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入部。

※青春のバカさが書かれています。

※キャラがいっぱい出てくる上、名前がややこしいです。

※お菓子でもつつきながら、ごゆるりと読んでください。

「運動…オンチ?」


先輩はチョークの粉は付いた手をプルプルさせていた。


「はい…。やっぱり私なんてお荷物ですよね…。すみません、辞めさ」


「貴女、亜矢あや先輩って知ってる?」


「へ?いや…わかりません」


「そ、そう。いいのよ、こっちの問題だから!ごめんなさい!取り乱しちゃって…」


さっきのどこが取り乱したと言うのか。

皆目見当がつかないが、取り乱していたらしい。

亜矢先輩?

どこの記憶を探してもやっぱりない。

私のお兄ちゃんの名前は神弥しんやだし。

亜矢先輩の事は気になるが、訊いたら取り乱してしまうと思い、訊かない事にしておこう。


先輩は続いてこう言った。


「運動オンチ大歓迎よ、安心して来なさい」


「…先輩、運動オンチの意味知ってますよね?」


「いろは、そんな事も知らなくて人間生きて行けないわ」


生きていけますよ、先輩。

と、心の中でツッコんだ。

茜先輩はチョークを拾って黒板の淵に戻すと、私の入部届をキレイな字で書いてくれた。

それを持って校長室に届けて、荷物と、部屋番号の書かれた紙と、部屋の鍵を交換してもらった。


茜先輩はそこまで付いて来てくれた。


優しい先輩だ。

少し前に気付いたのだが、茜先輩のネームプレートの横には『生徒会』のバッチが付いていた。

生徒会の役員らしい。


「それじゃ、自力で寮を探しなさい」


そうして茜先輩は、黒くて長い美しい髪を揺らして、可憐に去っていった。

それをポーっと眺めてから、外に出て寮を探した。


外はオレンジと藍色が美しいグラデーションをかけて、一番星が薄っすらと見えていた。




ふう。

一件落着だー…なんて思ってはいけなかった。



卓球部の寮をやっとこさ二十分探しまくって、ようやく見つけた。

その名も『ひなげし寮』。

何故部活の名前を使わないのだと思いつつ、寮内へ入った。


外装は、そこらへんの寮やマンションやアパートを想像していただければ問題はない。

この寮は、二階が部員各自の部屋になっていて、一回に風呂や台所やミーティングルームなどなど…共用の部屋がたくさんあった。

まずは階段を見つけて二階へ行った。

『二〇五号室』

そこが私の部屋だった。

すごく殺風景で、ベットと勉強机、ライト、電気、タンス、押し入れがある程度。

そこに荷物をどさっと置くと、他に人が居ないか探しに行く事にした。


まずは隣の部屋から。

ニ〇四号室はお留守だったので、ニ〇六号室のインターフォンを押した。

ピンポーン………卓球か!!

ふざけた漫才を心の中で繰り広げていると、ドアが開いた。


「はぁい?どちら様でしょうか?」


可愛らしい声と共に、メガネをかけた黒髪でツインテールの大人しそうな子が出てきた。


「あ、隣の部屋の橘いろはって言います」


「あ!近所挨拶しなきゃでしたね!すみません!」


強制ではないと思うんだけどね…。個人でやってる事でして、なんかすいません。


「私は高緒たかお 真姫まき。いろはさんと同じクラスの」


え?同じクラス?

って言おうと思ったけど、それだとなんか自分は人の話聞いてない人みたいな感じがしたので言わない事にしておく。

いや、そもそも人の話聞いてないんだけどね。基本的に。


「ああ、『いろはさん』なんて『さん』付けなくていいよ~」


「え、あ、うん。そういえばね…」


真姫が話しをしようとした時に、ニ〇七号室からケータイ電話を持ったギャルっぽい女の子が出てきた。


「ちょっと~、真姫?あのさ~…って、それ誰?」


それ!?

ちょ、こっちが知りたい…


「あ、いろはさ…いろは。この子は天野あまの 瑠璃るりって言う子。同じクラスだよ。そして卓球部の新入生」


真姫が丁寧に瑠璃の事を説明してくれた。


「瑠璃、こちらは橘いろは。同じクラスで…」


「ふーん、いろはね。よろ~」


「よ、よろしく…」


なんか、すごい子が同じ部活だな…とか思いつつ。

瑠璃はこう告げた。


「あのさ~、ニ〇八号室の来石きたいし 望花もかって子が居るんだけど、どこに居るか知らない?」


「どうして?」


「いやあ、今日って七時からマク●ナル●で新入生歓迎会らしいんだけど、そろそろ行かなきゃなんだよね。新入生はアタシら四人だけだからさ、一応探しておかねーと」


初耳です、その子も、歓迎会の場所も。

でも、望花…だっけ?どんな子かもわからないし、まだ校舎に居るかもしれない。

まずはどんな子か訊いておくべきだろう。


「瑠璃、その子ってどんな子?」


「どんな子って言われてもな…。淡い黄緑色した髪の色で髪型はショートだな、まだ制服着てると思うけど。背丈はいろはくらいだよ」


「ありがとう!じゃ、探すね!」


回れ右を勢い良くして一歩踏み出した瞬間、上手く着地できずに態勢を崩してどたっと転んでしまった。

二人とも、え?と驚いた表情をして固まったので、まずい!と思い、作り笑いをして


「あはははは~…。ちょっと引力が強かった~」


と言って走った。


「引力……だと?」


と言った二人の視線が痛かったが。


…!!


居た。


どうも、天井です!

今回はちょっと長いですね…気分屋で本当にごめんなさい。

自分で見てておかしい表現だな~ってところは多々ありますが、そこは本当にあの、アレです(笑)←なんだよ…

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