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辺境の異剣使い  作者: 無依
幼少期
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第1話

至らぬところあるかもしれませんがよろしくお願いします!

 

 俺の名前はリオン。現在6歳。レーベアス辺境伯家の長男だ。


 実は前世の記憶を持っている転生者でもある。元日本人だ。



 この世界は魔法も剣もなんでもござれのファンタジー世界。それに気づいのは俺が立てるようになって、歩きはじめて、喋れるようになって色んなものを実際に見てからだ。最初に見たときは目を見開いて驚いた。


 前世も中々便利な時代だったが、魔法があると便利だし夢がある。


 一個下には妹もいてとても可愛らしい見た目をしている。「お兄様」といって駆け寄って来てくれるのはすごく微笑ましい。そんな姿が可愛くて頭を撫でてやると、ふやけるように気持ちよく顔を綻ばせるから本当に可愛い。


 今年にも1人生まれるらしい。両親が仲良く、お熱いようで何よりだ。



 やはり貴族と言うべきか、広い屋敷に、広い部屋。使用人も多い。


 俺にもお付きの侍女なんかもいる。いわゆるメイドと言うやつだ。1人は妙齢な女の人で、もう1人は俺より1つ上の7歳の女の子だ。小さい子はもう1人のメイドさんの子供のだ。一家代々辺境伯家に使えているようで今年になってから見習いとしてメイドとして学んでいるということだ。


 歳が近くて接しやすいというのもあるらしい。両親の気さくな計らいだ。


 どっちかというと主従という関係というより友人みたいな感じで接してくれたので俺としてもありがたかった。やはり転生者で普通の元日本人だと誰かに使えられるのに慣れていなくて少し居心地が悪かったのだ。でも慣れてしまえばありがたいものだ、いつも気にしていたことがやる必要がなくなって。それはそれで少し感覚がおかしくなるけど。元日本人としては、自分も少しはやったほうがいいな、とも思ったりした。


なんだかんだで、俺の生活は恵まれていた。






 そして、

 この世界と俺は、少し都合が良かった。

 何しろ前世では剣術をやっていたからだ。


 午前中の勉強や、作法などの指導を受け終わってから昼食をとってから、今日も今日とて家から離れた開けた森へやってくる。とは言ってもうちの辺境伯の私有地であるから、魔物や害獣の心配もなく、管理も行き届いている。


 そこには1本の大きな木が生えていた。


 ちょうどいい大きさの枝を拾い、その木の前に立つ。

 少し目を瞑り瞑想したあと。目をかっ開いて、両手で持った枝を右へ左へと交互に上から力いっぱい打ち下ろしていく。ただひたすらに、無心に。


「痛い...」


力強くたたきつけた木の棒を伝って俺の腕にもしびれるような反動が来る。


「もっと、もっとだ...」


 それを折れるまでやる。そして次のちょうどいい枝を見つけてはまた、折れるまでやる。

 木によってはすぐに折れたり、なかなか折れなかったりはするが、日が暮れるまで打ち続ける。



 それが俺のこの世界での小さい頃の遊び、日課だった。





 そんな毎日を続けてもう4年がたった。



お読みいただきありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白そうなんで期待してます 頑張って欲しいです
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