表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
終わりの始まり
5/347

タブレット

やっと実家脱出!でもこの先何回も実家に行きます、行かせるつもりです。

 

 クルクル回る的に約1mくらい離れた場所から三本の(ダーツ)を投げ終わって、的が止まるのを待ってる間にガンモ(中身は神様)を見ると。これまでニヤニヤしてたのが嘘のようにキリッとした表情になって俺を見ながら。


「これで、あんさんもワシと同じ神界の一員で末席やけど神様や。せやさかいこれから起こる事色々あるんやけど、ワシから細かく説明したあかんねんや。せやから何もアドバイス出来ひんねん。

ほら的が止まるで、先に進みや。

次に顔合わせるんは、神としての命が終わった時やねんけど。めっちゃ先の話やからワシの事は忘れて、まあせいぜい頑張りや。」


止まった三つのダーツの的が変形して門の形を作っていく。

三つの的が融合する時にチラッと見えたが場所の項目は、知らない言語形態の文字だったから読めず。かろうじて読めたのは、聖域の管理者の休暇中の臨時管理者って項目だった……

期間は2万年…………長くない?


ガンモ(中身は神様)に軽く頭を下げて門を潜ろうとしたら。


「この子には、ちゃんとワシから説明しといたるわ。お前の下僕は、おらんなってしもたけど忘れたあかんよってな。ほなまたな。」


その言葉を聞いて少し安心しつつ、俺って下僕だったの?なんて少しブルーになりながら。これまで色々な生物として地球で生きて来た記憶が全て蘇ったのを感じながら門を潜り抜けたんだ。


 そして全身が門を潜り抜けたら……


会議室ぽっい場所で、やたらデカい白いイノシシがアロハシャツとハーフパンツ、サングラスとビーチーサンダルを装備してキャリーバッグ片手にこっちを見ている。さっき潜った門は、この部屋のドアに繋がっていたようだ。


「オッコトヌ「言わせねえよ!色々問題になるだろ!俺は、白くてデカいイノシシの姿が好きだからこの外見なの。バカンス中は、ちゃんとその場所に溶け込む容姿に変わるから今の俺の姿にツッコミとか入れたらダメ。」はぁ。」


どう見ても、あのアニメ映画の白いイノシシな奴からいきなりダメ出しを食らって驚愕していると。


「あんたの解脱直前って、地球の日本って国で平成を生きた成人男性だよな?タブレットの使い方わかるだろ?ちょっと前にノートPCが神界で導入されて、やっとノートPCの概念が無い世界から来た奴に説明するのに慣れたと思ったら。

今度は、タブレット導入とかされて……

タブレットとかスマホとかの概念が無い世界から来た奴に、いちいち操作方法説明すんの面倒くさくてな。

使える世代を経験した地球出身ってマジでありがたい。あんたに説明終わったら長期休暇が始まるんだが説明しなくても使えそうだな。

それじゃ旅行の出発時間が迫ってるから、これ渡しとく。あとはタブレットの指示に従って最後まで入力してくれ。」


そう言いながらタブレットを俺に渡して、白くてデカいイノシシが普通に部屋のドアを開けて出て行った。

開けた先が少し見えたけど、白いイノシシと同じような格好をした美人さんと小さい子が、早く早くって急かしてた。家族旅行は南の島なのかな?




ちなみに自室は四畳半でベッドやらテーブルが置いてあるからダーツの普通の距離なんか確保出来てません。とりあえず手から離れて突き刺さればOKなので1m程離れて投げてます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ