第110話・恐るべきわたしの小便!
小便まみれになったわたしの右手、でもゴム手袋をはめているから全然気にならない。
そして、タンクの中を覗いてみると男達はすでに全員死んでいた。
その死に様は異様そのものだった。
まずタンク内のわたしの小便は茶色くなって更に濃厚になっていた。
そこに浮かんでいる男達の皮膚は黄土色に変色し、しわくちゃの状態になっている。
彼らの体中の脂肪分や体液がわたしの小便によって溶けだしたようだった。
「うわっ!何この臭い!」とあまりにも強烈な悪臭に顔を背けるわたし。
わたしの痰唾入り小便だけでも臭いのに、小人どもの溶けだした体液と混ざっては耐えられないくらいキツイ臭いを放っていた。
当然わたしの右手もゴム手袋をはめているとはいえ異臭を放っている。
わたしは左手でタンクを持ったまま少ししゃがんで、足元にいた残りのパイロット2人を右手で捕まえた。
そしてゴム手袋に付着した小便汚染液を彼らの体になすり付けるように揉みくちゃにしてやった。
すると彼らのパイロットスーツは徐々にボロボロになり始め、皮膚の部分に液体が付くと湯気が出て肌がポロポロと崩れるように削げ落ちている。
「わたしの小便って凄くない?」とあらためて自分の小便の威力に驚いてしまう。
散々小人どもに超汚いションベンジュースをなすり付けたわたしは、最後にこいつらを❝ムギュッ!❞と力いっぱい握り殺してから投げ捨てた。
❝この小便を他の小人どもにも飲ませてやりたい!❞ と感じたわたし。
とりあえず溶けかかった3つの遺体を摘み上げては地面に投げ捨ててタンクの中を小便水だけにした。
❝とりあえずこの辺のものを片付けなくちゃ!❞ と思ってまだ無傷だった空港施設の破壊を始めた。
「わたし達を空から攻撃するなんて、ホント許せない!」
❝ジュッボーン!ズッバッ!ズーン!❞
「これは幸恵さんの分よっ!エイッ!」
❝バッコーン!ボヴァーン!❞
わたしの怒りのブーツキックに管制塔は木っ端みじんに吹っ飛んだ。
「そしてェ、これはわたしの分!ソレッ!」
❝ブッシャーン!パラパラパラパラ!❞
更にその奥にあった格納庫を蹴り上げるわたし。
ゴム製のレインブーツが建物の壁を突き破ると、そのまま屋根まで達して無数の破片を飛び散らせた。
❝ジュヴォッ!ジュヴォッ!ジュヴォッ!❞
更に残った部分を天井もろとも踏み抜きながら暴れ回るわたし。
格納庫の中に駐機していた大型ヘリも屋根と共にブーツに踏み当てられて粉々になっていた。
「ホント、サイコーだわ!」
「こんな基地、徹底的にぶっ壊してやる!」
「エ~イ!ソレッ!コノ~!」
❝ズッヴァーン!ズシーン!パコーン!❞
建物の中の奴らはわたしがパイロット達をいたぶり殺している間に逃げてしまったんだろう。
誰もいない事は分かっていたがとにかく怒りのままに思いっきり暴れたいわたしだった。
飛行場といっても軍事ヘリ専用の施設だから滑走路はなく、それほど広くはなかった。
なので、レインブーツで蹴り上げたりゴム手袋をはめた両手で叩き壊したりと体中を使って暴れ回っていたら、すぐに空港施設は瓦礫が散乱する更地になっていた。
❝ここはこのくらいにして、今度はあそこだわ!❞ と空港の少し先に林立しているビル群の中にナチスの旗を掲げたビルを見つけたわたし。
小便タンクを持ち上げてゆっくりと歩き出した。
❝ズシーン!ズシーン!ズシーン!❞
道路にくっきりと靴跡が残るくらい乱暴に踏み荒らしながらビルに向かって歩き続ける。
駐車している車や街路灯に公衆電話などあらゆるものがわたしの怒りのブーツ底に呑み込まれては無残にスリペチャ状態にされていく。
そして、ナチスビルの前にやってきたわたしは腰に手を当てて、いつものように仁王立ちになって建物の中のナチどもを睨み付ける。
「今日のわたしはマジでチョームカ状態なんだからァ、覚悟しなさい!!」
わたしの低い声が響き渡る。
建物の窓から中の連中が慌てふためいている光景が目に入ってきた。
「逃げ惑うがいい!今から本当の地獄を味わいなさい!」
「エイッ!」
❝ジュヴッ!ヴァリヴァリヴァリヴァリ!❞
わたしの両手の指がビルの壁に突き刺さり外壁を剥ぎ取っていく。
壁は音を立てて崩れ落ちていく。
すると外壁を失ったビルは内部が丸見えの状態になった。
「これでわたしの思い通りにナチス退治ができるわ!」
「わたしにイジメてほしいのは誰っ!」
そういいながら薄いグリーンの制服を着た高級将校と思しき男を1人捕まえて摘み上げた。
しかも足を掴んで逆さ吊り状態である。
「これからオマエにわたしの小便をたっぷりと味あわせてやる!」
そういうとタンクの小便水に男の頭部を少しだけ浸けてみる。
❝シュワ~!❞ と音を立てて湯気が立ち上り、男の頭髪は皮ごとベロリと剥け落ちた。
「アッハッハ~!わたしのションベンってこんなに凄いんだァ!」
時間が経つほどに汚染度が進行し、先ほどの出したての状態よりも強烈な濃度に変化してるわたしの小便。
今度はコイツの顔半分を浸けてみた。
甲高い叫び声とともに鼻より上の部分がドロリと溶け落ちるのがハッキリと見えて、興奮するのを抑えきれないわたしだった。