【地区予選編】応援。
※青春のバカさがゆるくかかれています。
※大会でこんなことはありえません(笑)
※紅茶でも飲みながらごゆるりと読んでください。
一試合目、シングルスは無事に勝った。
そして二試合目はダブルス。ここを勝てば一気に有利となる。
ダブルスは紗々先輩と利絵先輩である。
「この二人って接点あるようにみえないよなー」
瑠璃がそう呟いていたが無理もない。
この二人、普通に友達というところで接点はありありなのだが、ダブルスの練習をしているとこを誰も見ていないのだ。
秘密で練習とかしているのだろうか…。
ともあれ相手は亀野ミツル、紺野ヒカリって言う人らしい。
真姫の情報によると、昨年の大会でもいいとこまで行っているんだとか。
「お願いします」
四人が交互に握手を交わし、台に着いた。
四人で台を囲んでいると台を狭く見せるものだ。
そうのん気に思っていると、いきなり公仙皆中のギャラリーの皆様がバカデカイ声で応援を始めた。
「ファイッオー!公仙皆!ファイッオー!」
体育館一面に応援が響き渡る。
正直言ってすごいうるさい…。
南ヶ丘咲中の私達は全員耳をふさいでいたが、ダブルスの二人はそんな事なんてできるわけがない。
試合に集中できないまま、一セット目は落としてしまった。
先輩に、一応感想を聞いてみる事にする。
「あの…大丈夫ですか?先輩?」
紗々先輩は
「頭が痛いわぁ…」
と目を回していて、利絵先輩は
「ジェラシッ○パーク観てるみたい」
と意味不明なコメントをくれた。
伏字の意味はあったのだろうか?
二セット目。
応援もだんだん白熱してきたらしく、「ミツルがんば!行け行けヒカリ!」などと言う応援が聞こえてきた。
亀野さんも紺野さんも満足げな表情をしていた。
紗々先輩と利絵先輩は眉間にシワをよせていた。
そして二人の我慢と鼓膜は限界にまで達したらしくこう叫んだ。
「頑張れ紗々!ファイト利絵!」
その言葉に会場全体が静まり返った。
それとは裏腹に二人はギンと白目を向いて怒涛の攻撃を繰り広げていた。
そんなこんなで、セット数三対一。
茜先輩と同じ展開で勝利した。
試合を終えた二人はヒートアップしすぎたらしく、陣地に来るやいなや、パタリと倒れてしまった。
二人は
「ひどいジェラシッ○パークだった…」
とコメントしていた。
どうも、天井です!
応援って以外と喉が痛くなりますよね、私も青春時代は運動会・体育祭などで「応援団」しました。懐かしいです…。
小学五年生の時にそれで酸欠になって保健室に運ばれた事があります、はい。
でも、応援をすると気持ちがスカッとすると言いますか…なんか、「自分かっこよくね?」という気分になります(笑)
それで応援してくれた人やグループが勝った時はすごく嬉しいですよね^^