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巨大ヒロイン・ジーパンレディー律子  作者: スカーレット
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第168話・町破壊、マジで楽しい!

 「キリが無いわね。」

“ジュリジュリ~!”


レインブーツを滑らせながらため息をつく奈穂子。


「このやろ~!」

「えいっ、え~い!」

“ジュボッ!”

“ジュボッ!”

“ジュボッ!”


足元の戦車に狙いを付けては踏み付ける香代子。

いきなり現れた巨大なアラフォー女子達の襲撃にドイツ軍部隊は散開し始めた。


「アラッ、コイツらわたし達から逃げる気なの?」(りっつん)

「そうはさせないんだから!」

「ホラッ、逃げんじゃねぇよ。」

“ジュリジュリリ~!”

“ジュリジュリリ~!”


自分達から逃げ出した戦車隊や歩兵部隊に対して10足の巨大なレインブーツが執拗に襲い掛かる。

 

「いちいち踏んづけてらんないわ!」(サット)

「磨り潰してやる!」

“ジュリジュリリ~!”

“ジュリジュリリ~!”


すっかり踏み潰しに飽きてしまった凛輪ファイブの面々はレインブーツのソールを右に左に大きく滑らせ始めた。

黒ずんで汚れた巨大なソールが戦車やドイツ兵達を舐めるように踏み砕きながら暴れ回る。


「いいこと、1人も逃がさないわよ!」


里美が語気を強める。


「あぁ~、面倒くさ!」

「えい!」

“ジュヴッ!”

“ジュヴッ!”

“ジュヴッ!”


そう言って、再び飛び跳ね始める久美子。

彼女の足元はぐちゃぐちゃに踏みしだかれて、靴跡だけがクッキリと刻まれていく。

アラフォーオンナ達5人の襲撃はわずか20分程で終わった。


「アラッ、これでおしまい?」

「ホント、踏み応えの無い奴らね。」

「ふふふっ!」

不敵な笑みを浮かべながら踏み残したドイツ兵どもにトドメを刺す香代子。


わたし達から見て15m四方位に展開していたドイツ軍機甲軍団は巨大オンナ達によって散々踏む付けられ、踏み砕かれ、踏みしだかれて壊滅した。

辺り一面に残されたのは彼女達によって刻み付けられた無数のレインブーツの靴底型の跡だった。


「わたし達、結構やっつけたわよねえ?」

「どのくらい殺したかなあ。」(りっつん)

ニヤニヤしながら自分達の戦果に満足気な律江。


「ざっと10万人位は踏み殺したかも。」(わたし)

「えェ~!」(かーこ)

「わたし達、この短時間でそんなに殺しちゃったんだ。」

「やったね~!」

「イェ~い!!」


ガッツポーズする香代子と奈穂子。

「少しはわたし達、凛輪ファイブの女子力、分かったかもよ。」(くーこ)

「ねえ、次はどうする?」

「次はあそこの町に行ってみましょ。」(わたし)


100m程先に見える小規模な町を指さすわたし。

「どうせ、あそこもナチの町なんだからぁ。」(かーこ)

「暴れてもいいわよね?」


ナチスの部隊を全滅させたわたし達は町の方向に向かって歩き出した。


“ズシ~ン!”

“ズシ~ン!”

“ズシ~ン!”

“ズシ~ン!”


そこは40m四方位の小ぶりな町だった。

中心街にはわたし達の膝丈位のビルが20棟程林立していて、その周りには駅や商店街や倉庫群があって、周りには低層階の住宅がびっしりと建ち並んでいた。


「一般住民を傷つけたりしないかなあ。」(なーこ)

「わたし達。」


「とりあえず、一般人には避難するように伝えなきゃ。」(サット)


「町の皆さ~ん!」

「わたし達は正義の味方。」

「凛輪ファイブと申しま~す!」

「今から、わたし達、この町でひと暴れしようと思います。」

「なのでェ、みんな避難して下さい!」

「わたし達に踏み殺されても知りませんよ!」

里美が町中に響き渡るような声で警告する。


「みんなに聞こえたわよねェ。」(くーこ)

「それじゃあ、暴れちゃおっか?」

「じゃあ、まずはわたしからいきま~す。」(なーこ)

「え~い!」

“グシャ!”

“グチャ!”


「うわぁ~!」

「いい感触!」

「これって、マジ止められないかも。」

手前の住宅を2軒ほど踏み潰した奈穂子。

ぐしゃりと踏み潰された家をマジマジと見つめて天を仰ぐ。

笑いが込み上げてきてもう止まらない。


「これでもか!」

「エ~イ!」

「こんなものォ~!」

“グシュ!”

“グシャ!”

“グチャン!”


踏み応えに満足しながら次々と家々に襲い掛かる彼女。


「わたしも、やりた~い!」(かーこ)

「エイッ!」

「ソレッ!」

“ジュヴォ!”

“ジュッボ!”

“ジュボ!”

奈穂子に続いて住宅街に乱入する香代子。

もはやこの巨大オンナ達を誰も止められない。


「かーこ、なーこ!」

「家の中にまだ住民が残ってるかも・・。」

少し心配顔の久美子。


「さっき、サットが警告したから大丈夫よ。」(かーこ)

「平気平気、気にしないの!」

「ほらっ、こうしてやるわ!」

“グシューン!”

“グシューン!”


住宅に狙いを定めてつま先で蹴り上げる香代子。

彼女の巨大なラウンドトゥが哀れな住宅を蹴散らしていく。


「どうせ、コイツらもナチのやつらの家でしょ。」(なーこ)

「みんな、こうしてやればいいのよ!」

“グシャ!”

“グシュ!”

“グチャ!”

「アァ~、マジで楽しい!」

「もっともっと暴れ回ってやるわ。」(なーこ)

綺麗な住宅街が巨大オンナ達の出現によってどす黒い更地へと変貌し始めた。

もはや、一般住民への殺戮も何とも思わない彼女達だった。


次話の発表は5月16日(日)0:00です。

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