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【地区予選編】団体。

※青春のバカさがゆるく書かれています。

※寒い季節がやってきましたね!

※あたたかいものでも食べながらごゆるりと読んでください。

団体戦はトーナメント戦である。

あのメジャーな頂点が一つだとしらしめてくれる表で有名なトーナメント戦。

一試合目はシングルス、二試合目はダブルス、後は決着がつくまでずっとシングルスと言うのが団体戦のルールの一つである。ちなみに三試合勝つと勝利となる。


一回戦は東山中あずまやまちゅう、二回戦はシードの公仙皆中こうせんかいちゅう、そして勝ち進めば杉巻大付属付属中すぎまきだいふぞくちゅう、その後は試合の結果により決勝の相手が決まる。


一回戦の東山中には三対〇で私達の勝ち。

詳しく言うと美子先輩、紗々先輩と利絵先輩のダブルス、真姫が出てストレート勝ちだった。



二回戦、シードの公仙皆中との試合が始まった。


一試合目、西音寺茜vs麻木ソラ(あさき そら)って言う人。一試合目からなんとも白熱しそうな予感である。なんせ、シードの中学だからだ。


「お願いします…」


「おねがいします!」


麻木さんが控えめに挨拶したのを裏返すかのように茜先輩はめっちゃ笑顔で挨拶した。

相手のラケットは私と同じタイプっぽい。


一セット目、茜先輩のサーブを相手は何の動きの特徴もなく返した。


「なんだ、ツッツキ……!?」


「西音寺…私のツッツキを甘く見てもらっては困る」


「だんだん回転が強く…!」


「これじゃ、得意の頭脳戦の前に手首が曲がっちゃうんじゃない?」


「く…回転が…キツイ!!」


茜先輩はそのボールを取る事ができなかった。

その次も、その次も失点。

一セット目は結局十一対二で茜先輩の負けだった。

ちょ、え?


「先輩!?コレヤバイんじゃないですか!?」


茜先輩は何も答えてくれず、スポーツドリンクを黙って飲むだけだった。


「相手、相当下回転の※ツッツキを練習してるわね…」


利絵先輩はそう呟いた。

(※ツッツキとはボールの下を擦る事によってボールに下回転を与える打法の事)


「え…でも茜先輩だってツッツキができないわけじゃ…」


そう心配しているうちに茜先輩は台についてしまった。


「見切ったわ…公仙皆中」


すると茜先輩はさっきからは想像できないほどバシバシドライブを打ちまくっていた。


「え…急に強く!?うわっ…!!」


相手は返す事もできず、焦っていた。


「え!?なんで急に強くなってんのー!?」


私がびっくりしていると利絵先輩が教えてくれた。


「いろは、茜のラバーは?」


「え?※黒のツブ高…そっか!」


「そう。※ツブ高は回転を裏返しにすることができる…。下回転のボールをツブ高で返すと逆の上回転がかかって相手に返る、相手は下回転だと思ってそれをツッツクとそのボールが上がって茜にとってチャンスボールとなる…って訳」


なぜか一年生全員が「おぉー」と納得して拍手が巻き起こった。

利絵先輩は「まぁまぁ」と誇らしげになだめた。


茜先輩はその後もバシバシドライブを打ちまくって、セット数三対一で勝利した。

茜先輩は最初と同じ笑顔(黒い笑顔)で挨拶をして戻ってきた。


「なんで最初、ツブ高を使わなかったんですか?そしたら一発でかたついたんじゃ…?」


真姫は茜先輩に訊いた。


「一セット目は相手の様子を見るためにわざとあげるのよ」


かっけぇー。

何でか知らないけど、すごいかっこついてる…。


「それに…相手のツッツキは鋭かったし…公仙皆中も練習はちゃんとしてるのね」


茜先輩は静かに呟いた。

どうも、天井です!

よくアニメとかを見ていると、その話しにあった内容を問題にしていたりしますよね。と言う事で…


問題。

今回、西音寺茜と対戦した対戦相手の名前は何?


制限時間は十五秒…!


答え!

麻木ソラ


たぶん誰も解らなかったと思います…はい。

それでは…また。

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