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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
1章 始まりの1年
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五体投地

ファンタジー生物ですよー!

今度こそファンタジー感漂いますよー!


 凄いおじいちゃんと表現したが、すごくお歳を召されたおじいちゃんと表現するのが正解かな?と心の中で訂正して質問の答えを考えてみる。


迷い込んだ訳じゃ無いし、ここには明確な目的(木の伐採)を持ってきた筈なので。


「迷い込んだ訳じゃありません。目的があって来ました。」


と答えた瞬間、凄くお歳を召されたおじいちゃんの顔が付いている巨木の大きな枝が(枝と言ってもそこそこデカい木の幹くらい)上から、うねうねと蠢いていた根っこが(これまたそこそこ太いやつ)下から。

まるで(わに)あぎと)のように一瞬で俺を挟み込んで来る……

それがものすごく速い速度だったから見えていたが避けられる訳もなく挟まれてしまう……


でも全身透過を解いてなかったから、スカッスカッって……

何度も咀嚼するみたいに動く度に、スカッスカッって空振るって言うの?一生懸命攻撃してる訳だから全身透過なんてしてたのが少し申し訳無くなってくる。

全身透過って身に付けている物にも適用されるんだなと色々確認していたら、数十回程上下しただろうくらいに。


「聖域に害を成す者を我が見逃すとでも思っていたのか?馬鹿正直に答えを返すと思わなんだが、もはや聞こえてもおらぬか。」


と、凄くお歳を召されたおじいちゃんの顔が喋りながら枝と根っこを退けてくれた。


「聞こえてますよ。害をなすと言うのは、植物を切り倒したりするのがダメって事なのでしょうか?」


木を切れないって言うのなら流木を加工するか、日本に戻って建材買ってくるかしないとな訳で。あんまりガンモ用貯金を使うのもな、と思って聞いて見れば。


「何故に生きておる、たかだか人間風情が!もしや魔術師か!」


と凄くお歳を召されたおじいちゃんの顔が付いている巨木の枝が(そこそこ太い)今度は、横なぎに此方に向かって来るのが見えた。そしてスカッスカッ……


「何故に当たらぬ!そこに存在しておるのは分かっておる!ええい!不可思議な術を使い…………」


喋りながらも何かに気付いた感じで声が尻すぼみになって行く凄く怒った顔をしていた巨木に付いてるおじいちゃんの顔が、やっべぇ!これあかんやつや!って感じの表示になってくる。


あぁ。たぶんあれだね、パンツァー様が部下が来るとか伝えてなかったんだろうね……


これは、あれだな。

冬に新築の家を建ててる最中に、10時の休憩をしていて。寒いから玄関の中で珈琲を飲みながら数人の職人さん達が午前中だと言うのに、下ネタ満載の話をしていたら、玄関の外に差し入れを持ってきてくれたお施主さん(赤ちゃんを抱いた奥さんと差し入れを持った苦笑いしている旦那さん)が居て、凄く気まずそうに入って来た時の、盛り上がってた職人さん達の焦った顔だね……

そして焦った表情で。


「あのーもしや大いなる主に連なる御方でしょうか?」


と質問されたので、やっぱりなと思いつつ。


「パンツァー様からの指示で昨日から星神になりまして、この惑星の管理を任されたニノと言います。よろしくお願いします。」


と答えたら。凄い勢いで巨木が震えだし(寂しくて震える人よりも震えていたと思う)根っこが地面から全部出てきて五体投地って言うの?

土下座よりも上の土下寝って言うの?あのスタイル。


でも巨木だから倒れ込んだ瞬間に地面も揺れて軽く地震みたいになっている。もちろん俺は、浮いたまんまなので影響なんて受けていない。

透過したり浮いたりって、やっぱり便利だなぁと無体な事を考えていた。




木に顔がある!エントですね!エント!やっとファンタジー生物出てきました。スケキヨの付いたうなぎってのもいましたね……

まぁアレは後々に数話使って説明するので。ここでは、忘れておいてください。

職人さんのエピソードは、実話です。

読んで下さって感謝感激でございます。読んで下さった方々には、興奮して嬉ションする犬のように全力で尻尾を振ります。

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