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prologue
かつての栄華を取り戻すには、それ相応の力が要る。それを、我々は知っている。
力には、必ず代償が伴う。例えば、それに溺れてしまったり。
それほどの縛りを以て取り戻したとて、そこに何が残るのか。
今の我々は、技術に縛られている。いつかの自由な世界は、どうして夢見られようか。
あらゆる魔法、魔力が存在することが許されたあの時代が、どのようにしてここに舞い戻って来ようか。
今、我々はひとつではない。魔法はもはや、世界中に散って息を潜めている。
目を覚まし、立ち上がるのだ。魔徒の繭よ。
その力で、世界を魔法に沈めろ。




