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ちょっとした小話:「門戸開放とは程遠い」

「そういやさ」

「はい」

「『書いてください』って何?」

「はい???」


 日本語オンリーの私に合わせて、アレンくんも基本日本語で受け答えしてくれる。パーティー組んだ皆様方も、わけわからん言語で話してるこちらを見ても「なんか話してんなー」「次の指示かなー」程度にしか思っていないらしい。


「いやだからさ、ギルドって登録する際に『こちらの用紙に名前とパーティー内での役割等々書いてください』って言われるじゃんか」

「そっすね」

「いや『そっすね』じゃないでしょ!識字率どうなってんだ!!」

「そう言われましても」


 そう、ふと思ったら違和感しかないこのやりとり。


 なろう系の舞台って基本貴族社会だったりするじゃろ?

 中世から近世前半くらい、少なくとも世界大戦は起こってない時代背景じゃろ?


 一般市民に「書いてください」って何よ???


「私の生きた時代でも、いきなり公的書類書いてくださいって言われたら『うっっ』ってなる人多数なんだよ!?『これで大丈夫かな』って不安になる人多数なんだよ!(※個人の意見です)」

「いやまあ、気持ちはわかりますけど」

「学校とかあるのか!?読み書き四則計算教える学校があるのか!知識統制は!?大丈夫か貴族!!」

「お、落ち着いてください」


 肩をいからせ腕を広げて大声を上げる私に、集まる視線。アレンくんが焦って私を端の方に寄せた。


「そんなこと言われましても、俺も知りませんよ。俺だってあんたと同じ、この世界の異分子じゃないですか」

「そうだけどさあ、よくよく考えたらおかしくない?」

「おかしくはないでしょ。あんたの話を聞く限り、この世界って一度文明が崩壊したわけで、つまりその前にもっと発展した社会があったわけでしょう?」

「そーね」

「つまり、それ以前の歴史が完全に消え去ったわけでもないから、下手に知識統制ができないんじゃないですか?愚民ほど革命家に流されるものでしょ、『お前たちは目覚めたのだ!』とか言われて」

「あーー…うん、まあ、そうね」


 実際、人権云々がびっくりするほど残ってたし、そういう可能性もあるのか。教育者たちが「子どもたちにしっかりした学習を!」って反乱起こしたとかありそうね。歴史の中でもどこからやり直したのかわかんないから、そこはどうにもわからないけど。


「あと、『この世界がそういう設定で作られたから』で証明終了でしょ」

「それはそうだけど本末転倒すぎないかアレンくん」

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