表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
4章 鉄製の自転車モドキを作る為に鉄と加工手段を手に入れろ
99/347

お金が欲しいのは何故?

お金……


 議論を交わすニカラの鬼さん達と、カンタ君の温度差が凄く激しい……理由があれだね、風呂に入った後に集めた垢を売ってお金を稼ぐとか良いのか?って悩んでるんだろうね。

でも惑星(こっち)パンツじゃ売らないよ。あんまり悩ませるのも可哀想だから教えてあげよう。


「カンタ君、タブレット出して、お金の入手方法教えるから。」


侃侃諤諤(かんかんがくがく)の議論を交わす鬼さん達の事も気にしながら、こっちの説明をさっさと終わらせよう。

声を掛けられたカンタ君の目が輝き始めた……

さっきまで死んで数日経った魚の目のようだったのに。


カンタ君のタブレットの出し方だけどさ、何故それを選んだ?って疑問な鼻からグヌヌ……ポンッて感じで出てくる。見てておもしろいから良いけどさ、俺が変な事をすると変人を見る目付きになる癖に、子供の見た目ってのは卑怯だよな、微笑ましいものにしか見えないもんな……


「出したよニノにい!どうすりゃいいの?」


「上からフリックしてアプリ一覧を出してみて、そしたら金貨のアイコンあるでしょ?無いかな?」


すごい速さで目が動いて一瞬で見つけたようだ。FPSやり過ぎて慣れたなコイツ……


「なんか出た!なんだこれ?」


「その天秤の左に何か乗せてみて。」


金貨のアイコンのアプリってさ、最近追加されたアプリなんだけどね、起動すると天秤が出てくるんだよ。

そして天秤の左に何かを乗せると……


「ある程度お金になりそうな物が良いから、俺の髪の毛1本あげるよ、これもヒヒイロカネだから。」


そう言って1本髪の毛を千切る。

因みに神の体ってのは、同じ神同士なら傷つけられる、自分で傷を付けても普通に傷つく、だから指を奥まで突っ込み過ぎて出た鼻血とか、抜いた髪の毛とか切った爪とか形が残ったまんまで、エーテル素粒子に変換され無いんだ。


これは、この間まで知らなかった。神同士で喧嘩でもすればお互い傷付け合えるって事だ。

でも治るのは普通の人間の傷よりずっと早いのな、勝手に再生されるよりは遅いけど。


「どうなるんだよ?まあいいや置いてみよ。」


そう言って天秤の左の皿に置いた俺の髪の毛に天秤が反応して左の皿が下がる。

そして髪の毛が消えて……

右の皿に……


「うわ!なんか出た!何これ?金貨?」


「うん、金貨。神界通販で使える金貨。それをタブレットの外枠の下にある切り欠きに押し付けて入れてチャージして。」


押し付けて、穴からタブレットに吸収させたら……


「うわ!消えたなんだよこれニノにい?」


「画面を左からスワイプして、ステータス画面出した後に下にフリックすると、現在のポイント残高が載ってない?」


「あった、1万ポイントってなってるな、なんだこれ?」


「それを使って電子マネーをチャージ出来るよ。andなロイドだろうが、愛オーエスだろうが関係無くね。だから課金なら出来るでしょ?現金と言うか電子マネー扱いだけど、ゲームに課金するなら十分じゃないかな?」


「このポイントって神界ネットショップでも使える?」


「もちろん、ポイント購入可能って書いてあるのなら大丈夫だよ。ポイント不可ってやつは代引きとかで頼まないとだし、注文を受けた現地のお金か日本円が必要だけどね。」


飛び上がって喜んだカンタ君、その後は画面に釘付けになって、ファッションセ〇ターしまむら神界通販ショップで帽子を注文してた……野球帽とか似合うだろうね。



 鬼さん達の最終議論が終わった。行く人はチャさんとアイさんの2人にしたようだ。


戦闘力に優れて護衛も出来る地元民のチャさんと、ある程度交渉も出来るアイさんの2人にしたようだ。


「えーと、土精人(ドワーフ)さんのやってる鍛冶屋なら喜んで買い取ってくれるはずです、珍しい鉱物とか希少金属とかに目が無いですから。」


ドワーフさんが金属好きなのは、どの世界でも変わらないようだ。

因みに、この世界のドワーフさんは、女性でも髭を伸ばしてるし、ロリでも無いからな。

身長は140cmが男女共に平均かな、少し小柄だけど男も女も筋肉質……マッチョタイプ……


「しかしこれを売って買ってくる鉄鉱石はどれほどの量になるかニノ様は知ってらっしゃるのですか?」


「確か10トンくらい買えたはずですよね?足りません?惑星(こっち)だとそれくらいしてたはずですが。」


そう答えるとアイさんが、軽くため息を……


「はあ……10トンですか……」


「もちろんマジックバッグ渡しますよ、手運びとかどんだけ重労働なんですか……」


そしたらチャさんにも疑問が1つあったらしく。


「ヘルポートは、今でも自由に出入り出来るのでしょうか?」


久しぶりにチャさんの声を聞いたけど、相変わらずええ声しとるな。


「チャさんが住んでいた頃とあんまり変わってないですよ、相変わらず暴力の町ですね。緑鬼だったら大丈夫じゃないですか?街に君臨するボス鬼も緑鬼ですし。」


それは良かった良かったと喜んでる……


「無闇矢鱈に喧嘩とかしないで下さいね。仙鬼になっちゃってるんで確実に貴方達お二人の方が強いんですから。」


「でも私の名前どうしましょう?チャとバレたら問題が起きないでしょうか?」


それはラスト大陸、緑鬼がニカラの皆さんしか居なかった大陸だね。


「大丈夫ですよ。ラスト大陸以外の三大陸は、チャって名前の緑鬼さん沢山いますから。だって緑鬼を代表する月になった英雄にちなんだ名前とか、何時の時代も子供に付けたい名前ですよね?」


確かに名付けの儀式なんかはギフトと恩恵を受けた後、ラスト大陸に来てからだったなと言っているチャさんは護衛に徹して下さいねと伝えて。


小銭入れくらいの大きさのがま口財布型のファッションセ〇ターしまむら神界通販ショップで自分の財布用に購入して普段使いしてたマジックバッグをアイさんに渡して、使い方を説明した後に、自分の左手の人差し指の爪を1枚剥いで(痛覚無効をONにしてるよタブレット操作して)アイさんに渡した。


因みに、この世界のダンジョンからマジックバッグは偶に出るらしく、お金さえあれば時間停止無しの容量20㎥くらいの物なら買えるらしい。


ニノ様の故郷だと時間に関係する機能が付いたマジックバッグってあるんですか?って聞かれたよ。そんな物ある訳無い……よな?


鬼さん達に地球の、物を保管する様々な倉庫や物流について軽く講習会を開いていたら、カンタ君が子供達用に野球帽を購入して、子供達と一緒に鍔を後頭部に向けて被ってた。微笑まし過ぎる。

ゲームに課金するだけかな?と思ってたけど、やるじゃんカンタ君。


講習会が終わった後にガンモにお願いして爪を治して貰った。


お仕事させちゃったから、ち〇ーるでもあげよう。もちろん2本ね。



主人公は小銭入れくらいしか所持してないですよ、お札入れなんて贅沢だと思ってるので、基本的にお札は自宅の自作した引き出しに入れてます。


読んで貰えて嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ