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【地区予選編】大会。

※青春のバカさがゆるく書かれています。

※今回だけ真剣(!?)です。

※たまにはケーキとか食べながらごゆるりと読んでください。

各々練習を重ねた約二週間…。

それを試す日がやって来たのだ。


――中学生卓球大会地区予選が…。


大会初めての私達一年生メンバー、いや、真姫は初めてじゃないけど…。まぁ少なくとも私は緊張して頭が真っ白である。ヘルプミー!

会場到着してから十分後に、さまざまな色のジャージを着た中学校が集まってきた。


時間は朝の七時半。

「南ヶ丘咲中」と張り紙がしてある荷物置き場に全員荷物を置くと、茜先輩から指示が出た。


「二年は練習台を確保してて。一年生は真姫以外ここに残って私の説明を聞きなさい。真姫は大会経験者だから二年と一緒に練習してていいわ」


「はいっ」「はーい」「わかったぜー」「あいよ」

と返事をすると、四人は行ってしまった。

すでに何が起きているか、緊張で何もわからない。


大会では会場に入ってすぐに自分達が練習する台を確保して練習するらしい。

他の学校から「入れて下さい」と言われたら、ちゃんとマナーを守って入れてあげる事もしなければならないそうだ。「嫌です」って言ったらどうなるんだろう?


「でー…その後の流れは?開会式とか、かったるいんですか?」


瑠璃はいかにも不機嫌ですアピールをしつつ、茜先輩に訊いた。


「まず開会式、午前中は団体戦があって、午後から個人戦。試合の進行状況にもよるけど、だいたい午後の六時には閉会式の予定ね」


し…式!?なんか堅苦しいのかなぁ!?

ししし…しんこ…じょきょ…?

緊張と理解できない言葉の羅列でもうよくわからない。


「式って言うか…宣誓とか、前大会で優勝したところから優勝カップ返還とかね。運動会思い出せばいいのよ。進行状況って言うのは、卓球台の台数が限られてるでしょ?それにどんどん試合を入れて早く終わしたいけど、試合がニセット対ニセット…つまりフルセットとかになってしまう試合が多くなると終わるのが遅くなっちゃうって事。いろは、分かった?」


茜先輩は優しく教えてくれた。

長文台詞ご苦労様です!!


台の台数が限られている…とは言われたものの、いつも練習している台数に比べればそれの何倍であろうか。

なんせ、体育館一面が藍色の卓球台で埋め尽くされているのだからきっと進行状況なんて目じゃないんだろうな…。


団体戦のルール、個人戦のルールを先輩からしっかり聞いてから皆が居る台で練習を始めた。

試合は団体戦、個人戦共にトーナメント方式らしい。


すごい緊張してたったの三球しか続かなかったりして…いつもの自分の半分以下の力しか出せない。

辺りを見渡せばドライブとカットを見事にやってのける人や、ラリーを何回も続けて余裕の笑顔を見せている人が居て、それが余計に緊張を高めたり。


でもなんだかあの会議で作ったTシャツが一体感を高めているような…そんな気がする。

それに、あんなに死に物狂いで練習したんだからきっと大丈夫…。


午前八時半。

全学校がステージの前に綺麗に整列すると開会式が始まった。

前体会個人戦優勝の男子、女子共に宣誓をして、優勝カップと優勝旗を返還。

他の学校も自分達も体育座りでじーっとステージ上を睨みつけている。

確か「杉巻大付属中すぎまきだいふぞくちゅう」って言葉がたくさん聞こえたような…。


「これで開会式を閉じます」


と偉い感じのスーツ姿のおじいさんが一言言った瞬間、全中学校が起立して「よろしくお願いします!」と勢い良く言った。

正直かなりびっくりしたが、ここで怯んでいてはお荷物になるだけ!と自分に言い聞かせて「お願いします!」と震えた声で言った。

武者震いだよ、武者震い。


開会式が終わるといつの間にか来ていた敬像先生に召集をかけられた。

団体戦のトーナメントが決まったらしい。


「なんとか杉巻大付属の奴らとは一回戦で当たらないみたいだな」


やっぱり杉巻大付属中はキーポイントの強い中学校のようだ。


「えー?でもアイツらは勝ち進むだろうからえーと……げっ!準決勝で当たるぜ?」


美子先輩が血相を変えてそう言った。


「ふむふむ…一回戦は東山中あずまやまちゅうか。まぁ、去年も一回戦敗退の中学校だし余裕でしょ」


利絵先輩はトーナメント表とにらめっこしていた。


「んーと…二回戦は公仙皆中こうせんかいちゅうとかぁ。勝算は半々ってとこね」


あの優しい紗々先輩でさえ厳しい顔で悩んで居る。


茜先輩と真姫は柔軟体操をしながら話しをしていた。


「真姫、何か注意する選手とか居る?注目の選手でもいいわ」


茜先輩は真姫に情報の提供を求めていた。


「そうですね…選手という事ではなく、恐れている事態なんですが…その…昨年の県大会九位と七位が居るんです。九位には八位の座を汚されないようにしたいですし、七位には勝ちたいですし…」


いつもの真姫じゃなくて、何かが違う真姫がそこに居た。


「めんどくさー、部活なめてかかるんじゃなかった」


「…イメトレ」


瑠璃も望花もそんな事を言っているわりには、いつもと違う鋭い目つきをしていた。


そうだ、皆真剣なんだ。

最後の大会と言う訳ではないが、二年生は来年この大会には出れない訳だし、他の学校だって私達と同じで緊張したり作戦を立てたりしてるんだ。


「中学女子団体戦、南ヶ丘咲中と東山中は第四コートに集合してください」


ステージ上の「本部」と呼ばれるところからマイクで男の人が放送を入れた。

「…さい」「…い」とざわめく会場にマイクのエコーが響き渡る。




――私達の戦いが始まった。

どうも、天井です。

やっと地区予選編突入です!やったー!!

あれだけスポーツシーンと語って(!?)いただけあって嬉しいです、そして緊張します~…。

負けるな天井!プレッシャーなんて…!


かっこつけて【】なんかつけました。

決して今のはダジャレなんかじゃないですよ?


長文すみません。

これからもっともっと頑張りたいです!よろしくおねがいします!


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