第140話・収容所を完全に制圧したわたし達
指令室のある建物に入ると、そこは幅30m、奥行き20m位の広いホールになっていた。
警備部隊はそこに土のうを置いてバリケードを築き、機関銃などで武装してわたし達を待ち構えていた。
先程様子を伺おうと出てきた連中がわたし達の一斉射撃で全滅したので、身構えていたようだった。
そんな中、死をも恐れずに突入するレディース達。
突入と同時に長身の4人の女テロリストの内3人がバタバタと倒された。
残りの1人が手榴弾を2つまとめて防御陣地に投げ込んだ。
爆発が起こって4人の親衛隊員が吹っ飛ばされた。
しかし両脇に隠れていた武装兵の銃撃によって彼女も射殺された。
そんな中お構いなしに躍り込んでいく美由紀。
「ざけんじゃねェ!」
❝ババババババババッ!❞
相手の弾が当たってもかすり傷一つ負わないわたし達。
両脇に隠れている兵士もバリケードの内側にいた兵士も美由紀の狙い撃ちから逃げることはできなかった。
彼女が4名の兵士を撃ち殺すと、すぐさま3名の兵士が両手を挙げて降伏した。
そこにやって来たリリアがこの3人に向かっていきなり発砲した。
❝パパパパパパパパッ!❞
容赦のない彼女の銃撃になぎ倒される兵士達。
「ちょっとォ!」
「ナニするのよ!」と正美がリリアを制止しようとした。
「わたし達は降伏なんて、認めないから。」
と冷ややかな口調で答えるリリアだった。
正面エントランスの敵は一掃され、ホールに次々と入ってくるレディース達。
足元を見ると片腕が千切れて仰向けに倒れている兵士と、腹部に深い裂傷をを負って土のうに寄りかかっている兵士がいた。
2人とも虫の息だったが辛うじて生きていた。
そんな彼らを見つけるやジーパンレディース達が2人を4~5人づつで取り囲んだ。
そして口々に何か罵った後で、足元の男に向かって唾を引っ掛け始めた。
❝ぺッ、ぺッ、ぺッ!❞
❝カッカ~ッぺッぺッ!❞
内臓がむき出しの傷口や血まみれの顔に降り注ぐ彼女達の女子唾。
腕が千切れた男の顔と傷口はたちまち白い泡状の女子唾で覆われた。
その内1人の女子が腹部に裂傷を負った男の傷口をブーツで踏みにじり始めた。
グリグリと容赦なく内臓をにじり潰す金髪女のブーツ。
それを合図に他の女子達も哀れな兵士の体を踏みつけ始めた。
先程殺された4人の仲間の復讐なのだろう。
憎しみいっぱいに執拗に踏みにじる彼女達。
やがて踏みつけは蹴りへと変わり、ストンピングへとエスカレートしていく。
既に2人の兵士に息は無く、彼らの返り血でレディース達のブーツはベトベトにっていた。
わたし達はただただそんな光景を見つめるしかなかった。
「行きましょ!」
と言ってリリアがレディース達を引き連れてホールの奥の廊下に向かって歩き出した。
歳の割には非常に冷静な彼女には強いカリスマ性があった。
彼女よりも随分年上のお姉さん達も黙ってリリアに従っている。
そして彼女達に遅れまいとわたし達もリリアと一緒に歩き出した。
廊下の長さは30mくらいあって、右側には窓があり左側には大きな会議室があった。
一瞬無人だと思った会議室には高級将校と思しき連中が10名程いた。
扉は開けっ放しになっていて中のナチどもは武装しておらず、わたし達を見るや両手を挙げて観念した様子だった。
そんな会議室に踏み込むリリアとジーパンレディース達。
❝ババババババババッ!❞
❝ズドドドドドドドッ!❞
降伏している連中に向かっていきなり銃撃を加えるリリア達。
頭や胸を至近距離から撃ち抜かれて次々と倒れていく彼ら。
うつ伏せに倒れた将校の背中を“グイッ!”と踏みつけるリリア。
彼女がゆっくりと足を上げると、黒い制服に真っ白なブーツの靴跡がクッキリと付いていた。
「わたし達を怒らせると、タダじゃ済まないのよ。」
❝パン!パン!❞
そう言ってなぎ倒された連中の頭にトドメの一発を次々と撃ち込むリリアだった。
「この奥に指令室があるの。」
「そこを焼き払うのがわたし達の任務よ。」
そう言いながら、会議室を出て廊下の突き当りに向かって進むレディース達。
廊下の突き当りには木製の扉があった。
先程の突入で女子4名が犠牲になったから、一歩前にでるわたし達。
「ここはわたし達に任せて!」
と正美が言いながら美由紀と一緒にドアを蹴りつけた。
❝ヴァコーン!❞
ひと回り大きな彼女達の蹴りが木製のドアを吹っ飛ばした。
すると中は30m四方の大きな作戦司令室になっていて、20名程の将校達がいた。
❝ズババババババババッ!❞
驚いてこちらを向いた連中に向かってリリアのマシンガンが火を噴く。
サブマシンガンを持っていた4名の警備兵が最初の一撃でなぎ倒された。
他の将校達は全員両手を挙げている。
そんな連中を1人づつ面白半分に狙い撃ちするリリア。
❝ババッ!❞
❝バババッ!❞
カリスマオーラを放つ彼女に何も反論できないわたし達。
すると恐怖のあまり他の将校達が一斉に出口に向かって走り出した。
❝ババババババババッ!❞
❝パパパパパパパパッ!❞
❝ドドドドドドッ!❞
そんな彼らに向かってマシンガンを撃ちまくるジーパンレディース達。
上半身をハチの巣にされて次々と撃ち殺されていく彼ら。
銃撃を免れて出口付近までやって来た3名の将校達はすぐさまレディース達にとり囲まれた。
「わたしを見なさい!」と中東系の女性が英語で言うと、手前の男の顔に回し蹴りを喰らわした。
❝ドスッ!❞
もんどり打って倒れる男に周りの女子達のブーツ蹴りがさく裂する。
❝ヴァスッ!ドスッ!ドカッ!❞
唾を吐き掛けながらリンチを楽しむレディース達だった。