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XVII.仲間が増えました

 おはようございます(昼)。

 はい、ザビトの街に戻って宿に戻って、寝落ちしました。街に着いて宿で部屋に行くまではどうにか耐えてたんだけど、ドア開けて、中入って、ドア閉めた瞬間もうダメだった。アレンくん曰く、ローブを脱ぎ捨てることすらせずにベッドにダイブしたらしい。全然覚えてね〜。

 あ、ローブはアレンくんが脱がせてかけといてくれた。「俺はそれ以外何もしてないですからね」って念押しされたけど疑ってないよ別に。私、べっぴんさんの自覚はあるけどそれはそれでしょ。自分がボコられるリスクを冒してまで私に襲いかかるような野獣じゃないでしょキミ。


「で?アレンくん、今日は何する?お休み?」

「いえ、昼食をとったらホーンさんのパーティーと合流しますけど」

「あぁ…」


 そういや契約云々の約束あったね、完ッ全に忘れてた。Shellker退治での衝撃がデカすぎて…。


「もし今日休んでも、明日にはお城に行きますからね。Shellker退治をした張本人なんですから」

「え、表彰とかされちゃう感じ?」

「されちゃう感じです」

「仮病がひどいから行けませんって伝えといて」

「楽しみにしていると伝えておきますね」


 チクショウ逃がせや従者。完璧イエスマンじゃないのはまぁ助かるけどさ。こういうときフラットな関係が恨めしい。


「とにかく、ご飯食べちゃいましょ。時間とか決めていないんで、遅くなればなるほど相手を待たせることになりますよ」


 ぐぬぅ、いやに空気を読みたがる日本人の精神を揺さぶってきよる。アレンくん別に前世も今世も日本人じゃないでしょうに。私の扱いを心得すぎてはいないか?前世の人格とか関係してんのかな。


***


「契約は、成立です」


 みなさんと会った、私の第一声がこうだった。事前にアレンくんにも伝えていたから、この一言はスムーズに伝わるはずだ。

 うん。伝わること自体は想定内だったんだけどさ。







 なんでフロアが沸き立つレベルの歓声あげられにゃならんのだ。


「Wl、Wimae@#4amgrUEWk5.z.z.*;+aw]e@.z:!?」

「えー、『ほ、本当に良いんだよな!?嘘じゃないよな!?』って感じの内容を…」

「あーうん、うん」


 抱き合って涙する者もいれば、何度もガッツポーズをしている人もいる。何、どうしたの、怖いんですけど。


「アレンくーん…なんか怖いよぉ…」

「あ、あははは…諦めてください、英雄の宿命です」

「は?」

「たった二人で、あのShellkerを討ち倒した人たちが、『あなたたちの戦力が欲しいんです』と認めるとなると…」

「あぁ…」


 要は、芸能人が宣伝するCMみたいなもんなのね。クッソ小さい団体を世界レベルの大スターが「CMで宣伝させてください」って言い出したみたいな?そら歓声上がるのも分からんでもないけど…。

 私が向こうからは見えないフードの内側で頭を抱えている間に、アレンくんが紙を取り出してなんか話してる。前に私が出すよう頼んでた契約書なのかなんか知らんけど。


 まーいーや、どうせ言葉も伝わらんし、詳しい内容なんかはアレンくんに丸投げしちゃおうか。

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