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10.神月美結②
澪緒視点が続きます。
「概ね予測通りね。途中経過欲しかったけどしょうがないか。」
どうやらこの数年間、ずっと予測を続けていたようだ。
「ちょっと調べたいことあるから、こっち来て。」
私は測定器具から開放され、彼女が指し示す場所へと向かう。
と、ふと頭上に気配を感じた。
___天井が、落ちてきた。
もともと殺す気だったのか?データは取れたから無用ということ?
__なんにしても詰んだ。もうおしまいだろう。
そして諦めた時、天井の落下が止まった。
モーターの音がして元の位置に戻る。
私は神月美結を睨みつける。
「一体何するつもりだったの?」
「ごめんなさいね。殺す気はなかったの。ただデータが取りたかっただけで。」
「何のデータ?」
「それは教えられない。...そうね、今日は部屋に戻って。」
私は部屋に戻らされる。
これからも、このような日々を過ごすのだろうか。
暗澹たる思いになった。
PCの不具合で投稿できていませんでした。すみません。




