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没落した公爵令嬢は、再興のために辺境伯と婚約することになりました。  作者: 木山楽斗


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第25話 相談したいこと

 私は仕事を終えて、自分の部屋にいた。


「それで、私に話とはなんでしょう?」

「実は、ラルリアさんに相談したいことがあるのです」


 そこで、私はラルリアさんと向かい合って座っていた。

 ラルリアさんは、基本的に私のお世話をしてくれているメイドさんである。

 そんな彼女に、相談したいことがあるため、このよう状態になっているのだ。


「相談したいことですか? 私で力になれるかはわかりませんが……」

「それなら、それでもいいのです。ただ、自分でもわからないので、誰かの意見が欲しくて……」

「なるほど、意見くらいなら、私でも出せると思います」

「お願いします」


 この相談をする相手は、ラルリアさんで正しいのかはわからない。

 だが、私がこの屋敷で最も相談しやすいのは、彼女なのである。そのため、私は相談する相手をラルリアさんに決めたのだ。


 もし、ラルリアさんが解決策を提示してくれなくても、こうしたらどうだといった意見くらいは貰えるだろう。

 今回は、別にそれでも構わない。ただ、誰かの意見を聞いてみたいだけなのである。

 最も、今回の相談は、ラルリアさんなら答えを知っている可能性も高いはずだ。なぜなら、ラルリアさんがずっとやってきたはずのことを聞くからである。


「実は、リンドラ様のことなのですが……」

「リンドラ様のことですか……」

「はい、彼を支えていくには、どうすればいいのでしょうか?」

「支えていく……ですか」


 私の相談は、リンドラ様を支えていくにはどうすればいいのかというものだった。

 リンドラ様は、大変な立場にある。そんな彼を支えるには、どうすればいいのか、いずれ妻となる私にとって、それはとても重要なことなのだ。

 この質問は、メイドとしてリンドラ様を支えてきたラルリアさんなら、答えを知っているのではないだろうか。


「それは、難しい質問ですね……」

「難しい質問ですか……」


 しかし、返ってきたのはそのような言葉だった。

 どうやら、これは難しい質問であるらしい。


「メイドとしてやってきた経験上で、何かそういうことを感じたりはしませんでしたか?」

「メイドとして……仕事としての観点からなら、私もそれなりにわかります。しかし、それはあくまで仕事上の観点です。今、サフィナ様が知りたいのは、妻としての観点でしょう。それでは、色々と違います」


 私が聞いてみると、ラルリアさんはそう返してきた。

 考えてみれば、確かにそうだ。

 ラルリアさんは、今までリンドラ様を支えてきた。だが、それはあくまで仕事としてなのだ。

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