第123話・この軍艦どもをわたし達の手で全滅させるわ!
たった今叩き壊した艦船が沈んだ付近を見つめる2人。
そこには黒々とした重油が広がり、多くの乗組員が救助を求めて海面に浮かんでいた。
すると美由紀が突然数十人の兵士が浮いている海面に向かって足を踏み下ろした。
❝ザッブーン!❞
美由紀の巨大なシルバーロングブーツのソールが浮かんでいる水兵もろとも海面を叩き付けた。
彼女の足元は大きく波打ち、踏み下ろされたブーツを中心に大きく渦巻が発生し、浮かんでいた兵士達は海中に吸い込まれていった。
そんな光景を見つめながら僅かに口元が緩む彼女。
明らかに小人達をいたぶって楽しんでいる様子だ。
その一方で奈美江は足元に浮いてる兵士達をシルバー手袋をはめた手ですくい上げると、桟橋に下ろして解放していた。
「犠牲者を出さないなんて無理かも・・。」と口をへの字に曲げながら否応なしに自分で沈めた船の乗組員を仕方なく救助する彼女。
だんだんイライラし始めた奈美江は、浮いている水兵を1人づつ摘み上げては桟橋に乱暴に投げ落とし始めた。
彼らにしてみれば10m位の高さからいきなり落とされたからたまらない。
足を骨折したり全身を強打したりして、たちまち十数人の負傷者が桟橋を埋めた。
「あら、ごめんなさい!」
「わたしったら。」
そういいながら桟橋に上がろうとする彼女。
身動きできない負傷兵達を巨大な靴底の影が覆う。
❝ジュヴッ!❞
ビチャビチャに濡れた彼女のブーツが、一瞬で負傷兵達を踏み殺した。
「アラッ?何か踏んだみたいだわ。」
そういいながら桟橋に上がった彼女は右足の靴底を確認する。
「イヤだ、わたしみんな踏んづけちゃった!」
悪戯っぽく舌を出しながら指先でソールにこびり付いた遺体をこそげ落とす彼女。
そんな小人イジメをする2人の隊員の行為を少し離れた所にいる正美は全く気付いていなかった。
どうやら正美と違って後輩の2人は普段から余程フラストレーションが溜まっているようだ。
その怒りのはけ口をこの世界での破壊と殺戮に求め始めていたのは明白だった。
「港の皆さ~ん!早くここから避難してくださ~い!」
「今からわたし達がここを徹底的に破壊しま~す!」
両手を口に当てて避難勧告を繰り返す奈美江。
ホンネでは小人どもを踏み殺しても何のためらいも無かったが、正美の存在と警察官としての正義感が自分を正当化するような行動へと駆り立てていた。
「早く逃げて下さ~い!」
「わたし達に踏み潰されても知りませんよ!」
美由紀も破壊前の避難勧告に加わった。
桟橋上と海面に仁王立ちする2人の巨大な白バイ女子。
数分間は足元を見つめていた彼女達だったが美由紀も桟橋に上がって来た。
「そろそろひと暴れしても大丈夫ですよね。」
と美由紀が奈美江に問いかける。
彼女が軽くうなずいたのを合図に、美由紀は足元に停泊していた軽巡洋艦のへさきの部分に軽くつま先を載せた。
「やっちゃえっ!それ~っ!!」
❝ジュブジュブズゴーン!❞
美由紀のシルバーブーツのつま先がへさきから艦橋や煙突、砲塔などあらゆる艦上構造物を千切り飛ばしながら後甲板へと滑っていく。
「何これ、結構蹴り応えがあって面白~い!」
一瞬で炎に包まれた軽巡を前にして、黒ずんだブーツのアウトソールの部分を見つめる彼女。
「トドメよ!えいっ!」
❝ズッコーン!❞
燃え上がる船体の真ん中にヒールを打ち付ける彼女。
船はそのまま傾いてブクブクと音を立てて沈んでいく。
「わたしにもやらせてっ!」
❝ズッヴーン!❞
そういうと今度は奈美江がもう1隻の軽巡洋艦のへさきを右手で“ギュッ”と握りしめて引っ張り上げた。
更に船体を落とさないように両手でしっかりと握りしめて股間に挟み込んだ。
ジーンズに包まれた彼女の両太ももが艦をしっかりとホールドした。
「これって、ちょっとやってみたかったのよねェ。」
そういうと両手で掴んだへさきの部分を上下に激しく動かして船体を股間でしごき始めた。
「嫌だ、わたしったらァ、なんか興奮しちゃうわ!」
❝シュヴシュヴシュブ!!❞
艦橋や煙突などの突起物が股間にこすり付けられる度にへしゃげていく。
機銃や手すり、砲塔などの細々したものは最初のなすり付けで、堅いジーンズの生地によってこそげ落とされていた。
「奈美江ったらナニやってんのよォ!」と笑いながら指を刺す美由紀。
十数回もしごき回したから、軽巡は見るも無残な棒状の鉄屑の塊に変貌していた。
「えいっ!」
❝ヴァキッ!❞
❝ジャッボーン!❞
トドメに一発、太ももで船体をへし折ると海面に向かって投げ捨てる彼女。
「あ~、すっきりした!」
「わたしもやってみたくなったかも・・。」
美由紀がおもむろに一回り小さな駆逐艦を軽々と引っ張り上げると奈美江と同じように股間に挟んで勢いよくしごき上げた。
❝ジュバジュバジュバ!❞
「あ~ん!ナニこれ~!!」
裏返った美由紀の喘ぎ声が響き渡る。
ひときわ巨大でたくましい美由紀の太ももにガッチリとホールドされた船体は彼女の股間を一往復しただけで構造物は全て吹き飛んだ。
想像以上の快感がジーパンを通して彼女の体にジーンと稲妻が走るように駆け抜けた。
既に艦上構造物が無くなった船体をいくらしごいても殆ど手ごたえが無いから地面に投げ捨ててブーツで踏みつける彼女。
❝ジュリリ~!❞
「今ので何人位死んだかなァ?」
と悪びれることもなく破壊と殺戮の余韻に浸る2人だった。