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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
終章 新世界
332/347

始まる侵食

ラストバトル開始。


 時渡り、界渡りにゼウスも巻き込んでパンツノ惑星、聖域上空2万メートルに転移してきた祟り神とマルトさん、鎧化しているテューポーンを着込んだルイ16世。


「凄いな、凄いなニノ!眼下に世界が広がっているぞ……世界には何処にも国境なんて言う物は無いのだな……何処にも線など引いて無いのだな……」


「そんな事はどうでも良いんです。貴方は離脱して下さい。ただの人間でしょ!」


「うへぇへっまるどざんのいうどおりでず……わがおおざば……」


 離脱と言われても何をしたら良いか分からないルイ16世なのだが、体にまとわりつくテューポーンが動き出した。


「ちょっと手伝ってやる。行くぞマッチョ。」


 徐々に落下し始める……いや……聖域に集まる魔力を喰う為に、制御の効かない体の殆どが向かおうとしている。


「まだ話したい事はあるんだァァァァァァァ……」


 強制離脱させられたようだ。


「カン、受け取れ!そいつで最後だ。」


 上空2万メートルから一気に地上付近まで近付いたテューポーン。射出するようにルイ16世を吐き出す。


「テューポーン、サンキュ。責任持って預か……りたく無いなあ……」


 異界渡りの布やテューポーンの髪の毛から作られた神器に包まれていた訳じゃないルイ16世は……

すっぽんぽんになっていた……こんな時に仕事しなくても良いのに……宇宙の壁。


 ばっちい物を拾うようにルイ16世を摘むカンタ君は……既に最大サイズ、全長2kmの螻蛄である。


 鼻糞を飛ばすようにニノの家に、ルイ16世を投げ込んだ後に空を見上げる。


「病み上がりで無茶し過ぎちまった、後は頼むぜ。」


「任せとけって。あちゃーでっけえな。……ゼウスまでオマケに着いて来てんじゃん。」


 下にも上にもご馳走様がある。ゼウスへと向かう祟り、聖域へと向かう祟り、様々なのだが。


「遅くなりました!魔族や魔物を忘れないで下さい。」


「ナメッコ様お久しぶりです!ダンジョン作ります!」


 慈王君がミッション中限定で特別に与えられていた低燃費転移スキルを最大限に駆使して連れて来られた魔物や魔族の選抜隊。慈王君のミッションはまだ終わっていないので、普通に使用出来る。


 江戸城に据え付けられていた全てのダンジョンを制御するダンジョンコアを持つ禽魔王・安西 隆文。ダンジョンコアを地面に設置して、その場所をダンジョンとして切り取ってしまう。


「魔物よ!魔族よ!何度でも魔王が与えてやる。死んでも復活ゾンビアタックの準備は出来てるか!」


 星神から預けられた大量の魔石を持つ蟲魔王・東郷 和真。後ろにはタマオさんやモーブさんもいる。


「安西さん。いくらでも魔石はあります。ダンジョンの制御、復活の爆速化よろしくです。肉体は僕と慈王で!」


 飛べない魔物や魔族達には大量に渡された、浮くスキルオーブを使用済みである。


「さすがはワシの跡継ぎ達ぞ。魔物よ魔族よ!魔王3代揃い踏みじゃ!気合いを入れろ!」


 雷霆の轟音が響き続ける中で、太鼓の音が1つ。


鎮魂歌(レクイエム)を聞かせてやる!」


 ギン君の太鼓の音に合わせて、鬼が歌い出す。

アカペラでその声量は……ちょっとどうかな?と言う程の大きさで。


 上空を見つめるカンタ君が叫ぶ。


「どっせい!」その声と共にカンタ君に受け止められた祟り神はパンツノ聖域へ侵食を始めた。


バトルなのかな?


読んで貰えて感謝です。

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