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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
1章 始まりの1年
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浮いて進んで楽してます

やっとファンタジー感出せる……のかな?



 雑草のテントの中で頭の横に寝ているガンモがゴソゴソし出したから、何時もの時間かかなと思い目を開ける。


「ガンモ、まだ夜中だよ?もうお散歩行くの?」


とガンモに話しかけると。


「お外明るいよ!いっぱい明るいの出てた!だからお散歩してくる!」


そう言うものだから、扉を開けようと立ち上がろうとして、雑草のテントに扉なんか無い事に気づく……

戸締りくらい出来る家を作らないと、と再確認した。


「あんまり遠くに行っちゃダメだよ?それと朝になったらゴハンだから帰っておいでよ。」

「わかった!」


五本の尻尾をピーンと上に伸ばしてクンカクンカしながら足の方の開いてる方から出ていった。


 目が覚めてしまったので、起き上がり空を見てみる、6個の月のうち既に5個沈んでいて最後に残ったカラフルだけが空に浮かんでいた。

山手の方を見れば空が白み始めている。この惑星も太陽の登る方角が東のようで、あっちが東なんだなと確認するように呟く。


とりあえずガンモのゴハンを先に用意しておこうと雑草のテントの外に置いた棚の中から普通のカリカリ(高級カリカリは、10食分で750円税別)と猫用ミネラルウォーターと食器を取り出して用意しておこうとしていたら。棚の中に見覚えのある封筒が1つ……

あっ!ガンモに何かあった時にって置いてあった20万円入った封筒……

なんでこんな所にあるのだろうと思い、出しっぱなしだったタブレットを操作して鑑定してみる。


どうやら、お袋が兄貴に見つかると盗まれるかもと思って遺品整理する前にここに隠したとなっていた。確かに兄貴が猫用品棚を開ける姿なんか想像も出来ない。

この金も残してあげたかったが、日本に戻った時に使えるお金が手に入ったのが純粋にありがたい。そう思い心の中でおふくろに感謝する。


 ガンモの朝ごはんを用意した後に、ハーパンとTシャツで山に行くのもなんだなぁと思い。タブレットを操作して作業着に着替える。靴は長時間山の中で作業するなら安全靴よりトレッキングシューズの方がいいかなと思ったからトレッキングシューズのままにしておく。

小物の項目があったのでタップしてみると、腰袋やベルト等もアバター一覧の中に入っているようで、大工時代に使っていた腰袋とベルトを装着する。なんか今から仕事しますって気になってきた。


大工道具箱から腰袋にスケール、鑿2本、玄翁、バール、メモ帳、鉛筆2本を取り出して入れる、腰あての着いたベルトなので、腰あてとベルトの間に昨日作った石斧を差し込んでこれで準備完了だ。


 山まで歩くのに、全身透過と少し浮くのままで向かっていたのだが、マルトさんが慣れたら飛べるって言ってたのを思い出して歩かなくても進むんじゃ?と思い前に進め!と考えてみると……

おお!進んだ!これ便利!速度的に4㎞くらいしか出てないけど、十分便利。全身透過してるから何かにぶつかる事も無いので、タブレットのアプリを色々確認しながら浮いて進んでみた。


チラチラと前を確認しながら進んでいたのだが、山のふもとに着いたのでタブレットをしまう。

さて、どの木を切り倒そう……

杉とか檜とかの建材に加工するのが簡単なのがあるのかなぁと思い木々を見渡してみる。


ブナ、樫、杉、松等は分かるが、とてもデカい木が1本……葉っぱの形も幹ぶりも枝の生え方も地球で見られない形の木があった。あれ1本加工して中をほじくれば、小屋くらい建てられるんじゃ?と言う大きさだったのであれを切ろうと思い近付いて行くと……


「何者ぞ、迷い込んで来たのであれば即座に送り返してやろう。自ら望んで来たのならばその身を無に帰してやろう。」


デカい木の幹に、凄いおじいちゃんの顔が浮かんでいて、俺にそう話しかけて来た。地面に埋まっている根っこがもごもごと動いていた。


どう考えても現場作業員だよね、神様に見えないはず……

うーん……

どうしてこうなった。


ここまでの誤字脱字、名前違い等色々と修正しました。まだまだ間違っている部分もあると思うのですが、ボチボチ直して行きますね。

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