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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
2章 隣人が出来ました。
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青い月

ふぅホントはもっと細かく月の説明がしたい。


 今日は、1日掛けて月の作成と自転周期公転周期の設定をするつもりだ。ニカラの皆さんも昨日の疲れが取れてないのか今日は、のんびりすると言っていた。

昨晩クロさんに見せた神気のせいなのか皆から胡散臭い神扱いされてたのが、いきなりニノ様って呼ばれたからちょっと対応出来なくてあたふたしてしまった。慣れないとな。


 そんなこんなで月の作成作業に入ろうとしていたら、ニカラ氏族全員がどうやって月を作るのか見学したいと言ってきた。聖域に住む者に見られて困る物でも無いから、承諾すると鬼さん達全員が姿勢を正して真剣な顔して俺に注目している。


ここはちょっといい所を見せておかないとと思い、空中にタブレット画面を投影して皆に見えるようにしておく。ついでにちょこちょこ解説しようと思う。


 パンツ星の月を語る前に、地球の月の異常性について語らないとなんだよな。


まず地球の月が普通では有り得ない物だって皆さん知っているだろうか?どう普通じゃ無いのか?って思った人は、まず大きさを考えて欲しい。


月の大きさなんてって思う人もいるかもだろう?でも太陽系の他の惑星とその衛星の質量を調べてみてくれ……

どれだけ地球の月が異常なのか分かるはずだから。

地球に対して月の大きさってのは、異常にでかいんだよな。

月の位置ひとつで地球に与える影響とか色々細かい事があるんだが、その辺はググッてくれ。


 パンツ星の衛星の6個の月なんだけど、1番外を回ってるカラフルが地球の月より大きいくらいなんだけど、その他の月は木星の衛星くらいの比率なんだよね。距離が近いから大きく見えるだけで、その実そこまで大きい物じゃ無いんだ。

んで青い月の話に戻る。


「まずは、これを見て欲しいです。」


そう言って空中に投影した映像は、この惑星を含むテューポーン系の天体図だ。


太陽系の3D映像を見た事がある人は、それを想像して欲しい。そんな感じだ。

鬼さん達がその映像を見てざわついている。


「この映像の中の、ここの部分がパンツ星とその衛星です。」


そう言いながら、その部分を拡大する。

やはり大地は丸いんだ!伝承は間違ってなかった!そんな声がする。


「そしてこの星が青い月ホムチョビョアケラカムタムニカラチャパンチョモです。」


青い月とその周りを拡大する。


「この青い月の名前の由来って皆さんご存知ですよね?由来を間違えずに皆に言える人っています?」


そう尋ねると、子供達の中から真ん中の年齢の女の子が答えてくれた。


「悪神ホムチョビョと悪神アケラカムタをニカラの英雄チャと魔族の女王パンチョモが封じ込めて、閉じ込め続けてる月です。」


「うん!じゃあアケラカムタとニカラチャの間に入ってる厶ってなんだと思う?」


そう聞いたら鬼さん達全員が、なんだろう?そう言えば厶ってなんだ?って疑問に思ってくれた。


「まぁ数日後に当事者から細かい話は聞くとして軽く説目しときますね。」


そう言って空中の映像を一度切る。


「正確には悪神ホムチョビョってのは、ホムちゃんってあだ名がいつの間にかホムチョビョって伝わってしまったんですよね。たぶん名前を聞いた人が正確に聞き取れなかったんだと思いますね。」


全員が真剣な顔になって耳を傾けてくれる。


「次にアケラカムタって方の名前も正確に伝わってません。オケラのカンタと言う名前がいつの間にかアケラカムタと伝わったみたいです。」


誰も声を出さ無いから、そのまま続ける。


「確かに2柱の神を封じ込めて作った檻が青い月の成り立ちですけどね。その中の厶の部分、皆さん聞き覚えありません?」


ガヤガヤしてるけど気付いたみたいだ。


「赤い月ですか?」


そう聞いてきたのは、エンジさん。


「正解!そうなんです、赤い月と同じムラスト大陸の厶の部分です。」


そしてもう一度映像を映し出す、今度は赤い月厶を。


「この赤い月の厶ですけどね。ムラスト大陸の4分の1って言われてますけどそれはその通りなんです。でも青い月にも厶って存在してますよね。」


もう一度青い月の映像に戻す。


「ここからが大切ですよ。ちゃんとした青い月の話ですからね。後世に伝えるなら、この話を伝えてください。」


そう言って全員を見渡すと、子供達まで超絶真剣な眼差しでこちらを見ている。


「ムラスト大陸の南方で当時厶の大森林地方と呼ばれていた場所の地面の中で星神様が昼寝をしていました。

その星神様を少しだけ驚かして起こそうとした、星神様にホムちゃんと呼ばれる神とオケラのカンタと呼ばれる神が厶の大地に降り立ちます。」


見渡すと全員の目が怖いです、真剣過ぎます。


「オケラのカンタと言う神は、とても大きな体で1歩歩く度に大地に大きな傷をのこします。そしてもう1人のホムちゃんと呼ばれる神は、少し動くだけで周りの全てを、その尾から出る焔で焦がしてしまいます。

でもこの2柱の神からすると悪い事をしていると言う思いは全くありません。それは皆さんが歩く時に蟻を踏み潰す事と同意なんです。気にしないでしょ?」


大地を削り街を焦がしたと言うのは本当なのかって驚いている鬼さん達が静かになるのを待って続きを話す。


「その時にムラスト大陸全土から、強者が集められます。星神様が寝ている真上の大地をオケラのカンタと言う神が掘り始めたからです。ムラスト大陸全土を揺らす程の地震、豊かな厶の大森林を焦がす程の焔。その2つをどうにかやって人類の手で追い払おうとしたからです。」


ここからはホムチョビョとアケラカムタと呼ぶ。


「この時、ムラスト大陸全体から集めららた大勢の猛者がホムチョビョとアケラカムタに挑みましたが、叶うわけありません……だって相手は神ですから。でもその頃、厶の大森林の最東端のニカラ山の近くに居を構えていたチャとパンに……たった2人でダンジョン踏破したほどの英雄達にムラスト大陸の国々から出陣要請が来ます。」


少しだけためを作って、静かに語りかける。


「我等の持つ恩恵は、確かに神にも通じる物だろう。我等2人の犠牲でこの大森林に住むすべからくの生き物達が助かると言うのなら犠牲にもなろう。ただしこの願いを叶えて貰えないだろうか?チャがそう言ってムラスト大陸の国々の代表に願いを伝えました。」


伝えた願いってのは。


「我等の子孫百の世代の後まで自由に言葉を紡ぐ事を許されたしそれが叶うならばと。」


この部分は、伝わっていたようだ。鬼さん達がおお!とざわついている。


「そして後は伝承で伝わっている通りに、チャがその身を檻に変え2柱の神を封じ込め、その檻をパンが包み込み、ムラスト大陸全土から集められた魔術師達が空に打ち上げ青い月が出来ました。」


鬼さん達がまた静かになる。


「それでこの青い月って直径2kmくらいなんですよね。アケラカムタの大きさに対応しているので。」


そう言いながら青い月の映像を指さす。


「そして、この部分。カラフル星より少しだけ外側にある、この大きな欠片。これが青い月と大きさが殆ど同じなんですよ。これを操作して、青い月の裏側に重ねます。」


タブレットを操作しながら直径2km程の光ってない小惑星を移動させる。


「そしてこの移動してきた小惑星の外面を青い星の外面を写し取って貼り付けます。」


コピー&ペーストと思ってくれ。


「形はそっくりになったんで後は、光らせるだけです。」


そう言ってタブレットを操作して発光・青を選ぶ。ゲーミングPCのピカピカしてる部分と同じ要領だな。


「はい!これで完成。後は四大陸から見えない明日の夕方頃に、古い青い月と新しい青い月を入れ替えて、古い青い月であるホムチョビョとアケラカムタ、ニカラチャとパンチョモを聖域に降り立たせて軽く説教すれば終わりです。」


え?説教??ってなってるね鬼さん達……


「その時は、私の神気の半分位を解放するので近くに居ると危ないですよ。気を付けて下さいね。」


笑顔で言ったら、鬼さん達ドン引きしてたよ……

解せぬ。







しかし、めちゃくちゃ細かく書くと誰も読んでくれないだろうなと思うんですよ。

だって勉強してるみたいじゃないですか。

ある程度端折りました許してください。


この回を細かく読んでくれた方に超絶感謝します。でももっと細かく地球の月や木星の月の事を書きたかった。

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