いしてる?」

「わたし、無理だから。」

「そういうのって。」

「みんな平等に踏み殺して差し上げるんだからぁ。」

「許さないわ!」

「それっ!」

“ズリッ、ズリッ!”


「え~い、めんどクサ~!」

“バッシャ~ン!”

“グッチャ~ン!”


通りを逃げ惑う人々に狙いを付けて踏み付けるのに飽きたのか、中華街の飲食店諸共踏み潰し始めた彼女。

ブーツの靴底を左右いっぱいいっぱいに滑らせながら建物や人々を薙ぎ払っていく。

もう数百人どころではない。

汚れたブーツのひと搔きで、千人以上が擦り殺され、数十軒の家々が粉砕されていく。


「なんだか、秋の枯れ葉でも踏み締めている、みたいな。」

「きゃはっ!」

「わたしって、意外とロマンチストなのかも~!」


もう中華街は完全に由美のブーツによって踏みしだかれて更地同然になっていた。

1万人近い人々の遺体、というよりは無数の肉片が無残に地面に擦り付けられていた。

それだけ凄まじい巨大オンナ由美の破壊と殺戮のショーだった。

これほど多くの人々を殺害しても全く悪びれた様子を見せない由美。

わたしは心底このオンナを殺してやりたいと思った。  


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