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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
3章 調味料が欲しいです
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べっこう飴

なかなかだな。饂飩を作れない。


 出来上がった土鍋だけどね、1個だけデカいのが有るんだ。もちろんこれは、お饂飩さんを茹でる時に使う土鍋。全ての土鍋を真っ赤になるまで焼いても割れ無いでちゃんと鍋としての機能を保ってるから成功って言っていいな。


一つだけカンタ君が作った土鍋だけ蓋が付いてる、これでそのうち湯豆腐でもしようかな。


 今住んでる南西の平野部は、甘い海が近いから砂糖を手に入れるのは比較的簡単に出来るんだけどさ、他の三方の海水が到着するまで暇だからべっこう飴でも作ろうと思う。


べっこう飴って砂糖と少量の水、あとは火にかけるだけって簡単に作れるんだけどさ、田崎和信だった時の小学生時代にさ、理科の授業で先生が実験って言う(てい)で作らせてくれてな。

学校で飴が食べられるって狂喜乱舞したもんだ。


べっこう色になった時に火を落として、氷魔法で一気に冷やしてもらう。この時冷やすのを中途半端にすると火傷する。せっかちだった俺は、まだ冷えてないべっこう飴に指で触って火傷したからな……あれは痛かった。


土鍋の中で固まっているべっこう飴を砕いて食べやすいサイズにして皆に配る。

そのうちぺろぺろキャンディ型でも作ってみようかな。ギン君がぺろぺろキャンディ型の飴を舐めてる所とか似合い過ぎるだろうし。


「やっぱり皆さん甘い物は好きですか?」


ちょっと疑問に思ったからハクさんに聞いてみたら。


「女衆は好きだねえ、と言うか好きだって言葉にするねえ。男衆は、何を拘ってるか知らないけど甘い物が好きだって言わないね、そのくせ食べる時はニヤケながら食べてるから好きな筈なんだけどねえ。」


それなら良かった、結構な量を作ってしまったから(そりゃ土鍋で作るからだ)余らせるのもなあと思ってたけど男衆にも食べて貰おう。


ガンモもハルちゃんも砂糖を舐めるのは苦手だけど、べっこう飴になったら大丈夫なようで。

舐めずにガリガリ噛み砕きながら食べている。

後で歯磨きしてあげないとな。


 海に向かった組が帰って来るまで、早くても半日程掛かるみたいなので、丸太椅子レースを開催してみた。


地面が雑草なので違和感が凄い。浮いてるから雑草で良いんだけどさ。


子供達と巫女2人とカンタ君、ガンモとハルちゃん組、そして俺と言う種族がバラバラな丸太椅子レースの開催である。


いちおう俺以外のメンバーでレースを開催すると、そこはカンタ君さすがだな圧勝してる。

次に速いのがリョクちゃんで、パンさんハクさんだと思いっきりスピードを出そうとすると曲がれなくて、転んで笑っていた。


俺が参加したらだけどさ、そりゃもう丸太でもハングオンよ!膝擦り当たり前さ!と言っても浮いてるけど。

スピードが25kmくらいしか出てないから意味があるのか?って聞かれたら無いとしか答えられないけどさ。形って大事だろ?


1980年代後半から1990年代前半のレーサーレプリカブームに憧れたバイク好きの習性と言うか、道路交通法なんて無い世界だし、転んでも怪我もしないからさ。


 北に向かった海水採取組が帰って来る頃には、子供達全員ハングオンで曲がるようになっていた。

すまん大人の鬼さん達よ、変な方向に導いてしまったようだ。


ガンモとハルちゃんは、丸太に乗るのを早々に諦めて、走って参加していた。猫のダッシュ力に神獣聖獣の体力が備わると、えげつないって事を知ったね。




もうすぐ塩が到着するので、お饂飩さんを作りますよ。


後書きまで目を通して下さった皆さん、ありがとうございます。


本当に牛歩と言うしか無い程にストーリーが進みませんけど、生暖かい目で見守って貰えたら幸いです。

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