表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
終章 新世界
315/347

空から

見られてます。


 何度も時間を超えてルイ16世一家を聖域に運ぶニノを見守っている3人の神、テューポーン、ロキ、ハーデスは、飛び出て行こうとするガンモやシメジを抑えつつヨーロッパ上空で雑談を続けているのだが……


「なあ若芽彦、示芽慈彦。お前たちの役割は分かったか?」


 シメジにはどうやっても叶わないと思われているようで、シメジは分かったと言ってくれるのだが……


「ニノが痛くされてる。助けないと!僕のお仕事!」


 ガンモは何回も飛び出しそうになっている。


「まだだ。ここまでは何回もあったんだよ。100回に1回くらいはな。今お前が行ってもニノは消えるだけだ。まだ我慢しろ。」


「例え本来の雷霆がポンおじに突き刺さっているとしても、タブレット経由で発動した雷霆を数発受けて、あの程度で済むとは……化け物だな。」


「そんだけじゃねえだろ?神器ごと飲み込むとか、飲み込んだ場所が腐ってんじゃん。このままゼウスの持ってる神器全部に雷霆を纏わせて投げつけられたら祟り神になるんじゃね?」


 シメジは、3人の神に向かって威嚇する父親を見てヒーローだと思っているようだ。


「何時になったらいいの?早く!」


「先に息子の方からだ。でも今じゃねえ。今じゃお前も息子も一緒に消えちまう。」


「分かった!待つ。お腹減ったからゴハンちょうだい。食べとかないと力が出ないから。」


「おっ!配達の度にちょろまかしてた焼きカツオとち○ーるならあんぞ。食うか?」


「ロキ……仮にも神だろう……ちょろまかすな。」


 窃盗である。


「いいのいいの。だって俺が半分くらい金出してたんだぜ。ニノって貧乏過ぎだろ?拾ったプレステとか修理して使うとか……買えよって感じだろ?」


 ニノがタブレットを使ってやった事は全てロキにバレている。


「ああ。あいつの部屋に置いてある物の殆どは粗大ゴミ置き場から拾って来た物らしいな。」


 日本に行くたびに拾ってたらしい。


「インベントリの中身の殆どが粗大ゴミ置き場から拾って来た物で埋まってる神とか、アイツくらいじゃね?」


 神格に応じて容量が決まるので無限には入らないのに。


「この後はどうなるのだ?」


 気になったハーデスが尋ねてみれば。


「半分は次で祟り神化してゲームオーバー。残り半分はあと2人保護するけど、最後で祟り神になってゲームオーバー。まっ今回はならんけどね。もうちょっと先まで見えてるし。とりあえずリアルタイムを見ようぜ。」


「あれ程の神格を持つ者が祟り神か……まさにゲームオーバーだな。」


 しみじみと話すハーデスなのだが。


「ポンちゃんが未来からやって来たって聞いた時は、どんなデ〇リアンに乗ったフォックスだよって思ってたけど。ここまで全部教えてくれた通りじゃん。どうなるのか気になるよ。」


 ロキは殆どを聞いていたらしい。


「ここら辺で失敗して祟り神になっても、ロキ……行けるだろ?」


「もちろん。アダマスの鎌も研いであるし。賢者の石の残量も十分だし、なんもかんも切り離して終わらせてやるぜ。」


「終焉の神ロキか……久々に見れるのか?」


 まだだよ〜んと笑うロキ。ニノに付いて回る為に配達員姿で神器を操作して21世紀と18世紀を移動し続けているのだが、本来の権能【終】である。


 出番を待つガンモとシメジが警戒して背中の毛を逆立てる程の神だったりする。


「まっ大丈夫だろうよ。なんか知らないけどさ。今回は兎も消滅せずに友達になってやがるし。何故か邪神化するはずだった猫がここに居るんだし。」


「モイラ達が居ない影響だろうか?」


「教えな〜い」と言いながらテューポーンは楽しそだったりする。




見られてますよ!



読んで貰えて感謝です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ