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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
3章 調味料が欲しいです
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酒を盗むけど飯も美味い

酒盗です。顆粒出汁です。


 お魚セ〇ターの雑魚市場側の入口から入る直前にマルトさんにお願いしておいた。


「ここで、鼻から息を吸うのをやめて口呼吸になってください。」


マルトさん少し焦ってる……


「とりあえず先にカツオ買っちゃいますね、ガンモのお土産にするのに。」


そう言って入ってすぐの鮮魚店でカツオを一本買おうと思ったら、時間が遅いのもあってタタキのさくしか置いてなかった。


「このタタキを1つお願いします。」


そう言ってお店の人にお願いする。鹿児島弁ですらハッキリ理解出来なかったし、枕崎弁はさらに難解なのだが言語理解のおかげで普通に会話出来るようになってた。便利だな言語理解……

と言うか言語理解に頼らないと通じない日本語って……

そりゃ全国放送に字幕が付くよ……


久しぶりだね、今日はタタキだけかい?とりあえず数時間もつ程度にドライアイス入れとくね。

と言う意味の言葉を枕崎弁で言われた。


新聞紙に包んでビニール袋に入れて貰った、目的の店まであと少し。


 この建物の真ん中に近い場所にある店舗にマルトさんと2人で入る。


「お久しぶりです、今日も酒盗とお出汁買いに来ました。」


そう、この店が俺の行きつけ?と言うかここでいつもお出汁と酒盗を買っている。


お店の人がマルトさんが初めてだって気付いたみたいで、試飲出来るお出汁を紙コップに注いでくれた。


「これです。顆粒出汁なんですよ元は、とりあえず飲んでみてください。」


お店の人に酒盗の試食もお願いしてる間にマルトさんがアツアツのお出汁をフーフーしながら飲んでいる……


マルトさんの表情が変わったし!ふふふ……


「さあここで、この酒盗を1口どうぞ!」


そう言って、お店の人に用意してもらった酒盗をマルトさんの口の中に…………

目をつぶって味わうマルトさん…………


ぐへへ、そうだろうそうだろう、旨いだろう。


「うわあ、これ美味しいですね。なんですコレ……

こんな美味しいお出汁が顆粒出汁で引けるんですか?それにこの酒盗……

今まで食べた酒盗ってなんだったんでしょうと言っても良いくらい美味しいです。」


そんなマルトさんを半分無視して顆粒出汁4袋と酒盗2瓶を購入した。


「ちょっとニノさん、なんでニヤケてるんですか?」


そんな事を言われてもね。さっきまで苦手って言ってたはずのマルトさんが酒盗の瓶を1つ購入しようとしてるのにニヤケない訳がない。


「だって買おうとしてるでしょ?ニヤケますって。お出汁も酒盗もこの味で1個千円以下なんですよ。

それにこの顆粒出汁の袋を開けたら、中が小分けしてありまして、ティーパックみたいになってるんです。使い終わったらレンジでチンしてご飯にふりかけ替わりにしても美味しいですし。だし巻きを作るのに水で溶いて卵に混ぜても良いですし。すごく使い勝手良いんですよ。」


全部初めて来た時に、お店の人に教えて貰った事だけどな。お店の人も笑ってる。


だからお店の人に、ねーって言っておいた。

数少ない俺の大好物の1つ、鹿児島県枕崎産の酒盗!


「この酒盗、ご飯に乗せてもヤバいくらい旨いですよ。今度は鼻から息をしながら試食してください。」


そう言ってお店の人が準備していた酒盗をマルトさんが食べる。


「うわ、ぜんぜん匂いが違います。美味しい。これは焼酎が欲しくなる、でもご飯も欲しくなる……うわあ……」


声にならないマルトさんが手に持っている酒盗の瓶を奪い取り会計を済ませる。もちろん1瓶はマルトさんに今日のお礼にさ。


「そう言えばもう新酒祭り終わっちゃったんですね。」


お店の人に聞いたら先週だったって言われた、残念。

新酒祭りってのは、枕崎市にある焼酎蔵が開催してる新酒のお祭りだ、酒好きが行けばフラフラになれる事間違いなしだよ。俺はそんなに飲めないから1杯で十分だけど。



お代は、出しますよ。て言うマルトさんに俺が出しますよと言って無理矢理受け取ってもらった。

あとは、実家近くのホームセンターに行ってち〇ーると焼きカツオを買って帰るだけだ。


そう言えば……

お食事処を出た時に、鹿児島市から枕崎市まで乗ってきた軽トラは、既に何処にもなかった……


日本なのに不思議(ファンタジー)だ。


実際に筆者は、枕崎回で出た食べ物全て食べた事がありますよ。全部美味しいです。鹿児島って何気に全国的に知られてないだけで、色々美味しい物が沢山ありますよ。値段もお手頃ですし!


と筆者おすすめの国内旅行先でした。観光と言われたら他の町に軍配が上がるかもですが、九州でカツオ関係なら枕崎市です。


読んでも貰えた事に感謝です。

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