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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
3章 調味料が欲しいです
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甘いの

うどん回です。



 懐かしい夢を見たせいで少しだけ日本食が恋しくなった。小麦が沢山余ってるって理由もあるが今日は、お饂飩さんを作ろうと思う。


饂飩(うどん)に、お・さんを付けて呼ぶのは、俺が崇拝しているとある人気芸人様の影響を受けたからだ。と言うか、俺もうどん大好きなのさ、普通に饂飩と呼びもするけどな。


素、釜揚、月見、きつね、たぬき、天ぷら等々どんなうどんでも大好きなのだ、西日本在住が多かったから関西風の出汁が好きだ。

かと言って関東風のつゆが嫌いと言う訳でも無い。


何が好きかは個人の自由だよね。


俺が好んで食べるのが讃岐うどんってだけで、蕎麦だったら関東風の濃いつゆが大好きだ。だからと言って蕎麦も関西風の出汁が嫌いと言う訳じゃない。


まああれだ、どちらを食べるかその日の気分次第ってわけだ。自分で作るならな。


ここで饂飩の豆知識。うどんの王国香川県の讃岐地方だと、しっぽくうどんってあるの知ってるかな?知らない人は無限の可能性を秘めているインターネットの闇に沈んでくれ!冬の寒い日におすすめだ。


と、くだらない事を考えているのってさ……

うどんを作るのに余ってる小麦を小麦粉にしなくちゃいけないんだよ。

だから家を出て岩がゴロゴロしてる海岸に向かって椅子に座って浮きながらと言う何時もの移動手段で移動してる最中なんだ、石臼を作る為の石を確保するためにね。


余談だが、この移動手段をカンタ君が見てしまって、器用な螻蛄(オケラ)だけあって速攻で習得して二カラの子供達に教えてしまった。

そのおかげで(ひそ)かに聖域の子供達のブームになって丸太の椅子で競走?している。スキルオーブ渡したのは間違いだったかも……


(ちな)みにカンタ君は、俺のお手製の雑草テントが気に入り過ぎて寝る時は螻蛄に戻って雑草テントで寝ている。

プライバシーを守る為に全周アルラウネさん達に貰った雑草で(おお)って出入口も付けてある。



 海に着いたんだけど、何故か砂浜の方の波打ち際にガンモが居る……

何してんだろ?って思って千里眼で見ながらゴッドイヤーで耳をすませば。


「うひょー!甘い!甘いではないか!甘いー!」


と言いながら海水をぴちゃぴちゃ舐めていた……何してんの……

あんまり甘いのばかり飲んでいると糖尿になったら困るからと思ってガンモに声を掛けた。


「ガンモーーー!あんまり甘いのばっかり飲んじゃダメだよ、水分欲しい時は、おうちのヲーターサーバーの水を飲みなよー。」


いちおうだけど、ガンモ用のウォーターサーバーを動かす電力だけは確保出来るように必要最低限の太陽光発電のパネルを屋根に乗せてたりする。ウォーターサーバーのフィルターも流れているミネラルウォーターも日本製だ。

なんというか聖域の雰囲気ぶち壊しだけどな。


当のガンモは俺に気付いてなかったみたいで、少し周りを見回してからこっちに向かって走って来た、もちろん空中を……

どんどん猫を辞めてるような気がする、猫神獣だから猫を辞めたってのは正しいのかな?


「ニノ!ここのお水甘いの!お砂糖みたいな味がするの!ガンモお砂糖舐めるの嫌いだけど、お砂糖みたいな味がするお水は大好きなの!」


なんて足に擦り寄りながら伝えてくる、音にすると。

うにぁあぁぁにぁぁぁううにゃぁぁ……

くっそ可愛い。


「ニノ何してるの?遊ぶの?ガンモと遊ぶの?」


なんて聞いて来るから、お仕事するんだよと答えたら。


「ニノおうちに居ないの!お仕事なの!今のうちにカンタにカツオ貰うの!開けて(ほぐ)してもらうの!」


と言って家の方に走り去って行った、空を駆けながら。


なんで海水が甘いのかって思った賢明な読者さん達に説明するけど、地球じゃないぞここは、惑星パンツだ!そういうもんだと思ってくれ。





石臼の石すら確保してねえよ!なんて思った人ごめんなさい。


誤字報告にてウォーターサーバーをヲーターサーバーと書いてあると頂きましたが、ここはヲーターサーバーで合ってます。

大きな声を出してるのでウォがヲになっちゃってると表現したかったのですが、分かりにくかったですかね?Dをディーと読まずにダーと読むオジサンって見た事ありません?あんな感じです。わかり難くて申し訳ない。



それでも後書きまで読んでくれた皆様に感謝します。



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