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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
2章 隣人が出来ました。
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2章エピローグ

沢山隣人が出来ましたよ。


 感動の再会の後に最長老の真ん中の幹の先に生ってる果実を2つをチャとパンに食べさせた。

見てる間に二人共若返っていく。

1個食べれば10年若返るって凄いよな……

そりゃ乱獲されるよ最長老……


最長老とチャとパンが知り合いって言うのの説明だけどさ、最長老の木の根元に家を構えてたんだよ新婚当初にさ。


最長老の故郷がムラスト大陸なんだよね。と言うか、この聖域に住んでる木人(エント)樹人(ドリアード)全てがムラスト大陸の()の大森林の出身なんだよね。


そんで歴史や伝承なんかを聞くのが大好きなチャと意気投合し過ぎて種族が違えど我ら兄弟とかなんとか……まぁ仲が良いわけだ。


1年のうち殆ど霧に包まれてる霧の大森林、きりって読み方が変に伝わってムの大森林って呼ばれてたって事さ。


2個目3個目4個目と最長老の真ん中の幹に生えてる果実を食べたチャとパンの2人は還暦手前位の見た目になった。


ちょうどギフトを使った年齢くらいだから、それ以上与える事を最長老にダメって言ったら、鬼扱いされたよ。

霧の大森林に住んでた木人と樹人に挨拶してきて良いかと聞かれたから了承しといた2日ほどかかるって事だ。


早速今から行ってくるって、最長老の両サイドの幹に乗ってチャとパンが出掛けて行った。


 それでその後パンツァー様に連絡を入れたんだけど。


「2人の好きにさせちゃってよ、残るにしても面倒くらい見れるでしょ?でもさ〜ホムちゃんって絶対こっちに来るって言うだろうね!だってさそっちって伊勢海老っていないからね。大好物でしょあの子。それが理由で何回も殺し合いした仲でしょ?分かるでしょ?」


まぁそんな事を話して次の日の朝になったんだ。



 起きて来た2人に向かって。


「それで二人共どうします?日本に帰ります?」


そう聞いたらパンツァー様の言ってた通り玉藻の前が、帰るに決まってるでしょ!なんて言いながら怒られた。

でも螻蛄のカンことカンタ君は。


「オイラ日本に帰ってもさ、都市部の観光とかついて行っても雑草地帯が無いときついんだよ。だからこっちに残っちゃダメかな?色々覚えたい事もあるから。」


そう言われたので


「もちろん好きにして構わないよ。んじゃカンタ君は、こっちに残るって事で。」


そう言って吸引力の変わらない掃除機型の神器で玉藻の前を吸い込もうとしたら、ちょっと待って話したい事があるからと言われた。


「ねえカンタ、あなたこの子がこっちに残ったら嬉しい?あっちに連れて行ってもこの子って同じ運命を辿りそうなのよね。」


嬉しいよって叫んだカンタ君に頷いて、1番太い尻尾の先の焔を手に取ってこっちを向いた。


「ねえ金メッキ、いいでしょ?あんたのとこの狐の子達の誰かに宿らせて生命を与えてあげてよ。」


ぐぬぬ!こいつ!


「ん?タマさん、誰の事を金メッキだって?願いは叶えてやる。でも金メッキ扱いだけは許せないね!」


玉藻の前ってさ、昔俺の事を金メッキって呼んで何回も喧嘩した仲なんだよ。


「誰の事をタマとか呼んでるわけ?頭の中まで金メッキでしたもんね忘れてたわ、他人の名前も覚えられないわけ?日本の国民的アニメの猫扱いしてんじゃねえよ!」


喧嘩と言うか殺し合いだったけどな昔は。そんな殺伐とした雰囲気になるとおもったら。


「まあいいわ、願いは叶えてくれるんでしょ。この子の事をよろしくお願いします。」


そう言って超絶高飛車女狐が頭を下げた……


「調子狂うな、なんだよかしこまって。」


下げられた後頭部を見ながら後ずさりしそうになったけど、玉藻の前がすぐに頭を上げて。


「こっちだとさ、のんびり屋のこの子がまったりしてても誰も虐めたりしないでしょ?他の子達なら令和の日本で暮らしても問題無いけど、この子だけはね。それに辛い思いをした子供のために親が頭を下げるのがそんなに変な事?」


そう言われて、後頭部をポリポリかきながら。


「変じゃないか、責任持って預かるよ。」


そう言うとニヤッと目が歪んで。


「あんたに受けたストレスは、大獄丸でも探し出して八つ当たりするから気にしなくて良いわよ。」


うわ……大丈夫かな大獄丸……


「あとね、私とカンタを閉じ込めてた2人にさ、ありがとうって伝えてくれない?あの二人がね、私達を閉じ込めてる間、ずっーーと鎮魂の歌を歌い続けてくれてたの。」


玉藻の前が上目使いになってこっちを見ている。くそ!可愛さだけは特級品なんだよこいつ!


「それのおかげでね、私の尻尾に宿ってた辛い思いをした子供達が皆ね……安らぎを貰ったのよ。それのおかげで今の焔は、とても穏やかだわ。何も焼き尽くす事も出来ないくらいにね。」


そう言って手に取った焔をミスティフォックス夫婦の体に半分ずつ宿らせて満足した顔をして神器に自分から吸い込まれて行った。


俺の親友が帰ってくるんだってー!ってはしゃぎ回ってるカンタ君に釣られたのか、ガンモもやけにはしゃぎ回ってる。あっ!クルクル回りすぎて目を回してる。


聖域は今日も平和です。



玉藻の前、玉藻御前と言われる大妖怪ですけど、こんな理由で人間を苦しめてたってなら、どっちが悪いか分からなくなりますよね。

まぁ真っ白の九尾の狐って実際居たら超絶モフカワイイっぽくないですか?だからこの作品の中では妖怪として扱いませんでした。千方の四鬼の金鬼も何となく金ピカピンだったらすげー目立つし派手派手だなと思って、どの鬼を主人公の過去として出すか迷ってる中で玉藻御前と時代も場所も近いのもあって伊賀伊勢の伝承から採用させて頂きました。



こんな感じの駄作ですけど。コメントを頂きました、凄く嬉しかったです。ありがとうございます。

その他の読んでくださった皆様に感謝して、次回から3章スタートです。

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